チェーン交換するだけで愛車の走りが変わる!! “Made in 加賀”にこだわるEKチェーンの特長とは?

  • 2024/04/26 14:46
  • BRAND POST[PR]: 江沼チヱン EK CHAIN
EKチェーン|江沼チヱン製作所

チェーン駆動のバイクにとって生命線となるドライブチェーン。1940年代から総合チェーンメーカーとしての歩みを続け、バイク用チェーンとしていち早くシールチェーンを実用化した江沼チヱン製作所は、現在もなお高性能チェーンの開発を続けています。ここでは、チェーンの高性能化がもたらすメリット、江沼チヱンならではの製品特長や優位性を紹介します。

●BRAND POST提供:江沼チヱン製作所(EKチェーン)

精度向上と新たなシール開発で、今なお進化を続けるチェーン技術

芸術家であり科学者でもあったレオナルド・ダ・ヴィンチが15世紀に考案し、19世紀に現在とほぼ同様の形態で実用化されたローラーチェーンは、バイクはもちろん自転車や自動車など、身の回りのさまざまな場所で使われています。

バイク用チェーンの役割は、搭載されたエンジンが生み出すパワーを無駄なくリヤタイヤに伝えることです。排気量や馬力などにもよりますが、2トンもの力がチェーンに加わることもあり、それに合わせて強度/耐久性を考えて開発/製造をしています。

一般的なローラーチェーンの構造は下の図の通りです。

ローラーチェーン構造図|EKチェーン

チェーンは、スプロケットと噛み合う際の衝撃を受け止めるソリッドブシュ/ローラー(②)、チェーンにかかるトルクに対し強度を保つ内プレート/外プレート(③)、チェーン寿命に大きく関係するピン(⑤)で構成されています。手で触れるだけでは硬い金属製品ですが、じつは柔軟性があります。

バイク用ローラーチェーンは、耐久性が高いのが特徴。基本構造は各メーカー同じですが、フリクションロスの大小や重量の軽重、耐久性の高低はブランドや製品によって大きく異なり、高性能チェーンを選ぶことで数多くのメリットがあります。

駆動力の伝達性能やチェーンの寿命には、写真内①〜⑤すべての部品が大きく関係しますが、チェーンが伸びる現象に影響するのが“シールの有無”です。シールとは、外プレートと内プレートの隙間に挟み込まれたゴム製のリングのことです。

小排気量車やビジネスバイクでの純正採用例が多いノンシールチェーンの部品構成には、シールリングがなく、ブシュとピンがダイレクトに接触しています。

一方、中型車以上でポピュラーなシールチェーンは、ブシュとピンの隙間にグリースが封入されており、シールリングによって外部へのグリースの漏出を防止しています。

リヤタイヤを浮かせて手で回した時、より軽く長時間にわたり空転するのは、ノンシールチェーンを装着したタイヤです。それに比べてシールチェーンは、外プレートと内プレートの間にシールリングがパッキンとしての役割で接していることから、若干屈曲抵抗があるため、ノンシールより早く回転が止まります。

ただ、これを見てノンシールチェーンの方がフリクションが小さいというのは、大きな誤解です。実際の走行時にエンジンのトルクがチェーンに伝わると、チェーンの1コマごとのブシュとピンは強い力で擦れ合います。

この時ノンシールチェーンは、金属製のブシュとピン間にあるグリースがブシュとピンの摩擦圧に押し出され、金属がダイレクトに接触しやすくなるのに対して、シールチェーンは封入されたグリースがシールによってブシュとピン間に保持され常に潤滑状態を維持できるため、金属間の摩擦ロスが少なく、フリクションロスが大幅に減少します。

したがって、もし愛車に装着されているチェーンがノンシールタイプであった場合、シールチェーンに交換するだけで、走行時のチェーンの状態は、金属間摩擦の抵抗が減少し加速時やクルージング時のスムーズさが向上します。

江沼チヱン製作所は1970年代にバイク業界に先駆けてシールチェーンを実用化したメーカーであり、現在もフリクション低減と長寿命化を両立させるべくモーターサイクルチェーンの開発を行っています。

チェーン比較|EKチヱン

手前がEKチェーンのシールチェーン。奥がノンシールチェーン。小排気量の純正チェーンのほとんどがノンシール。写真の車両はホンダCRF125Fで、メッキが施されていないノンシールチェーン。コンペモデルで、オフロードコースをまだ6時間ほどしか走っていないが、汚れを放置し油分が落ちたまま適切なメンテナンスを怠ったせいで、通常よりも伸びが大きくサビの進行が進んでいる。

シールの種類別摩耗伸びグラフ|EKチェーン

上の図はEKチェーンが採用するシールの種類と、それぞれの摩耗伸びに関するグラフです。グラフの一番左のラインはノンシールチェーンの摩耗伸びを示し、3種類のシールチェーンに比べて圧倒的に寿命が短いことが分かります。ノンシールチェーンはシールチェーンに比べてたしかに安価ですが、その分摩耗の進行が早いため、短期間で交換時期が訪れます。

またシールチェーンであっても、形状の違いによって性能差はあり、耐久性能向上とフリクションロスを軽減できるリングを開発し続けることで、時代を追うごとに着実に性能向上を果たしています。

2010年に開発したNXリングは、X断面のシールに外部からの汚れの浸入を防ぐ防塵性の高い外リップ、ブシュとピン間のグリースを保持するグリース溝、良好なシール性と安定した組み付け性に寄与する内リップの3種類の機能を持たせた上で、QXリングより薄型を実現できたEK史上最高級シールで、Oリングに対してフリクションロスを60%低減しています。

また、ノンシールチェーンに対して20倍近い耐摩耗性も実現しています。こうした技術的で寿命差の裏付けがあるからこそ、高性能チェーンへの交換はユーザーご自身のメリットとなると言えるのです。

素材や表面処理にこだわり、耐摩耗性向上と快適な乗り心地を追求するEKチェーン

ブシュとピンの間に封入されたグリースによる潤滑性能の有無により、ノンシールチェーンとシールチェーンでは耐久性や寿命に大きな差があることは先述の通りですが、EKチェーンは素材/構造/組み立て精度でも高性能化を追求しています。

過酷な条件でも性能を維持できる技術のひとつが、EKならではの表面処理です。

表面処理別摩耗伸びグラフ|EKチェーン

上の図はEKチェーンのモトスロスレースチェーンのピンに採用されている特殊な表面処理(CRH処理)による、摩耗伸びの違いを示すグラフです。520MRD7のピンに施されたCRH硬化層の硬度と衝撃強さは極めて高く、耐摩耗性があります、長い距離を走行しても伸びが少ないことを示しています。

一方、上記赤い線のEKチェーン 520MRD7は、CRH処理をし、新品チェーンにとって不可避とも言える、組み付け後の初期伸びを低減させる技術も採用しています。

工業製品であるローラーチェーンは、組立時にブシュとピンの摺動面にどうしても歪みが発生し、当たりが強い部分で面圧が高くなり走行後に伸びが発生します。この伸びが「初期伸び」と呼ばれる現象で、新品から500km程度は組み付け時よりもたわみ(遊び)が多くなるのが一般的です。

これに対してEKでは、製造時にあらかじめ予張力をかけることで歪みを取り除くことで、初期伸びを低減してます。

初期伸び比較グラフ|EKチェーン

上はEKチェーンでのチェーンの初期伸びを比較したグラフです。予張力を加えても初期伸びをゼロにすることはできませんが、製品の違いによってその割合が小さいことは明らかです。初期伸びが少なくなれば、チェーン交換後のたわみ調整の回数も少なくなります。この性能を求める方には、EK及びThreeDのシールチェーンタイプを推奨します。。

高性能化とユーザビリティを両立する、EKチェーンならではの独自技術

加速時にも減速時にも強い引き方向の力が加わり続けるチェーンには、何よりも高い剛性が必要で、ブシュとピン、ピンとプレートが歪むようでは論外です。その一方で、加減速時の慣性重量やレスポンスの良さにとっては軽さも重要です。

EKチェーンでは、プレートに加わる荷重を応力解析によって分析しており、内プレートには強度低下が起こらない部分に穴を開けた穴あきプレートを採用しています。

この穴あきプレートは、軽量化に役立つのはもちろん、ローラーとスプロケットの間に食い込んだ泥を効果的に排出できる効果もあります、微小ですが表面積が増えることでの放熱効果を狙っています。

一方で、他社に比べピンの外径が太いので、エンジンからのパワーやブレーキング時にチェーンにかかる荷重に対する強度を高くしています。高剛性であることから、ピンの歪みが少ないので耐久性があります。

チェーン構造図|EKチェーン

EKチェーン|ThreeDチェーン

EKの誇る最上級グレードのThreeDチェーンは、プレートに穴が空いているだけでなく、プレートの形状やピン頭部への穴あけ加工をするなど、強度を維持したまま、さらなる軽量化を実現している。

純正チェーン|重量|X350|ハーレー
ThreeD|EKチェーン|重量

EKチェーンのThreeDチェーンとの重量比較例。サイズ/リンク数は同じだが、引張強度を維持し、約5%軽量している。なお、疲労強度は15%以上向上。

さらにEKチェーンシリーズのラインナップには、他社にはないジョイント方法を使用した製品があります。シールチェーンのパイオニアであるEKチェーンの高い技術力から誕生したのが「EKスクリュージョイント」です。

シールチェーンを装着する際は、カシメジョイントを使用するのが一般的ですが、外プレートの圧入、リンクピンの先端をカシメ処理するために専用工具が必要です。もちろんEKチェーンでは、専用の工具「EK チェーンツール(CRT50A改)」を用意しています(他にもクリップ式があります)。

それに対してEKスクリュージョイントは、専用工具を使わなくてもシールチェーンをカシメ同等の強度で取り付けできるジョイントです。

EKスクリュージョイント|EKチェーン

専用のジョイントピンは、先端に雄ネジがあり、専用のナットを締め付けることで外プレートがピンに圧入できます。ピンの雄ネジはプレートが適正に圧入できる分だけ設けられており、ナットが回らなくなるまで締め付ければ、外プレートはおのずと適正量だけ圧入されているという仕組みになっています。

このジョイント方式は、EK製シールチェーンの全製品に対応するわけではありませんが、もっともポピュラーな520/525/530サイズにあるSRX2/ZVX3シリーズのスチールとゴールドカラーにオプション設定されています。

EKチェーンは、標準的な10リンク刻みの設定以外に、2リンク刻みで購入することもできるので、愛車に適合したリンク数を購入してオプションのスクリュージョイントを使用すれば、チェーン交換用工具を用意することなく、汎用のハンドツールだけでシールチェーンを安心/安全に取り付けることが可能です(取り替える古いチェーンをカットする工具は別途準備が必要です)。

415から630サイズまで、江沼チヱン製作所ではバイクに使用されるすべてのチェーンを製造しています。その中には内プレートと外プレートを2枚ずつ配列することで強度を大幅にアップした海外向けドラッグレース専用の世界最強630チェーンも存在します。

もちろん、前回紹介したThreeD(スリード)やThreeD LUXE(リュクス)などの高付加価値製品もEKチェーンの重要な柱となっています。

豊富なバリエーションを誇るEKチェーンなら、皆さんの愛車にベストなチェーンが必ず見つかるはずです。

EKチェーン|ThreeDチェーン


※本記事は江沼チヱン製作所(EKチェーン)が提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。