クイックシフターも標準装備!

ホンダ新型「CBR250RR」は年明け早々?! レースベース車は3月に発売決定! 出力向上&トラコン装備

ホンダレーシング(HRC)は、2023年型CBR250RR(国内未発表)をベースとした「CBR250RRレースベース車」を、2023年3月より全国のHRCサービスショップに供給すると発表した。公道市販車はこれより前に登場か。


●文/写真:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:ホンダレーシング

新型CBR250RRをベースに、サービスショップがレース用コンプリート車として販売

ホンダは、2022年12月12日に「2023年 Honda モータースポーツ活動計画発表会」を開催。そこで次年度の参戦体制やライダー&ドライバーの顔ぶれを発表するとともに、レース界における近い将来のカーボンニュートラルに向けた技術開発などについても言及した。

我々が見逃せなかったのは、同じくその場で「HRCが開催するワンメイクレースに出場可能な車両」として、新型「CBR250RRレースベース車」も発表されたことだ。

ベース車両となるのはCBR250RR。既報の通りインドネシアではすでにエンジン出力を1ps向上した新型が発表されており、国内仕様と思われる車両も日本GPのパドックや“Motorcycle New Model Show in Aoyama”(2022年11月15日~12月4日)で先行展示された。

HRCの発表では、「CBR250RRレースベース車」は“エンジン出力をアップし、「トラクションコントロール(HSTC)」を装備した公道仕様の「CBR250RR」をベースにしている”と明言。つまり国内公道仕様の新型は、数値は未確認ながらインドネシア仕様と同様にパワーアップ、そしてインドネシア仕様には未採用のトラコンもゲットしていることが確定したわけだ。

CBR250RRレースベース車は、レースに不要な保安部品等を取り外し、さらにレースベース車専用「ECU」、「エキゾーストパイプ」を新型としたほか、現行公道車ではオプション設定のクイックシフターを標準装備。さらにレース用ワイヤーハーネスに換装することで、サーキットユーザーがより速く、より楽しく走行できる装備が充実している。

車両の販売はHRCサービスショップによって行われ、各ショップが独自開発したパーツ(カウル・サイレンサー・ステップ等)を組み込んだレース用コンプリート車としてユーザーのもとに届けられる。

このCBR250RRレースベース車の発表により、新型CBR250RRの発表時期も読めてきた。ズバリ、レースベース車発表より前、2023年の早い時期(1~2月)には正式発表されるだろう。待て、続報!

モータースポーツ活動計画発表会では、サーキット走行に必要な部品を組み込んだイメージ車両を展示。実際に販売される車両は各サービスショップが手掛けるコンプリート車となるため、細部が異なる。

このCBR250RRレースベース車は、全国で開催しているHRCワンメイクレース「CBR250RR Dream Cup」をはじめ、各サーキットで開催されている250ccクラスの様々なレースに出場可能。

■販売概要
販売元:HRCサービスショップ
※レース走行に必要なパーツ(カウル・サイレンサー・ステップ等)を組み込み、コンプリート車として販売
販売時期:2023年3月(予定)
希望小売価格:各HRCサービスショップにご確認ください
※詳細な販売時期、小売価格はお買い求めのHRCサービスショップにお問い合わせください。
※CBR250RR レースベース車は、サーキット走行専用車であり、一般公道での走行はできません。
※登録してナンバープレートを取得することはできません。
※保証の対象外製品となります。
※価格にはリサイクル費用が含まれています。
※レースに参加される際には、各レースのレギュレーションに合わせた仕様に変更のうえ、ご利用ください。

出力向上だけじゃない! 電子制御も進化

新しいCBR250RRレースベース車は、空気抵抗を減らした新型フェアリングを採用。エンジンは圧縮比、吸気ポート、カムシャフト、ピストンリングなどエンジン部品細部に変更を施し、レースベース車専用の新型エキゾーストパイプを採用。低中速はそのままに最高出力を向上した。

レースベース車専用のエンジンコントロールユニット(ECU)も新型になり、ホンダセレクタブルトルクコントロール(HSTC=いわゆるトラコン)、ウイリー制御機能を追加。パワーモードやトラクションコントロールモード、エンジンブレーキの各モード設定数が増加した。さらに、社外品センサーなどを接続できる外部入力カブラを追加装備している。

フロントサスペンションはSHOWA製SFF-BP倒立フロントフォークを採用。シフトアップ/ダウンに対応するクイックシフターも標準装備だ。

メインスイッチは廃止。キルスイッチによってON/OFFする。

展示車両にはエンデュランス製のマフラーを装着。

他車との接触時などに不意にレバーが押されるのを防ぐレバーガード。

レーシングスタンド用のフックをスイングアームに装備。

バックステップキットのメーカー名は表記されず。4ポジションに設定可能に見える。おそらく逆シフトにも対応?


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