![[’85-]スズキ RG500Γ:”2スト最強”と呼ばれた栄光のレプリカ【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/02/084_02_.jpg?v=1676704107)
“4ストロークこそ上級”。そんな時代にRZが待ったをかけた。軽量な車体にピーキーな2ストロークユニットを抱き、大排気量車を追い回す快感。’80年代はレーサーレプリカ熱が沸騰した時代だ。本記事では、ワークスマシンを忠実に再現したレーサーレプリカ スズキのRG500Γを紹介する。※本記事はヤングマシン特別号 青春単車大図鑑からの転載です。
●文:ヤングマシン編集部
炸裂パワーの2スト スクエア4〈’85 スズキ RG500Γ〉
ヤマハのRZVと並び立つ不世出の500レプリカが、このRG500ガンマである。
’76~’82年までスズキはWGP500でメーカータイトルを7年連続獲得。その中核となったのがF・ウンチーニらが駆ったワークスマシン、RG500Γだ。しかし’83年以降、スズキはワークス参戦を休止してしまう。
休止から2年後の’84年、海外仕様として、ワークスマシンと全く同名の公道モデル、RG500Γが姿を現す。既に発表されていたヤマハRZV500Rとの違いは、徹底した「レプリカ度」。とにかくレーサーのRGガンマに似せることを至上命題に設計されていた。
特にエンジンは本家に忠実。スクエア4のレイアウトはもちろん、排気量、吸気方式のロータリーディスクバルブ、ボア×ストロークまでレーサーと同じ。クランクケースの設計もレーサーがベースで2軸クランクの軸間距離まで同一とし、高価なカセット式ミッションさえ搭載した。’85年に投入された国内仕様は64psに抑え込まれたが、フルパワーで驚異の95psをマーク。アルミ製MR ALBOXフレームとグラム単位で軽量化した156kgのライトウェイトも相まって、「2スト最強」の称号を手に入れたのであった。
価格と免許制度の壁によりセールス的には奮わなかったものの、市販車としての生産性とコストを度外視したレプリカぶりに誰もが感服。Γとは、ギリシャ語で「栄光」を意味する「ゲライロ」の頭文字を示すが、その名に恥じない性能とスピリットは間違いなく後世に残るだろう。
【’85 SUZUKI RG500Γ】■水冷2ストスクエア4気筒 ロータリーディスクバルブ 498cc 64ps/8500rpm 5.8kg-m/7500rpm ■156kg ■タイヤサイズF=110/90-16 R=120/90-17 ●価格:75万9000円
リヤから見るとスクエア4のメリットであるスリムさがよくわかる。当時の記者会見で、「なぜこのパーツはこの形なのですか」との質問に対し「それはレーサーがその形だったからです」と回答した逸話が残っている。
並列2気筒を前後に配置したようなスクエア4は、コンパクト&高出力で理想的なレイアウト。当時の2スト500ccワークスレーサーの主流だった。ただし量産化は困難で、市販車では唯一、500/400Γのみが採用する。
6500rpmから異次元。瞬時に1万500rpmまで達するワープ加速は市販車最強レベルの評価も。寝かし込みの軽さやフルバンク中の安定感も抜群だった。
全日本TT-F1でワークスRG500Γがまとっていたウォルターウルフカラー。東海の暴れん坊こと水谷勝の代名詞で、ヤマハの平忠彦らと激戦を繰り広げた。GP活動休止中のスズキにとって水谷が国内のイメージリーダーだった。
スズキ RG500Γ 兄弟モデル
’86 スズキ RG400Γ WW
’85年2月、500に先駆けて国内に登場。排気デバイスSAECをはじめ、基本レイアウトは500と同一だ。’86で500共々シングルートカバーを採用した。
【’86 RG400Γ WW】主要諸元■水冷2ストスクエア4気筒 397cc 59ps/9000rpm 4.9kg-m/8500rpm ■153kg ■タイヤサイズF=110/90-16 R=120/90-17 ●価格:65万9000円
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