
プロダクションレースのベース車としての高いポテンシャルを日常でも思い通りに操れる、ジャストサイズのスーパースポーツCBR600RR。初登場は2003年ということもあり、手頃な価格の出玉も増えている。中古車としての注目度も高いので、この機会に各年式の違いをおさえて、自分に最適な一台を選んでみよう。この記事では2007年モデルについて紹介する。
●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:ホンダ
2007年モデル概要:平成19年国内排出ガス規制に適合しつつ進化
二度目のフルモデルチェンジを果たしたのが、この2007年モデル。動力性能と車体の取り回しやすさの向上を目指し、それまでのモデルと比べて、乾燥重量約8kgの大幅な軽量化を実現。さらに、空力と機能性を追求した流麗なカウルデザインを採用し、走行性能を向上させていた。
平成19年国内排出ガス規制に適合したこともトピック。1気筒あたり2つのインジェクターによる緻密な燃料供給を行い、理想的な空燃比での燃焼を実現する電子制御式燃料噴射システム(PGM-DSFI)に加えて、ツインキャタライザーを採用するなど環境負荷の低減と、高い運動性能を両立させた。
エンジンは、クランクシャフト、カウンターシャフトの間隔の見直しによって前後長を30.5mm短縮するなどして更なるコンパクト化を達成。約2kgの軽量化を実現した。また、エンジンの出力特性を見直し、中回転域での扱いやすさを向上させ、ふだん使いにさらに配慮されていた。
フレームは、部品の十分な剛性を確保しながらも、構成点数を11個から4個とし、溶接部分をはじめとした重量を減少し壁厚を薄くすることで、約700gの軽量化を実現。また、車体重心から離れた部品の重量物を軽量化してマスの集中化を図り、取り回しやすさを向上させていた。
スタイリングの面では、エアクリーナーボックスへの安定した空気吸入や、エンジンの放熱に効果的な形状とするなど、エアマネジメントを考慮したカウルデザインを採用。また、マスの集中化をも考慮した、アグレッシブなイメージの先進的なスタイリングとなった。
HONDA CBR600RR[2007model]SPEC & COLOR
主要諸元■全長2010 全幅685 全高1105 軸距1380 シート高820(各mm) 車重187kg(装備) ■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 599cc 69ps/11500rpm 5.2kg-m/8500rpm 変速機6段 燃料タンク容量18L ■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:107万6250円 ●色:白、赤、青、黒 ●発売日:2007年5月24日
HONDA CBR600RR最新相場情報
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