
肌寒い日も多くなってきたものの、まだまだツーリングシーズン真っ只中な2025年11月。今月はどのようなモデルが発売されるのか、ヤングマシンの記事とともに振り返ってみよう。ここではヘリテイジ/ネオクラシックについて紹介するぞ。
●文:ヤングマシン編集部
11/1発売:カワサキ W800
カワサキが50年以上にわたり培ってきた「W」ブランドの最新進化系「W800」の2026年モデルが11月1日に発売される。この国産クラシック系の旗艦モデルは、美しいベベルギヤでカムシャフトを駆動する空冷バーチカルツインエンジンを搭載し、360度クランクによるタフな鼓動感を現代に継承している。
装備面では現代的に刷新され、大径丸型LEDヘッドライト、アシスト&スリッパークラッチ、ETC2.0車載器などを標準装備。2022年モデルで令和2年排出ガス規制にも適合済みだ。今回発表された新色は2色のツートーンカラーで、ひとつはこれまで設定のなかったホワイト系(サイド面シルバー)。
もうひとつは深みのあるブルー(タンク上面にストライプ入り)だ。主要諸元に変更はないが、価格は6万6000円上昇し130万9000円となっている。
青ベース、白ベースそれぞれのツートーンが登場 カムシャフトの駆動にベベルギヤを用いた、美しい外観の空冷バーチカルツインエンジンを搭載(バーチカルは垂直に立ったシリンダーを指す)するW800は、360度[…]
11/1発売:カワサキ メグロK3
カワサキのヘリテイジモデルの原点ともいえる「メグロK3」の2026年モデルも、W800と同日の11月1日に発売される。メグロK3はW800をベースに、往年の「500メグロK2」の後継モデルとして、目黒製作所の歴史と普遍的な佇まいを現代に蘇らせたマシンだ。
2024年秋にデザインがアップデートされ、ホイールリムがブラック仕上げになり、燃料タンクのグラフィックも変更されたが、2026年モデルではデザインや主要諸元に変更はない。ベベルギヤ駆動の空冷バーチカルツインエンジン(52ps/773cc)や車体スペックはW800がベースだ。
象徴的な燃料タンクには、高度な技術が必要な銀鏡塗装とハイリーデュラブルペイントが施されている。車体色は深みのあるエボニーを基調とし、艶ありブラック塗装とクロムメッキ部品の好対照な組み合わせで、落ち着いた風格を醸し出している。
また、ハンドルバーは大きく手前に引かれた幅広タイプで、往年の“殿様乗り”仕様となっている。グリップヒーターやETC2.0車載器などを標準装備し、価格は141万9000円だ。
カワサキ大排気量モデルの原点は、2026年モデルも普遍性を継承 目黒製作所の創立100周年だった2024年秋、「メグロK3」が初のデザインアップデートを受けた。2024年11月発売のメグロS1のカラー[…]
11/14発売:ホンダ CB1000F(STD)
ホンダCBシリーズのフラッグシップモデルとして満を持して登場した「CB1000F」。上級モデルのSEに先んじてSTDが11月に発売される。この大型ロードスポーツモデルは、車体デザインに歴代CB750Fをモチーフとしており、伝統的な「F」らしさと大排気量直列4気筒エンジンの力強さが融合したスタイルが特徴だ。
パワーユニットはスーパースポーツモデル譲りの999cc直4エンジンをベースとしつつ、新設計カムシャフトなどで低回転から高回転まで谷のないスムーズな出力特性を追求している。
最高出力は124psを発揮。車体には6軸IMU(慣性計測装置)を搭載し、電子制御技術に貢献しているほか、車両とスマートフォンを連携させる「Honda RoadSync」対応の5インチTFT液晶メーターやHonda SMART Keyシステムなど、最新鋭の装備が標準採用されている。
カラーリングは1980年代のCB750Fをモチーフとした3色展開で、価格は139万7000円だ。ちなみに、上級モデル「CB1000F SE」は2026年1月16日発売となっている。
スーパースポーツ譲りのエンジンと幅広いシーンに対応する車体 CB1000Fは、ホンダの代表的なプロダクトブランド「CB」のフラッグシップモデルと位置づけられている。 スーパースポーツモデルのエンジンを[…]
11/15発売:カワサキ Z650RS
Z-RSシリーズの第2弾として登場したZ650RS。2026年が初代Z650の誕生から50周年にあたることを受け、2026年モデルではZ1/Z2やゼファー系が採用したカラーリングをオマージュしたカラーとなった。新色のうち、メタリックオーシャンブルーはZ900RSの「青玉虫」と同様のグラフィックにゴールドを差し色が組み合わされている。
もう一方のエボニーは、黒ボディにレッドストライプを配し、ホイールもレッドを採用するというアグレッシブで新鮮な配色になっている。Z650をベースとする車体は、装備重量188kgの軽量なスチール製トレリスフレームに、649cc並列2気筒エンジン(68ps)を搭載し、扱いやすいサイズ感とスポーツ性能を両立している。2モードトラクションコントロールやボッシュ製ABS、ETC2.0車載器も標準装備であり、価格は前年モデルから1万1000円上昇の108万9000円だ。
それぞれホイール色も異なるカラー展開 カワサキがZ650RSの2026年モデルを発表した。カラーバリエーションは2色とも新色に置き換わり、黒ボディにレッドストライプ&レッドホイールのエボニー、メタリッ[…]
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