
乃木坂46を2018年に卒業し、現在は女優/モデルとして活躍する若月佑美さん。カワサキ プラザ東京杉並を訪れた若月さんは、念願だった納車の瞬間を迎える。そして自身の車両ではじめてのツーリングへ!! 今回は喜びの一幕をお届けするとともに、バイクとの出会い、免許取得の苦労、そしてバイク初心者へ贈るメッセージを語ってもらった。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真:楠堂亜希 ●外部リンク:若月佑美オフィシャルサイト
若月佑美が初のバイクを納車、購入モデルは?
2025年の2月に免許を取得したという若月佑美さん。
当時の話は以下インタビューで詳しく語ってもらったが、以降はどのバイクを買うか悩みに悩んだという。
そんな中、ひとつのモデルに絞り込み、念願だった納車日を迎えた。
訪れた販売店はカワサキ プラザ東京杉並だ。
そして、自身のバイクと初めて対面する瞬間が訪れたのだった。
初めて自身のバイクと対面した瞬間。
「ご成約車輌」の文字に喜びの表情を浮かべる。
エンジンをかけ、スロットルを開ける瞬間。
購入モデルはカワサキ エリミネーター プラザエディションだ。
千葉・南房総へ初めてのツーリングへ
無事にカワサキ エリミネーター プラザエディションを納車した若月さん(バイクの詳細は記事下部へ)。
納車できたからには走ってみたい!ということで、さっそくツーリングへ出発だ。
目指すは千葉の南房総。
田園風景と、海岸沿いの景色が美しい人気のツーリングスポットである。
ライディンググローブを装着。
ヘルメットを被り、バイクにまたがる。
ギヤを1速に入れ、いざ発進!!
バイクは生きてく中で、知っといて損はないもの
ここからはインタビューをお届けしよう。バイク初心者や、興味を抱いている人にとって、参考となる言葉が大いにあるはずだ。
──そもそもバイクに興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか?
「突発的に、バイクの免許取りたいって思ったんです。友達が乗ってるとか、誰かに勧められたわけでもなくて。教習所の先生にも、“なんで免許取ったの?”って聞かれて、最初は“なんとなく取りたいと思ったんです”って言ってたんですけど、思い返してみたら、私の母親が、一時期バイクに乗ってたって話を聞いたことがあって。
昔、母親がバイクに乗ってたときの写真を見たことがあって、女性がバイクに乗るってカッコいいなって感じた思い出があったんですね。無意識にその姿を追いかけた自分もいたと思うし、あとは人生の中で、やってないことを減らそうかなって思い始めた時期だったんです。
今31歳なんですけど、“若いうちにやっといたほうがいいよ”って言われることが、どんどん“若いうち”じゃなくなってきてるなって感覚があって。バイク乗ってみたいって思ってるんだったら、もう今行っちゃえと思って、教習所に通いましたね」
──30歳を超えてから免許を取る方も全然いますもんね。
「10代で免許を取った方がバイク生活を楽しんでるのを見て、羨ましい気持ちを抱いていたのは事実です。免許を取っておきたかったなっていう思いはずっとあったので、実行に移してよかったなと思ってます」
──いつ始めても遅くはないというか。
「そう思いますね」
──教習所では苦労されたんですか?
「大変でした。めちゃめちゃ転びました(笑)。すっごい転んで何回空を見上げたことか…」
──転ぶと聞くと怖いイメージが湧くかもしれないですけど、体にはプロテクターをつけますし、バイク自体も転んでも大丈夫なようにエンジンガードがついていたりして。じつは危なくないですよね。
「もちろん転ばないに越したことはないですけど、教習所の段階で、転んでからどうするかを学べたのはよかったです。
転んでしまったらサイドスタンドを出して、自分でバイクを起こすにはこうすると起こしやすいっていうやり方を経験できたのは、今後の安心感につながっていますね」
──とくに苦労した課題は何でした?
「クランクですね。クランクが一生苦手でした。入り口は大丈夫なんですけど、出るときがうまく出られなくて。たぶん、ここ毎回転ぶポイントだって思うと、もう体が転ぶモードになっちゃうというか。
でも、もう恥を捨てようと思って。わからないことは聞ける時に聞いた方がいい。だから一緒に教習を受けてた子に、“どうやって曲がってるの?”って聞いたら、私がやろうとしてたことと全然違って。
言われたとおりにしたら意外と行けて。それからはもう転ばずに卒業できたので、本当感謝しかないです」
──実際に免許証を手にしたときはどんな気持ちでしたか?
「感動しましたね~!! まさか自分が取れるとは!! なんか、“人生やってるなあ…”って思えたというか。嬉しくて免許証の写真撮りました」
──その後、購入するバイクを選ぶのにどんなことを調べたのでしょうか?
「2月の終わりに免許が取れて、3月からバイクについてちゃんと調べようと思いました。
免許を取りたい、バイクに乗れる資格が欲しいと思っていただけで、実際バイクのことについては全然知らなくて。でも教習所を卒業する時に、まわりの受講生たちが“来週納車です”とか、“キャブレター車だと毎日エンジンかけたほうがいいみたいで大変です”みたいな話をしてて、“はて?”って感じだったんですよ。
ちゃんと勉強しないと、乗る資格を持っても乗る意味がないなと思って、バイクの基礎について調べ始めました。
そんな中、3月末に東京モーターサイクルショーがありましたよね? いろんなモデルを見るならそこだなと思って。会場で、こういうバイクがあるんだな、こういう特徴があるんだなってことが少しはわかりました。
あとはやっぱり足着きですよね。実際にいろいろまたがらせてもらったんですけど、基準となったのは教習車でした。私のときはCB400スーパーフォアで、シート高は755mmですけど、それが私的につま先立ちぐらいの印象だったので、もうちょっと足が着けば転ばなかったタイミングもあったなっていう記憶があって。
その中で気になったのがカワサキさんでした。エリミネーターとか、メグロS1やW230。“あ、女性が乗れそうなバイクもあるんだ”って思ったんですよね」
──最後はカラーリングも含めて決めた感じですか?
「はい、意外とメッキのクラシックな感じもすっごい好きで、メグロとかもカッコいいなと思ってました。
ただちょうど私が迷ってるとき、エリミネーターの新しい色が出ますってニュースを知って。確認してみたら、もう…運命を感じて!! 私が被ってるヘルメットの色と、車両の色がほぼ一緒だったんです。
これに乗りなよって言われたような気がして。重厚感があってカッコいい。やっぱりバイクは自分が乗りたい、カッコいいと思うバイクに乗るべきだなって」
──実際に納車日を迎えましたが、改めて自身のバイクを目の前にしていかがでしたか?
「“え、私これに乗って帰っていいんですか、自分の家に?”みたいな、そんな感覚がありましたね。とっても嬉しい気持ちでした。こういう感覚は人生で何度もないだろうなって。
“え、これ私のものなの?”という、ゼロからイチに踏み出したような気持ちって、なかなか味わえることじゃないと思うので、夢みたいだなとか、嬉しいなっていう、そういう気持ちでした。
あと、オプションもちょっとだけ、ローシートとエンジンスライダー(転倒時などにエンジンを守るガード)をつけさせてもらって、そういうところも自分だけのバイクだなっていう感じがしてますね」
──初めて走ってみた感触はいかがでしたか?
「もっと自分のものにしたいなと思いました。エリミネーターという車種に乗ったこと自体が2回目ぐらいなので、まだわからなかったり、使いきれていない部分があったなと。
そういうところを減らして、バイクに自分も合わせていかなきゃいけないかなと、走りながら思いました。
でもやっぱり改めて、とっても乗りやすい、初心者の方にもおすすめしたいバイクだなって思います。教習所でめちゃくちゃ転んだ自分でも、エリミちゃんが助けてくれるような感じがしたんですよ」
──それは具体的に言いますと?
「低速トルクが頼もしい感じがするというか、発進時にじんわり進んでくれるのが良かったです。アクセルを回したらビュンッて動くんじゃなくて、すごくスムーズに、すーっと走り出してくれるのが、乗りやすくていいなって思いました。
足着きがいいし、ハンドルの位置も高すぎず低すぎず、すごくバランスが良いので、自然と馴染めたのが良かったなと思います」
──これからについてですが、どんなバイクライフを送っていきたいでしょうか?
「友達が欲しいです(笑)。今、ひとりで頑張って乗るしかないので。もちろんソロも楽しいですけど、インカムをつけてみんなで遠くに行ったり、いい景色を見たら共有したりしたいので、誰かと一緒にツーリングに行きたいなって。
あとはまだ運転に対して恐怖心もあるので、カッコ良くとかじゃなくて、余裕を持って運転できるように、まわりの迷惑にならないぐらいの運転ができるようになりたいなって思います」
──では最後に、バイク初心者や興味を抱いている人に、メッセージをいただければと思います。
「バイク生活を始めたばかりの私が言うのもおこがましいですが、知って損はない世界だなって思いました。
バイクって本当に趣味というか、好きじゃなかったら入らない世界ではあると思いますけど、でも、入ったら広がる世界があるってことがわかりました。
風を感じながら走ったり、バイクにしかない、体感。あ、これは生きてく中で、知っといて損はないものだと思ったし、けっきょく辞めちゃってもいいと思うんですよ。
乗ってみて、違ったなでもいいんですけど、スタートしてみることが大事。始めるのがいつでも遅くないし、素敵なことだと思うので、ぜひ一緒にバイク仲間になってほしいなと伝えたいですね」
カワサキ エリミネーター プラザエディション詳細
前18/後16インチホイールを履く、ロー&ロングフォルムなミドルクラスクルーザー「エリミネーター」シリーズ。並列2気筒エンジンは48psを発揮、カワサキ同クラスでは唯一のETC2.0標準装備となる。
プラザエディションは2026年モデルより新色として専用カラーのメタリックインペリアルレッド×エボニーを設定。
ミツバサンコーワ製Gps対応型前後ドライブレコーダーとUSB Type-C電源ソケットを装備する。さらに若月さんの購入車両は、オプション品のローシートとエンジンスライダーを搭載している。
シート高735mmとフレンドリーな車体で、乗り味はクルーザーというよりもゆったりとしたネイキッドといえるエリミネーター。
2024年の販売台数ランキングで251~400ccクラストップに輝いた人気モデルだ。
今回の模様はカワサキYouTubeチャンネルでも公開
記念すべき納車&初ツーリングの様子を捉えた動画が、カワサキのYouTubeチャンネルで公開されている。ぜひ合わせてチェックしてほしい。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI])
2018年モデル:Z1000をベースに新設計 発売は2018年4月2日。ミドルクラスのスポーツネイキッドZ800の後継モデルとして開発された。800をベースに排気量アップを図るのではなく、Z1000ベ[…]
カワサキ「W230」「メグロS1」の2026年モデルが登場【欧州】 カワサキが欧州で、日本でも人気のレトロバイク「W230」と「メグロS1」の2026年モデルを発表。とくに注目はW230のニューカラー[…]
ニューカラーにスマートフォン接続機能が進化 2026年モデルでパッと目を引くのは、やはりカラー&グラフィックの変更だ。「Ninja ZX-4R SE」は、パールロボティックホワイト×メタリックスパーク[…]
キャラクターを明確にさせたモデルチェンジ 2025年モデルについてまず振り返っておくと、「Ninja ZX-25R SE」のみ、メタリックマットミステリアスグレー×メタリックフラットスパークブラックの[…]
スーパースポーツ好きが多い鈴鹿8耐会場だけに、Ninja ZX-6Rプレゼントが話題に 開催中の鈴鹿8耐“GPスクエア”にあるカワサキブースでは、最新Ninja ZX-6Rを壇上に構え、8月末まで実施[…]
最新の関連記事(ツーリング)
レイザーラモンRGほかスペシャルゲストも多数参加 株式会社バイカーズパラダイスが、神奈川県南足柄市とタッグを組み、本格的にバイク乗りを歓迎する取り組みをスタートさせる。これは「バイク乗りによる地域創生[…]
日本が誇る雄大な自然を体感する一大ツーリングイベント 「日本三霊山ラリー」は、古来より日本の山岳信仰の対象とされてきた富士山、立山、白山という3つの頂を巡る壮大なツーリングイベントだ。石川、富山、静岡[…]
ドラマの熱を受けて6年ぶりの精進湖涼湖祭を8月4日(月)に開催 脚本のバカリズム&主要キャストからも特別応援メッセージが!! 涼湖祭の復活を祝して、脚本のバカリズムさん、主演の市川実日子さん、[…]
姫川沿いダートからの北アルプス(飛騨山脈):大出(おいで)の吊橋で知られる大出公園へと姫川本流沿いのダートが続いている。田畑の遥か向こうには北アルプスの山並みが横たわっていた。 どこを見ても絶景の白馬[…]
ヤングマシン主催“走行距離バトル” ヤングマシンがツーリングイベントを企画しました! それはズバリ、「走行距離バトル」です。 速さや巧さは関係ねえ!! とにかく走ったヤツがエライ!! そんな単純明快な[…]
人気記事ランキング(全体)
「ワインディングの覇者を目指すならCB-1」のキャッチコピーだったら評価は変わった!? カウルを装着したレーサーレプリカが出現する以前、1970年代までのスーパースポーツはカウルのないフォルムが一般的[…]
ニューカラーにスマートフォン接続機能が進化 2026年モデルでパッと目を引くのは、やはりカラー&グラフィックの変更だ。「Ninja ZX-4R SE」は、パールロボティックホワイト×メタリックスパーク[…]
みんながCBを待っている! CB1000Fに続く400ccはあるのかないのか ホンダの名車CB400スーパーフォアが生産終了になって今年ではや3年目。入れ替わるようにカワサキから直列4気筒を搭載する「[…]
水に濡らすだけでひんやり感バツグン このクーリングタオル、まず特筆すべきはその使いやすさだ。使い方はいたってシンプルで、タオルを濡らすだけ。水さえあればどこでもクールダウンが可能で、ツーリング中に立ち[…]
スマホ連携TFTやスマートキー装備のDX ホンダがミラノショーで発表した2025年モデルのPCX125(日本名:PCX)。2023年には欧州のスクーターセグメントでベストセラーになった同車だが、日本で[…]
最新の投稿記事(全体)
若月佑美が初のバイクを納車、購入モデルは? 2025年の2月に免許を取得したという若月佑美さん。 当時の話は以下インタビューで詳しく語ってもらったが、以降はどのバイクを買うか悩みに悩んだという。 そん[…]
ブランド名は「南北戦争」に由来 1991年、成功を収めた弁護士、マシュー・チェンバースが興したバイクメーカー、コンフェデレート。 和訳すると「南軍」を意味する社名は、創業地がルイジアナ州バトンルージュ[…]
最長45kmの渋滞も起こり得る2025年のお盆 2025年の渋滞予測期間は、2025年8月7日(木)から8月17日(日)までの11日間となっている。この期間中、10km以上の交通集中による渋滞は、上下[…]
2つの優勝がRKの進む道を決めた 創業から30年後、Bold’or24時間耐久レースと鈴鹿8時間耐久レースの勝利によって、RKはレースという場に自らのアイデンティティを見出し、それ以降、企業として、チ[…]
軽量で取り扱いやすく、初心者にもピッタリ 「UNIT スイングアームリフトスタンド」は、片手でも扱いやすい約767gという軽さが魅力です。使用後は折りたたんでコンパクトに収納できるため、ガレージのスペ[…]
- 1
- 2