ホンダは、イタリア・ミラノで開催されるEICMA2021(ミラノショー)において欧州向け’22年モデルを発表。そのラインナップの中に、ニューモデルとなるADV350も含まれていた。アドベンチャーモデルのスタイルと、都会に映えるスクーターの洗練さを融合したADVシリーズ。X-ADV、ADV150に続きミドルクラスにもタフなスクーターが登場だ!
●文:ヤングマシン編集部(ヤマ) ●外部リンク:ホンダ
330ccのeSP+搭載、セレクタブルトルクコントロールは標準装備
シティスクーターらしい洗練されたスタイリングと、アドベンチャーモデルのエッセンスを高次元で融合させ人気となっているADVシリーズ。
NC750系をベースに設計されたX-ADV、先代のPCX150をベースにホイールトラベルを延長したADV150に続き、シリーズ3車種目となるのが今回新発表されたADV350だ。
ミッドサイズスクーター市場に投入されるこのニューフェイスは、兄弟同様にスマートなデザインを持ち、そこにタフなADVスタイルを融合。舗装路はもちろんのこと、多少荒れた路面なら難なくこなす、軽快な走りが特徴だ。
搭載されるユニットは330ccのDOHCで、29.2ps/3.21kg-mを発揮。すでにPCXやフォルツァにも採用されている最新世代の、4バルブ化した低燃費エンジン”eSP+”だ。
また”Honda セレクタブル トルク コントロール(HSTC)”を標準装備。ライダーの好みに応じて、後輪の駆動力レベルを変えられるシステムで、悪路走行時に威力を発揮する。
フレームはスチール製チューブタイプとなり、高剛性さと靭性を併せ持つ。フロントフォークは路面追従性を重視したセッティングとし、リヤはリモートリザーバータイプのショック。ADV系として十分な最低地上高を確保している。
ホイールについては、前15インチ/後14インチの軽量タイプを採用。これにブロックパターンのチューブレスタイヤを組み合わせている。
フルフェイス2個を飲み込むなど使い勝手もよさそう
次に使い勝手を見てみよう。シート下のスペースには、フルフェイスヘルメットを2個収納可能。グローブボックス内にはUSBソケットを装備し、使い勝手を高めた。キーを持っていれば取り出さずに操作ができる”Honda SMART Key システム”も採用するなど、実用性はバッチリ。
ほかにもスクリーンの高さを調整可能としたほか、LCDメーターにはBluetoothでスマートフォンと繋ぐことができる”Honda スマートフォン・ボイスコントロール・システム(HSVCS)”が搭載されている。
カラーバリエーションは、スパングルシルバーメタリック/マットカーボニウムグレーメタリック/マットカーネリアンレッドメタリックの3色展開。
ミドルクラスに現れた、新型タフ・スクーター。当然、日本への導入にも期待がかかる。欧州で販売中のフォルツァ350がADV350のベースになっていることを考えれば、日本のフォルツァ(250)がADV250となって登場する可能性は極めて高いぞ!
HONDA ADV350 [2022 model]
ディテール
ボディカラーバリエーション
スパングルシルバーメタリック
マットカーボニウムグレーメタリック
マットカーネリアンレッドメタリック
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