
カワサキはインドネシアで、ニンジャZX-10R/ニンジャZX-6R/ニンジャZX-4RRのKRTエディションカラーを発表、北米ではこれに加えて、ニンジャZX-10RR(not KRTカラー)も登場している。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
2025年からワールドスーパーバイクのKRTはビモータ『BbKRT』へ移行
カワサキがインドネシアおよび北米でニンジャZX-Rシリーズの2025年モデルを発表した。ニンジャZX-10R、ニンジャZX-6R、ニンジャZX-4RRには今シーズンのKRTエディションカラーが与えられているが、もしかするとこれが最後のKRTカラーになる可能性もある。
というのも、ワールドスーパーバイク選手権では2025年シーズンよりカワサキレーシングチーム(KRT)はファクトリー参戦を終了し、同チームをベースとした新たな「BbKRT」へと移行するからだ。
BbKRTはビモータ バイ カワサキレーシングチーム(Bimota by Kawasaki Racing Team)の略であり、ニンジャZX-10RRのエンジンをビモータ設計のフレームに搭載したニューマシンで戦うことになる。となれば、カラーリングはKRTではなくビモータらしい赤白などの新グラフィックとされるはず。
そんなこともあって、ライムグリーンをベースとしたレーシングカラーが「KRTエディション」と呼ばれるのは今季が最後になるかもしれない。もっとも、同イメージのカラーリングが名を変えて続いていく可能性も否定できないわけだが。
これらのKRTカラーは日本へ導入される可能性が高い。が、ライムグリーン以外のカラーについては日本と欧米、インドネシアなどで異なるラインナップになることもあるため何とも言えないところだ。続報を待ちたい。
KAWASAKI NINJA ZX-10R / KRT EDITION[2025 U.S. model]
北米とインドネシアに新たなKRTカラーが登場し、北米のブラックは2024年モデルから継続となる。北米はそれぞれABSの有無が選択可。インドネシアはKRTのABS仕様のみのラインナップだ。
主要諸元■全長2085 全幅749 全高1186 軸距1450 シート高835(各mm) 車重207kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 出力未発表 11.59kg-m/11300rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/55ZR17 ※写真と諸元は北米ABS仕様
KAWASAKI NINJA ZX-10R KRT EDITION[2025 U.S. model]LIME GREEN/EBONY/PEARL BLIZZARD WHITE
KAWASAKI NINJA ZX-10R KRT EDITION[2025 U.S. model]LIME GREEN/EBONY/PEARL BLIZZARD WHITE
KAWASAKI NINJA ZX-10R[2025 U.S. model]METALLIC FLAT SPARK BLACK/EBONY
KAWASAKI NINJA ZX-10RR[2025 U.S. model]
北米のみ登場でABSは標準装備。前年のライムグリーンからマットグレーに変更された。
主要諸元■全長2085 全幅749 全高1186 軸距1450 シート高835(各mm) 車重207kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 出力未発表 11.29kg-m/11500rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/55ZR17 ※写真と諸元は北米仕様
KAWASAKI NINJA ZX-10RR[2025 U.S. model]METALLIC MATTE GRAPHENESTEEL GRAY
KAWASAKI NINJA ZX-6R / KRT EDITION[2025 U.S. model]
北米とインドネシアにKRTカラーが登場。北米ではほかに新色のホワイトとブラックがラインナップされる。
主要諸元■全長2025 全幅711 全高1099 軸距1399 シート高812(各mm) 車重198kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 636cc 出力未発表 7.2kg-m/10800rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ※写真と諸元は北米仕様
KAWASAKI NINJA ZX-6R KRT EDITION[2025 U.S. model]LIME GREEN/EBONY/PEARL BLIZZARD WHITE
KAWASAKI NINJA ZX-6R KRT EDITION[2025 U.S. model]LIME GREEN/EBONY/PEARL BLIZZARD WHITE
KAWASAKI NINJA ZX-6R[2025 U.S. model]PEARL ROBOTIC WHITE/METALLIC GRAPHITE GRAY
KAWASAKI NINJA ZX-6R[2025 U.S. model]
KAWASAKI NINJA ZX-4RR[2025 Indonesia model]
ニンジャZX-4RRについてはインドネシアでのみ登場した。いずれ北米、欧州、日本などに展開されるかは要調査か。
主要諸元■全長1990 全幅765 全高1110 軸距1380 シート高800(各mm) 車重189kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 399cc 77ps/14500rpm 3.8kg-m/12500rpm 変速機6段 燃料タンク容量15L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=160/60ZR17 ※写真と諸元はインドネシア仕様
KAWASAKI NINJA ZX-4RR[2025 Indonesia model]LIME GREEN / EBONY / PEARL BLIZZARD WHITE
KAWASAKI NINJA ZX-4RR[2025 Indonesia model]LIME GREEN / EBONY / PEARL BLIZZARD WHITE
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(新型スーパースポーツ)
2024年モデル概要:排ガス規制に適合し、実質的な値下げを敢行 2020年モデルでは平成28年排出ガス規制(≒ユーロ4)対応だったため、2022年11月以降は車両の生産自体が不可となっていたが、その後[…]
軽量化とパワーアップの両面を果たしたフルモデルチェンジ:カワサキ「ニンジャ400」【2018モデル】 発売は、2018年2月1日。2017年モデルまでのニンジャ400は、海外向けのERシリーズをベース[…]
意外な従順さを見せるBMWのスーパーマシン サーキットでのパフォーマンスを第一に考えられたマシンではあるものの、意外と一般公道を転がすような速度域でも扱いにくさは感じない。 エンジン特性がしっかり調教[…]
長年愛されたKRTエディションが廃止 2025年モデルの発売は、2025年4月26日。2023年モデルと同様に、令和2年排出ガス規制適合を受けた2022年モデルのスペックを引き継ぐ形で登場した。 ニン[…]
チャンピオンマシンからダイレクトにフィードバック トプラック・ラズガットリオグルの手により2024年のスーパーバイク世界選手権でチャンピオンを獲得したマシン、それがBMWモトラッド「M1000RR」だ[…]
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI])
Z1とともに、CB750Fourを挟み撃ちするねらいで生まれた、Z1ジュニア=Z650 公害やマスキー法、オイルショックなどが社会問題として声高に叫ばれ始めた1970年代、カワサキは2サイクルのマッハ[…]
2023年モデル:400クラス唯一のクルーザーとして復活 発売は2023年4月25日。先代となるエリミネーター400から実に15年ぶりの登場で、エリミネーター/SEの2グレード展開だった。 ニンジャ4[…]
SHERPA LIFE スタートキャンペーン キャンペーン概要 対象期間中、カワサキプラザで”KLX230 SHERPA”の新車を成約した方に、カワサキプラザアパレルや純正アクセサリーの購入、さらにオ[…]
直立単気筒はオフ車から転用せずロングストロークの専用設計! 1980年代のレプリカ全盛が過ぎると、各メーカーはパフォーマンス追求から多様なニーズを前提に様々なカテゴリーのモデルを投入した。 そんな中、[…]
Z1、GPz900R、Ninja ZX-9Rから連なる“マジックナイン”の最新進化系 カワサキは、948cc並列4気筒エンジンを搭載したスーパーネイキッド「Z900」および上級モデル「Z900 SE」[…]
人気記事ランキング(全体)
Z1、GPz900R、Ninja ZX-9Rから連なる“マジックナイン”の最新進化系 カワサキは、948cc並列4気筒エンジンを搭載したスーパーネイキッド「Z900」および上級モデル「Z900 SE」[…]
涼しさの心臓部。それは「素材」と「構造」の魔法的組み合わせ うだるような暑さと、じっとりと肌にまとわりつく湿気。毎年繰り返されるこの季節に、多くの人が少しでも快適に過ごせる服を探し求めている。そんな中[…]
『Wheels and Wavesフェスティバル』にカスタムマシン×11車を展示 6年目を迎えたHondacustoms(ホンダカスタムズ)、過去にはCB1000Rやレブル、CL250/CL500、モ[…]
左右2本出しマフラーやベルトドライブ、6速ミッションも採用 ヒョースンモータージャパンは、水冷124.7cc・V型2気筒エンジンを搭載したクルーザーモデル「GV125Xロードスター」を発売する。 挟み[…]
アメリカは”英国車マニア”多し! この1956年製MGAはご覧の通り左ハンドルで、最初から北米仕様だったもの。そもそも、アメリカは英国車マニアが数多く存在しており、1950年代どころか1930/194[…]
最新の投稿記事(全体)
ドリームはホンダ初の本格バイク 1947年のA型からプロトタイプのB型(1948年)、エンジンに加え自転車フレームも初めて自社製としたC型(1949年)を経て1949年8月に登場したのがドリームD型と[…]
K-2439 フルメッシュロングジャケット:スタイルと機能を両立するツーリングジャケット 腰までしっかりと覆う安心感のあるロング丈でありながら、後襟から袖口へ流れるように入ったラインデザインと、ウエス[…]
機能豊富なマルチパーパスフルフェイスのシールドを外した、さらに身軽なフォルム 『TOUR-CROSS V』は、アライヘルメットが’23年6月に発売したマルチパーパスヘルメットだ。高速走行時の空気抵抗を[…]
Z1とともに、CB750Fourを挟み撃ちするねらいで生まれた、Z1ジュニア=Z650 公害やマスキー法、オイルショックなどが社会問題として声高に叫ばれ始めた1970年代、カワサキは2サイクルのマッハ[…]
大和ハウスグループが手がけたD-Wash 愛車を長持ちさせるためにも、大切にしたい「洗車」という作業。 汚れの放置はサビや各部品の劣化が進むことにもつながるし、洗車をしながら、緩んでいるボルトやパーツ[…]
- 1
- 2