
令和の時代に復活した新ホーネットが1000に続いて750の国内発売も開始。敵を刺すようなアグレッシブなスタイリングと軽くて速い走行性能、それでいて普段使いは扱いやすいと、並みいるミドルネイキッドクラスのライバルたちを一網打尽に捉えてみせる!
●まとめ:宮田健一 ●写真:真弓悟史 ●外部リンク:ホンダ
1000に負けない元気のよさ
1月発売の1000に続いて750にも新しいホーネットが登場した。1000の方は乗ってみて、まあ元気のいい走りが印象的だったんだけど、この750もそれに負けず元気がいい。エンジンは270度クランクのパラレルツインで結構ドコドコした感じなのだが、最高出力は91ps。これはスズキのGSX-8Sの80ps、ヤマハMT-07の73psと比べると段違いのパワーで、なおかつCB750ホーネットの車重は192kgと超軽量。だから、まあよく走る。
走り出してみると2000~3000rpmでもう十分にトルクがドーンと出ていて、そこを使って走っても面白いし、思い切って上まで引っ張ればフロントタイヤも軽々と浮いてくるほどのパフォーマンス。それこそトラコンを切ったら結構棹立ちになってしまうくらいだから、こういうのが好きな人にはたまらないはずだ。
このエンジンはXL750トランザルプにも使われており、あちらも結構上まで回る印象だったが、今回も同様だった。ほとんどのシチュエーションは2000~4000rpmくらいで事足りてしまうのだが、ちょいと加速するぞと6000rpm、さらに引っ張って1万rpmと止めどなく回っていく。
ユニカム機構を使っているとは言え、これがDOHCではなくSOHCだとは言われないと気付かない人も多いのではと思えるほど、とにかく良く回る。それでいてVツインに似た270度クランクのドコドコ感はけっこう上まで続いて楽しめ、パラツインながらなかなか個性的なエンジンとなっていた。
そして軽いうえにCB1000ホーネットに比べると排気量を下げ、気筒数も4→2になってエンジンが小さくなったことから、全体的にもコンパクトになって取り回しやすさが抜群なのもCB750ホーネットの大きな魅力と言えよう。車重192kgという数値は400ccクラスや250ccでも一部の車両と並ぶような軽さ。駐車場での出し入れなどCB1000ホーネットと比べても段違いの手軽さを見せている。
【取り回しは400クラスに迫る!】とにかく軽さが光るCB750 ホーネットは車体全体もコンパクトで、ビッグバイクながら取り回しが超ラク! 初心者でも安心だ。
【ライディングポジション】ライポジはコンパクトでちょっとだけ前傾するかなといった感じ。ハンドル幅は肩幅から拳半分ほど広いくらいとタイトで取り回しやすい。足着き性も非常に良好で、両足ともかかとまでギリギリ地面まで着いてしまいそうなくらいだ。【身長167cm/体重:61kg】
峠を攻めてみたときのハンドリングも実に軽かった。これは車重だけではなく、ツインエンジンのトルクが生み出す加速の瞬発力や優れたブレーキなども合わさった総合的な性能によるものと言える。ニッシンのラジアルマウントブレーキはカツンと利くタイプかと思っていたら、しっかりギュッと利くタイプでコントロール性も良好。バーッと加速してググっと減速し、ものすごく軽く右へ左へと俊敏な切り返しができるという本当に運動性のいいマシンになっている。これ、結構侮れないCBになってるなと思うのだ。
個人的には2000~4000rpmくらいで鼓動感を楽しみながら走るのが一番気持ち良さを感じたが、いざその気になれば驚くほど速い。「扱いやすさは400クラスで。でも走りの面は750クラスで」というマシンが欲しい人にオススメなのがCB750ホーネットだった。価格も魅力的だ。今どき91psの元気なマシンが100万円ちょっとで買えるというのも、なかなかないと思う。
Honda CB750 Hornet
主要諸元■全長2090 全幅780 全高1085 軸距1420 シート高795(各mm) 車重192kg■水冷4スト並列2気筒SOHC4バルブ 754cc 91ps/9500rpm7.6kg-m/7250rpm 変速機形式6段リターン 燃料タンク容量15L■ブレーキF=Wディスク R=ディスク ■タイヤF=120/70ZR17 R=160/60ZR17 ⚫︎価格:103万9500円 ⚫︎発売日:2025年2月13日
ユニカムバルブ&270度クランクが武器
754cc並列2気筒エンジンは270度クランクで鼓動感を演出。吸気側バルブをカムシャフト、排気側バルブをロッカーアームで駆動するユニカムバルブトレインを採用し、SOHCながらDOHCに負けない回転特性を持っている。
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