
来る2025年11月14日に無印、2026年1月16日にSEの発売が決定した、ホンダの新型CB1000F。待望のCB1300SF後継となるフラッグシップネイキッドの登場だが、カスタムシーンはコンセプトの時点ですでに熱かった。この記事では、日本の二大カスタムファクトリーが仕上げたCB1000Fコンセプトのカスタムマシンを振り返る。これだけの完成度、パーツの市販化もほぼ確!?
●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:モリワキエンジニアリング、アールズギア、TSR
90年代の魂を注入! アールズギア×TSR「ネオクラシック・レベリオン」
CB1000Fコンセプトを大胆にカスタムした「Neo-Classic Rebellion CB1000F Concept Model」が公開されたのは、2025年8月の鈴鹿8耐会場でのこと。これは高性能マフラーで知られるアールズギアと、長年のレース経験を持つTSRがタッグを組んだコラボマシンだ。
【Neo-Classic Rebellion CB1000F Concept Model】
TSRの酒匂社長自身が旧車好きであることから、「自分が乗りたい“あの頃”のバイク」をテーマに、カスタムがもっとも熱かった1990年代のエッセンスが詰め込まれたという。
スタイリングの大きな特徴は、フロントマスクを引き締める砲弾型メーターカバーだ。これに合わせ、ハンドルはアルミ削り出しのトップブリッジ下にクリップオンタイプを装着し、攻めすぎないスポーティーなポジションを演出している。
レバーまわりには風圧を逃がす穴が開いたEWC仕様のブレーキレバーとカーボン製レバーガードを奢りつつ、グリップにはなんと今でも純正部品として買えるCB750Fの純正品を使用するというマニアックなこだわりようだ。
燃料タンクにはCB750Fをオマージュした渋めのトリコロール(いわゆるスペンサーカラーを踏襲)が施され、コラボレーションを象徴するカタカナの「アールズギア」「テクニカルスポーツ」のロゴがあしらわれている。
さらに燃料タンク上面にはCB750FやCBX400Fの時代の純正コーションラベルを貼付するこだわりようだ。
いわゆるスペンサーカラーのグラフィックパターンを踏襲しながら、白ベースに渋めのトリコロールでフィニッシュ。
また、シートカウルは試作を重ねたという「行きすぎていない」ヤンチャな跳ね上げ角度を狙い、1990年〜2000年代のビッグネイキッドでのレースブームを彷彿とさせる。
エンジンまわりでは、CBR1000RRベースのポテンシャルを引き出す大型ラジエーターを採用し、DEGREEとTSRがコラボした専用ホースやコアガードが装着されている。
フルエキゾーストシステムは、アールズギアならではの美しい焼き色を付けたチタン製フルエキゾーストで、ネオクラシックを感じさせる跳ね上げメガホン形状だ。
焼け色が美しいチタン製フルエキゾースト。加工精度や溶接の美しさなど、ディテールを見るほどに感心する。
足まわりはBITO R&Dのマグネシウム鍛造ホイール、通称“マグ鍛”で固められている点も見逃せない。
キャリパーはノーマル。インナーチューブのDLCコートとアクティブ×TSRのブレーキホース、サンスターのディスク、そしてビトーR&Dのマグ鍛ホイール。アクスルシャフトはKOODとのコラボによるクロモリ製だ。
モリワキエンジニアリングが仕立てた鉄馬レーサーが激アツ!
2025年3月のモーターサイクルショーでホンダが初公開した時点で、モリワキエンジニアリングの手によるレーシング仕様も展示されていた。このカスタムは、CB1000Fコンセプトの開発を統括するホンダの坂本氏が「ユーザー次第で高いスポーツ性も引き出せることを示したかった」と語る通り、新生CBのスポーツ性を示すイメージリーダーとしてモリワキに打診され、実現したという。
【MORIWAKI ENGINEERING CB1000F CONCEPT】
ひと目でモリワキとわかる空と大地を意味する青×黄のカラーリングを纏ったこの車両は、ホビーレースの「鉄馬」への参戦が発表されており、フロントおよびサイドのゼッケンプレートには「IRON HORSE」の透かし文字が確認できる。
端正なノーマルスタイルから一転、低いセパレートハンドルや、オイル飛散防止のアンダーカウル、スタビライザー付きの武骨なアルミ素地のスイングアームなどが装備され、ワイルドな本気レーサーの雰囲気を醸し出している。
ハンドルはガルウイング形状に削り出されたトップブリッジの下にクランプされたセパハンで、SS以前のスポーツ車を前傾姿勢で攻めるイメージが湧き出る。さらにヘッドライトステーもモリワキ製に変更され、メーターやライト位置がSTDよりもグッと低く構えている点もレーシーだ。
ガルウイング形状に削り出したトップブリッジ下にセパレートハンドルをクランプ。どちらもオリジナルパーツだ。ブレーキマスターはブレンボのラジアルで、フロントフォークはナイトロンのインナーキットを装備。ヘッドライトステーもモリワキ製に変わり、メーターやライトはSTDよりグッと低く構えている。
足まわりは選手権レベルのパーツで固められている。前後ホイールはOZレーシング製で、リヤショックにはモリワキカラーに仕立てられたナイトロンRACE PROを装着。フロントフォークはSTDインナーチューブにDLCコートが施され、ナイトロンのインナーキットを装備している。
ブレーキマスターはブレンボのラジアル、ブレーキホースはモリワキが選手権レースでも使用するSPEEDBRAKE社のステンメッシュが採用されている。
エンジンまわりでは、ハイパワーな水冷エンジンの冷却に対応するため、コーヨーラドの大型ラジエターを装備。転倒時のエンジン保護のため、GBRacingの二次カバーやスキッドパッドも万全だ。
極めつけは、日本刀からインスピレーションを得たチタン製フルエキゾースト、モリワキ「BLADE」を装着。サイドへの張り出しを抑えた特徴的な5画断面のサイレンサーは、効率的な排気と乱気流の抑制に貢献する。このモリワキカスタムは、CB1000Fの持つ高いスポーツ性を引き出し、ライダーのカスタム欲を大いに刺激するモデルといえよう。
【鋭いフォルムのBLADE】マフラーは日本刀からインスピレーションを得たモリワキの「BLADE」を装備。サイドへの張り出しが少ない5画断面のサイレンサーボディに、新素材のCFRPのエンドキャップと楕円形のエンドピースが高速走行時の乱気流を抑えて効率的に排気を行う。チタン製のフルエキゾーストで、エキゾーストパイプはコニカルヘッダーを採用。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(カスタム&パーツ)
ハンドリングが選べる「コンバーチブルステムキット」 ストリートでの軽快さを求めるか、高速巡航での安定性を求めるか。一台のバイクで異なるキャラクターを楽しめるこのギミックは、走りにこだわるライダーにはた[…]
太いケーブルの通り道確保とバッテリーへの確実な結線が重要 レジャーやキャンプや災害時に重宝する可搬式電源と言えば、かつてはエンジンを動力とした発電機が一般的だったが、それに代わって一気に普及したのがポ[…]
アンダーカウルキットでフルカウルレーサーのシルエットを構築 USインターカラーを完遂させる専用シートカウル 伝説のカラーと純正パーツが織りなす「キング」の風格 ここでXSR900 GPの魅力を振り返っ[…]
接着剤なしでしっかり固定 実際にさまざまなグリップヒーターを触ってみると、案外気になるのはグリップの太さだ。発熱体を内蔵するためかさばるのは致し方ないないが、握り心地に違和感があるほど太いとライディン[…]
第33回 ヨコハマ ホット ロッド カスタム ショーで鮮烈デビュー ハイクオリティなカスタムバイクを製作することで世界中に名が知れている46worksが、第33回 ヨコハマ ホット ロッド カスタム […]
最新の関連記事(CB1000F)
ハンドリングが選べる「コンバーチブルステムキット」 ストリートでの軽快さを求めるか、高速巡航での安定性を求めるか。一台のバイクで異なるキャラクターを楽しめるこのギミックは、走りにこだわるライダーにはた[…]
レジェンド:フレディ・スペンサー視点「軽さと許容範囲の広さが新時代のCBの証だ」 私は長年、新しいバイクのテストをしてきたが、その際に意識するのはバイクから伝わる感覚、アジリティ(軽快性)、そして安定[…]
CB復権! 新型CB1000F/CB1000F SE 名車CB1300シリーズの後を継ぐHonda CBの新しいフラッグシップモデル・CB1000Fシリーズがついに正式発表となりました! CBの持つ歴[…]
フレディ・スペンサーが絶賛! 軽さと「フォーギビング」な安定性を評価 伝説のライダー、フレディ・スペンサーがHSR九州でCB1000Fをガチ走行し、そのインプレッションを語っている。スペンサーは、CB[…]
丸山浩直伝! ホンダCB1000Fの嗜み やっぱりCBはストリート=公道のヒーローだった。 まず何が素晴らしかったかと言えば、低速域におけるトルク感とかあのドロドロっとした大排気量直4CBならではのフ[…]
人気記事ランキング(全体)
スポーティな赤、シンプルな黒と銀 ホンダが昨秋の重慶モーターサイクルショーで発表した、新型4気筒エンジン搭載のフルカウルスポーツ「CBR500R FOUR」。既報の通り商標が出願されていた車名での登場[…]
直感的に操作可能な、高性能デバイスが登場 バラエティ豊かなカーグッズ、バイク用品を多数リリースするMAXWINから、新たなデバイスが登場した。id-MOTO-K1は、ユーザーが求める機能をしっかりと盛[…]
マルケスですらマシン差をひっくり返せない時代 ヤマハが2026年型YZR-M1を発表しました。直線的なフロントウイングの形状など、ドゥカティ・デスモセディチにやや寄せてきた感がありますね(笑)。一方、[…]
スタイリッシュでコンパクトなボディで、最長9時間記録可能 今回紹介するモデルは、バイク用品やカー用品を幅広くラインナップするMAXWINブランドの、オールラウンド小型ドライブレコーダー「id-C5Pr[…]
実は相当ハードなスポーツなのだ 間もなくマレーシア・セパンサーキットにMotoGPマシンの咆哮が響き渡る。1月29日〜31日にはテストライダーやルーキーたちが参加するシェイクダウンテストが行われ、2月[…]
最新の投稿記事(全体)
モトラッドミツオカ滋賀の新たな提案 2年と少し前の2023年11月、ちょうどR1300GSの日本国内正式導入の発表があったその週末にオープンしたモトラッドミツオカ滋賀。関西、中部を中心に6店舗を展開す[…]
Screenshot 丸山浩氏が愛車のCB1000Fに自ら施工してみたら… ヤングマシンでもお馴染み、株式会社WITH ME代表でありモータージャーナリストの肩書きを持つプロレーサーの丸山浩(以下丸山[…]
HELMETS and LIBERTY vol.2! 56designのトレーナー!暖かい~☆ アウターが黒になりがちなので、中は色物を選ぶよう心がけている冬。 年末年始は、素晴らしく休みま[…]
空力も含めた“動力性能”に拘る 「先に“トルクデリバリー”ですが、コレはライダーのコントローラビリティがかなり重要になり、23・24シーズンではライダーの不満も大きかったと思います。そこで24シーズン[…]
日本ではブラックボールエディションが標準モデルの位置づけだが…… カワサキは、欧州で新型「Z900RS」シリーズを発表した。日本では「Z900RS SE」および「Z900RS CAFE」、そして「Z9[…]
- 1
- 2
























































