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[画像 No.6/58]「50年でここまで変わるか?」プロが解説! スイングアームの理論と歴史「見た目も中身も全然違う」

|「50年でここまで変わるか?」プロが解説! スイングアームの理論と歴史「見た目も中身も全然違う」
縦剛性の増加にはアームの上下幅を増やしたり、パイプで補強するなどが一般的。横剛性はそれらの手法に加え、左右アームを繋ぐクロスメンバーにガセットを入れたり(左写真)、穴を開け、外側と内側の面をつなぐリブを立てるといった方法でも高められる(右写真。穴を開ける=剛性低下とは限らない)。また、四角いパイプの一辺を削り取ってコの字型(開放断面)にすると、計算上の剛性は50%ほど下がるそうだ。
1970年代は単なる鉄の丸棒だったスイングアーム。しかし操縦安定性の理論が進化するとともに、角形やアルミ、そして異型へと素材や形状は変化を続け、2024年に登場したドゥカティの新型パニガーレV4では“なんじゃこりゃ!”と声が出そうな穴開きの超斬新形態に…。操安だけでなく、デザインにも大きな影響を与えるこのパーツを、バイク開発のプロの解説で学んでみよう。 目次 1 剛性を求め丸から角へ。そしてしなり […]