アニメやインフルエンサーとのコラボも盛ん!

台湾も昭和レトロが人気?! スズキのスクーター「SUI」など出展の台湾モーターサイクルショー レポートをお届け!

台湾も昭和レトロが人気?! スズキのスクーター「SUI」など出展の台湾モーターサイクルショー レポートをお届け!

スクーターや原付二種、そして日本でも電動バイクに採用されているバッテリーシステムなど独自のモーターサイクル文化が盛んな台湾。そんな台湾の中でも、一番大きなバイクイベントとして、国中からライダーが集まった「台湾モーターサイクルショー」(2025年7月4日~8日開催)の様子を紹介しよう。


●文/写真:高橋祐介(ヤングマシン編集部)

東京ビッグサイトのような会場が熱気に包まれる

日本のお隣であり、スクーターが一大人気を誇ることでも知られる台湾にて例年開催されている「台湾モーターサイクルショー」を取材してきたのでレポートをお届けしたい。

今回はまず、どんな雰囲気で開催され、日本メーカーをはじめとしたバイクメーカーがどんな展示を行っているのかについて紹介していこう。

場所は日本からも観光地として有名な台北エリア。会場となった「南港展覽館」は日本の東京ビックサイトに近い作りをしている。

台湾モーターサイクルショーは南港展覽館という施設で開催される。

会場の中へ入ってみると、まさに日本に近いイベント風景が広がっている。そして、来場者の傾向は、老若男女関係なく楽しんでいる様子。関係者に話を聞くと、「台湾の人々はバイクが身近なため、年齢や男女関係なく生活に溶け込んでいるからだ」とのこと。

メインステージでは、台湾でも有名なインフルエンサーによるトークショーが行われいた。

インフルエンサー用のエリアが設けられ、ロビー活動が盛んに行われていた。

フォトブースエリアもあり、「O-RiderS」と呼ばれるバイク女子が人気のようだった。

インフルエンサーが人気なのは日本と同じ、キャンギャルは華やか

台湾でもYoutuberやインフルエンサーのコンテンツが目立ち、専用のブースエリアにファンが多く集まっていた。各ブースでは日本のアニメカルチャーを盛り込んだコラボマシンやコスプレも人目を引いていた。輸入車ブースではフォトエリアが組まれ、記念撮影が行われている。

これも台湾のバイク事情のひとつだが、台湾に輸入されるバイクは関税や登録費用が多くかかるため、乗り出し価格は日本に比べてかなり高い金額になるという。したがって輸入車に乗れる人は限られてしまうわけだが、小排気量車やスクーターなどについては日本メーカーも台湾現地に工場を持つことで現地メーカーと変わらないリーズナブルな販売を可能にしている。

ストリートファイター6の「ジュリ」とのコラボコスプレ。車両はスズキのGSX-8Rだ。

エヴァンゲリオンの式波・アスカ・ラングレーのコスプレ。車両はKYMCOのX350だ。

シャークファクトリーのキャンギャル。

ホンダブースの礼儀正しいキャンギャル。

バナナクラブのキャンギャル達。

ドラレコを開発しているグローバルイーグルのキャンギャル。

タイヤメーカーのEUROGRIPのキャンギャル。

BRIXTONのキャンギャル。

昭和スクーター感が漂うスズキ「SUI」ほか、メーカーブースを紹介

各メーカーを巡ってみると、スズキのブースでは昭和スクーター感漂う「SUI」や、aeontekのADVスクーター、KYMCOの電動バイクといった生活に寄り添ったモデルが人気。日本の4メーカーもブース展開され、フラッグシップモデルやアドベンチャーモデルは人だかりが絶えない。

ホンダ

ホンダブース。

車体の起こし方教室も開催されいた。

ヤマハ

ヤマハブース

MTシリーズの人気がとにかく高かった。オーナーイベントなども開催している。

カワサキ

ZXシリーズのまたがりは大盛況。

スズキ

スズキは「SUI(125)」の最新カラーやカスタマイズド仕様を展示。2023年に初登場した昭和感のあるスクーターで、スズキが得意とする軽自動車のエッセンスを取り込んでいるという。“レトロカワイイ”は日本以上に支持されている印象だ。

まだ日本には導入されていないモデル「SUI」。日本円にして約37万円の車両で展開される。

ビルトインされたウインカーの位置やデザインは昭和50年代あたりがモチーフだろうか。

オプションパーツ装着車。大型バックレストやタックロールのシートなどが装着されていた。

バックスキン調のシートもアクセサリー設定か。

落書きなのか誰かのサインなのかは不明。

ランブレッタ

フォトエリアとして若者に人気のランブレッタブース。

INDIAN MOTORCYCLE

モデルの世界観をフォトスポットとして再現。

GPX

GPXではカブに似た「POPz 110」などが展示されている。

KIMCO

キムコはレトロカスタムの非売品スクーターと、電動スクーターionexを展示し、充電のデモを行っていた。

SYM

台湾メーカーらしくブースエリアは広かった。

台湾WEBメディアの「MotoBuy」からアメリカのボンネビルソルトレイクに出場したSYMのマシンも展示。強化されたフレームにはNOSが搭載されている。

ZONTES

ADV系スクーターが人気で、ZONTESブースでは368G ADVに集まる人が多かった。ZONTESは中国ブランドのメーカーだ。

aeontek

台湾ブランドのaeontekでもADV系車両が人気のようだ。STR300は278ccのエンジンにスマホ連動の機能を持つ。

小型モビリティとして登場した電動バイクのCoopop01。家庭用コンセントで充電でき、キーレス機能を備える。バッテリーは床下に設置。

次回は見て楽しいカスタムバイクを一挙紹介しよう。しばしお待ちください。

※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。