
鈴鹿8耐が開催されている鈴鹿サーキットでは、メインゲートとグランドスタンドの間にある広場“GPスクエア”に各バイクメーカーやタイヤメーカーが集い、来場するバイクファンとレースファンにさまざまな体験を提供している。本記事ではスズキブースを紹介しよう。
●文/写真:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:スズキ 鈴鹿8耐スペシャルサイト
大幅改良で復活のGSX-R1000R、ネオクラツインGSX-8T/8TT、モタードのDR-Z4SMにも触ってまたがれる!
開催中の鈴鹿8耐、GPスクエアのブースからスズキを紹介しよう! ヨシムラブース(物販中心)と隣り合ったスズキの白×青のブースでは、贅沢にも未発売のホットモデルを3機種(6台)も用意し、壇上の中心にはスズキCNチャレンジのマシンが据えてある。
まず注目は鈴鹿8耐開催の直前にグローバル発表されたばかりの新型GSX-R1000Rだ。全カラーバリエーションの3色とも展示され、そのうち赤×白の車両には跨ることも可能。壇上にはオプションのカーボン製ウイングとシングルシートカウルを装着した青×白の姿も。
そして今年が初代GSX-R750が誕生してから40周年にあたることを受け、初代GSX-R750、さらにはその前年に日本で発売されたGSX-R(400)がイエローの新型GSX-R1000Rと並べられている(これらはもちろんお触り禁止!)。
新型はGSX-R1000Rは3色が揃い踏み!
初代GSX-R750とGSX-R(400)を展示。とてもよく似たサイズ感とアルミフレームの構造だが、よく見るとピボットまわりの太さなど細部が異なり、それぞれがクラスのトップパフォーマンスを目指して最適化された造りになっていることがわかる。
また、7月上旬にグローバル発表されたGSX-8TおよびGSX-8TTも跨り可能な平場に展示されている。こちらは工場からロールアウトしたばかりの欧州仕様の初期ロットだといい、これから欧州や北米、そして日本での発売に向けて準備中のモデル。いや、スズキは日本発売をまだ明言はしていないが、既定路線とみていいはずだ。
GSX-8TTの黒×赤、GSX-8Tのマットグリーンが展示されているぞ!
そしてもうひとつの跨り可能な未発売モデルは、400cc単気筒のDR-Z4SMだ。すでに春の各モーターサイクルショーで出展されているので見た/触ったことのあるライダーもいるかもしれないが、これら未発売モデル群の中では最も発売が近いと言われている。
現行モデルからは、ハヤブサが代表として参加。GSX-8Tの展示車と同じマットグリーンで、こちらももちろん跨り可能だ。
密かな大人気?! CNチャレンジミニ号
スズキCNチャレンジ仕様のGSX-R1000Rがブースのイメージリーダーになっているのは間違いないが、その隣にちょこんと鎮座しているマシンも注目を集めている。
スズキCNチャレンジの監督である佐原伸一さんがSNSでシェアしていたことで注目されたこの小さなマシンは、同チームに参加しているメンバーらから有志で製作されたスペシャルマシン。パワーユニットには新しい原付を定義してくれそうな電動バイク「e-PO(プロトタイプ)」のモーターが使われ、フレームはアルミパイプを溶接して作ったワンオフものだ。
小さいながらもGSX-R1000Rのレーシングマシンをそのまま小さくしたようなスタイリングとグラフィックが与えられ、なんとウイングも装備。それが役立つ速度域に達することはないだろうが、こういう遊び心はスズキCNチャレンジに関わる社内スタッフたちが本当に充実した時間を過ごし、またこのプロジェクトを応援していることを伝えてくるかのよう。
CNチャレンジミニ号。タイヤサイズは前後とも80/90-10だ。これなら家に飾れるサイズ感かも……(売ってません)。
CNチャレンジミニ号。タイヤサイズは前後とも80/90-10だ。これなら家に飾れるサイズ感かも……(売ってません)。
スタート前に、あるいは長丁場になるレース観戦中の気分転換に、GPスクエアを訪れてみよう!
スズキCNチャレンジのピットを訪ね、佐原伸一監督と直近まで二輪事業本部長・現常務役員の田中強氏にお話しをったう(後日レポート予定)ところ、この時計も宣伝して~! とのことだったのでパシャリと。チームスズキのブルーを纏ったSUZUKI × VOSTOK EUROPEによる「CN CHALLENGEコラボウォッチ」は200本限定販売中だ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(鈴鹿8耐)
『鈴鹿8時間耐久ロードレース選手権』を初めて観戦した模様を動画に収録 この動画では、若月さんが鈴鹿サーキットの熱気に包まれながら初めて目の当たりにするロードレースの“速さ”や“迫力”に驚き、感動する姿[…]
MotoGPライダーのポテンシャルが剝き出しになったトップ10トライアル 今年の鈴鹿8耐で注目を集めたのは、MotoGPおよびスーパーバイク世界選手権(SBK)ライダーの参戦だ。Honda HRCはM[…]
路面温度が70度に迫るなか、2人で走り切った#30 Honda HRC 鈴鹿8耐が終わってからアッという間に時が過ぎましたが、とにかく暑いですね。鈴鹿8耐のレースウイークも日本列島は、史上最高気温を更[…]
15周を走った後の速さにフォーカスしているホンダ 予想通りと言えば予想通りの結果に終わった、今年の鈴鹿8耐。下馬評通りにHonda HRCが優勝し、4連覇を達成した。イケル・レクオーナが負傷により参戦[…]
急きょ2人体制になってしまったHonda HRC 2025年の鈴鹿8耐は事前から話題が豊富だった。 ヤマハは創立70周年を記念してスペシャルカラーのYZF-R1投入と6年ぶりのファクトリー体制の復活を[…]
最新の関連記事(スズキ [SUZUKI])
125ccクラス 軽さランキングTOP10 原付二種は免許取得のハードルも低く、手軽に楽しめる最高の相棒だ。とくに重要なのは「軽さ」だろう。軽ければ軽いほど、街中での取り回しは楽になるし、タイトなワイ[…]
日本の免許制度を考慮してナナハン4気筒と同時開発 GS750の弟分。世間にはそういう見方をする人がいるけれど、’76年から発売が始まったGS400を弟分と呼ぶのは、少々語弊があるのかもしれない。なんと[…]
9/10発売:スズキ アドレス125 まずはスズキから、原付二種スクーターの定番「アドレス125」がフルモデルチェンジして登場だ。フレームを新設計して剛性を高めつつ軽量化を実現し、エンジンもカムシャフ[…]
秋の浜松はスズキ祭り! 3つのミーティングが開催 2025年のスズキミーティングは、3つのモデルシリーズに焦点を当てて開催される。 9月7日(日) 「KATANA Meeting 2025」 会場:は[…]
発表と同時に発売! マットチタニウムカラーのアヴェニス125など新色×5種 スズキは欧州で、日本でいう原付二種に相当する125ccのスクーター×2車をカラーチェンジ。1車は2022年の現地登場以来(日[…]
人気記事ランキング(全体)
どうする? スクーターのエンジンがかからない ※これはまさに、筆者が直面した実話です。我が家のスクーター(TODAY)に乗ろうと思って、車庫から引っ張り出しました。ちょっと久しぶりですね。エンジンをか[…]
カスタムスピリットから生まれた英国ブランド まずMUTT Motorcyclesというブランドについておさらいしておこう。2016年、英国バーミンガムでカスタムビルダーのWill RiggとBenny[…]
“思い出の1台”に乗りたい バイクメーカーがニューモデルを開発する際は、ユーザーがそれを受容できるか、あるいは新たなマーケットを作り出せるかが重要。レーサーレプリカもネイキッドも、それがウケると分かっ[…]
日本の免許制度を考慮してナナハン4気筒と同時開発 GS750の弟分。世間にはそういう見方をする人がいるけれど、’76年から発売が始まったGS400を弟分と呼ぶのは、少々語弊があるのかもしれない。なんと[…]
随所に専用部品を投入したZシリーズ初のR仕様 Z1000の派生/上級機種として’78年に登場したZ1‐Rは、評価がなかなか難しいモデルである。まず当時の流行だったカフェレーサーの手法を取り入れながら、[…]
最新の投稿記事(全体)
随所に専用部品を投入したZシリーズ初のR仕様 Z1000の派生/上級機種として’78年に登場したZ1‐Rは、評価がなかなか難しいモデルである。まず当時の流行だったカフェレーサーの手法を取り入れながら、[…]
125ccクラス 軽さランキングTOP10 原付二種は免許取得のハードルも低く、手軽に楽しめる最高の相棒だ。とくに重要なのは「軽さ」だろう。軽ければ軽いほど、街中での取り回しは楽になるし、タイトなワイ[…]
“思い出の1台”に乗りたい バイクメーカーがニューモデルを開発する際は、ユーザーがそれを受容できるか、あるいは新たなマーケットを作り出せるかが重要。レーサーレプリカもネイキッドも、それがウケると分かっ[…]
用品から観光までバイクライフが広がる一日 「茶ミーティング」の最大の魅力は、その出展ブースの多様性にある。国内外のオートバイメーカーや用品メーカー、卸商といった我々ライダーにはお馴染みの企業が多数参加[…]
日本の免許制度を考慮してナナハン4気筒と同時開発 GS750の弟分。世間にはそういう見方をする人がいるけれど、’76年から発売が始まったGS400を弟分と呼ぶのは、少々語弊があるのかもしれない。なんと[…]
- 1
- 2