3月15日から開幕する大阪モーターサイクルショーで、発売前のXSR900GPのオプション外装キットが早くも登場した。カラーリングは2種類あり、モチーフはFZ400RおよびRZV500Rだ。この外装キットを発売するワイズギアに話を伺ってみた。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●写真:川島秀俊 ●外部リンク:ヤマハ
燃料タンクも含めた一式セット、アンダーカウルもプラス!
大阪モーターサイクルショーにXSR900GPが出展されることはすでに明らかになっていたが、現地には隠し玉があった! その名も「XSR900GP外装キット(仮)」には2種類のカラーバリエーションがあり、デザインモチーフは赤がRZV500Rで、青はFZ400Rだ。「市販予定アクセサリー装着車」と明記されているので発売予定なのは間違いなし。予想登場時期は2024年夏以降か。
初代XSR900には初期型RZ250カラー外装を設定し、現行XSR900にはRZ250Rカラーのビキニカウルを発売してきたワイズギアだが、今回は1980年代前半モチーフだったそれらから、もう少し時系列を進めてみたら……というのがテーマ。その中でXSR900GPに似合うカラーということでRZVとFZが選定されたという。もちろん、1980年代中期ヤマハの王道カラーであることは言うまでもない。
外装一式のセットにはなんと燃料タンクも含まれ、さらにノーマル車両にはないアンダーカウルも付属することでフルカウル仕様に生まれ変わらせることができる。2種類あるカラーリングのグラフィックは共通で、シンプルに赤と青の違いだけだというが、これだけでRZVにもFZにも見えるから不思議だ。
もともとはRZVカラーで進めていたというが、その中でもうひと捻り……と試行錯誤したところ、色味を変えるだけでRZVにもFZにも見せられることがわかり、今回の2色バリエーションに繋がったという。
ちなみに企画はヤマハで、デザインはGK。開発者は当時を知る人と若い人の2名で行われた。
車名ロゴも凝ったデザインになっており、オリジナルRZV500Rの上にずれるような特徴的なロゴをどうしてもニュアンスとして反映。GKの尽力によって、1980年代っぽい書体を用いながらRZVの現代バージョンと言っていい仕上がりになった。
こだわりの点は、横から見た青のラインがシュっと1本につながって見えること。ボディの凹凸に合わせながら水平に見えるようディテール調整に苦心したという。徐々に小さくなるストロボラインのバランス感も見事だ。
今のところ社内では50~60代がRZV、30代以下の若い世代にはFZカラーが人気だという。あなたはどちらがお好み?
XSP900GP外装キット(仮)──タイプFZ400R
アッパーカウルのナックル部分とタンク&シートカウル上面を青とし、その直下に沿うラインを赤に。ストロボラインは赤でその上下のラインは青としたのがタイプFZ400R(仮)だ。シートカウルはちょっと小さすぎ? と見る向きもあろうが、テールランプ周辺の裁ち落とし感は1980年代ヤマハのマナーそのものだ。マフラーはアクラポヴィッチ製を装着するが、こちらは別売り。
XSP900GP外装キット(仮)──タイプRZV500R
アッパーカウルのナックル部分とタンク&シートカウル上面を赤とし、それに沿うラインを青に。サイドのストロボラインはFZ400Rタイプと同じ配色だ。こちらの展示車両はノーマルマフラー。こうしたカスタムもデルタボックススタイルのフレームが不思議とマッチしている(RZVもFZも角パイプフレームだった)。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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