ホンダは、軽二輪(126~250cc)の新型SUVスクーター「ADV160」を1月26日に発売した。先代のADV150からエンジン&車体を一新するフルモデルチェンジで、最新排出ガス規制に適合しながら走行性能を向上している。
●外部リンク:ホンダ
1ps/0.1kg-mの出力アップ、トラコンに加えてUSB電源ソケット&タコメーターも追加
ホンダが2020年に発売した軽二輪SUVスクーター「ADV150」は、PCX150をベースにロングストロークサスペンションやヘビーデューティイメージのデザインが与えられ、程よいサイズ感も相まって人気機種に。2022年上半期の出荷台数ランキングでも6位(二輪車新聞調べ)に入っていたが、7月には受注を一時停止し、予約分の出荷を粛々と続けていた。
2022年11月以降に生産する車両は令和2年排出ガス規制に適合していないと登録できないため、新型車の登場は既定路線と見られていたが、待望の正式発表に至ったわけだ。
新型車「ADV160」のポイントは、ホンダセレクタブルトルクコントロール(トラコンに相当)を備えたことと、新設計の水冷4バルブ『eSP+』エンジンをPCX160に続いて搭載したことだろう。スタイリングはADV150のコンセプトを踏襲しながら、欧州などで発表済みのADV350のようなスッキリとしたボディラインへと更新されている。
また、フレームも新型になっており、ベースモデルと思われるPCX160がフレーム変更でモーターサイクルを思わせるハンドリングと接地感を手にしたことを思えば、好バランスだったADV150がADV160になることで、さらなる自在な走りを獲得していることは想像に難くない。
また、スマートキーやテーパードハンドルバーを引き続き採用するほか、大型化した2段階調整式スクリーン、容量29L(従来は27L)のシート下ラゲッジボックス、USB充電ポート(タイプA)付きで容量2Lのフロントインナーボックス(従来はアクセサリーソケットだった)など装備も充実。大型化されたLCDメーターは、タコメーターや外気温計など表示機能が追加された。フレームが新型になったことで、最低地上高165mmは変わらず確保しつつ、シート高は795→780mmと低くなって足着き性が向上している。
ABSはフロントのみ作動するシングルチャンネルタイプで、ブレーキディスクにはウェーブタイプを採用。急ブレーキを後続車に伝えるエマージェンシーストップシグナルにより、70km/hで走行しているときに急ブレーキを感知するとハザードランプが高速点滅する。
価格は従来比2万2000円アップの47万3000円となり、発売日は2023年1月26日。カラーバリエーションはマットダリアレッドメタリック、マットガンパウダーブラックメタリック、パールスモーキーグレーの3色だ。
HONDA ADV160[2023 model]
ADV160 | |
車名・型式 | ホンダ・8BK-KF54 |
全長×全幅×全高 | 1950×760×1195mm |
軸距 | 1325mm |
最低地上高 | 165mm |
シート高 | 780mm |
キャスター/トレール | ── |
装備重量 | 136kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ |
総排気量 | 156cc |
内径×行程 | 60.0×55.5mm |
圧縮比 | 12.0:1 |
最高出力 | 16ps/8500rpm |
最大トルク | 1.5kg-m/6500rpm |
変速機 | 無段変速式(Vマチック) |
燃料タンク容量 | 8.1L |
WMTCモード燃費 | 42.5km/L(クラス2-1、1名乗車) |
タイヤサイズ前 | 110/80-14 |
タイヤサイズ後 | 130/70-13 |
ブレーキ前 | 油圧式ディスク(ABS) |
ブレーキ後 | 油圧式ディスク |
乗車定員 | 2名 |
価格 | 47万3000円 |
発売日 | 2023年1月26日 |
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