
バイク乗りにとって、冬の寒さや突然の雨は天敵だ。快適な移動手段として「屋根付き」のバイクやトライクに注目しているライダーも少なくないだろう。そんな欲張りな希望を叶える一台が電動トライク「アーバントライカー」のドア付きモデルだ。普通免許で乗れて、車検も不要。さらに条件付きだが側車付軽二輪登録すれば3人乗りに加えて高速道路の走行も可能となっている。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:株式会社ビークルファン
待望の「ドア付き」がついに入荷、カラーは全6色展開へ
ビークルファンが販売する「アーバントライカー(URBAN TRIKER)」は、フロント1輪・リア2輪の電動トライクだ。以前から存在したモデルだが、ニーズに応える形で「ドア付き」の車体がついに日本へ入荷し、販売が開始された。
バイクのような開放感も捨てがたいが、完全なキャビンタイプとなることで、雨風をしのげるメリットは計り知れない。通勤や送迎といった日常使いにおいて、天候に左右されないというのは大きな武器といえるだろう。
ラインナップは「クロームイエロー」「ホワイト」「クリアブラック」、「メタリックシルバー」「クロムレッド」「オーシャンブルーメタリック」の全6色だ。このうち、後者の3色は現在販売開始前で、予約受付のみとなっている。
定格4000Wのパワーで最高速60km/h、交通の流れに負けない
走りについて見ていこう。パワーユニットには、リアにインホイールモーターを採用している。出力は2000W×2基で、合計4000Wというスペックだ。
EVならではのトルク特性に加え、インホイールモーターによるダイレクトな駆動力が期待できる。メーカー公称の最高速度は60km/h。国道などの幹線道路でも交通の流れに乗って走行できる設定だ。
サスペンションは前後スプリング式、ブレーキは前後油圧フットディスクブレーキを採用しており、車重320kgの車体を止める制動力も確保されている。
J1772対応で200V充電が可能、実用航続距離は?
電動モビリティでもっとも懸念されるのが充電インフラだ。このアーバントライカーは、家庭用の100Vコンセントに加え、ショッピングモールや街中の充電スポットに設置されている200V(J1772規格)の充電ポートにも対応している。
出先での継ぎ足し充電が容易なのは、実用車としてとてもポイントが高い。バッテリーにはリン酸鉄リチウムイオン(LiFePO4)を採用し、72V/45Ahのバッテリーを2個搭載する。
航続距離については、約150km。片道数十キロの通勤圏内であれば十分なスペックと言えるだろう。1回の充電コストは約200円弱とされており、ガソリン車と比較してもランニングコストは圧倒的に低い。
3人乗り登録も可能、維持費の安さが魅力
この車両の面白い点は、登録区分を選べることだ。1人乗りの「ミニカー登録」か、3人乗りの「側車付軽二輪登録」かを選択できる。もっとも後者を選ぶ場合、ドアなしのモデルでないと登録ができないので注意が必要だ。
側車付軽二輪登録の場合は、高速道路の走行も法的には可能となる。もっとも最高速度を鑑みれば、高速道路の最低速度50km/hを十分上回っているとはいえ、かなり心もとないライン。それでも「走れる」という選択肢があるのは大きい。
いずれも普通自動車免許で運転が可能で、安全のため着用は推奨したいところだが、ヘルメットの着用義務はない。さらに車検や車庫証明が不要で、軽自動車税も年額3600円で済むため、セカンドカーとして維持するハードルは極めて低い。
車両本体価格は132万円(税込)。軽自動車の新車価格が高騰している昨今、維持費を含めたトータルコストで見れば、近距離移動の足として面白い選択肢になりそうだ。
URBAN TRIKER主要諸元
- 全長×全幅×全高:2300mm × 1190mm × 1520mm
- 車体重量:320kg
- 定格出力:2000W×2(インホイールモーター)
- バッテリー:リチウムイオンリン酸鉄 72V/45Ah
- 最高速度:60km/h
- 乗車定員:1〜3名(登録区分による)
- 価格:132万円(税込)
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