駐車場のシェアリングサービス「akippa(アキッパ)」を運営するakippa株式会社が、ユーザーアンケートの調査結果を発表している。アンケートの対象者は、過去に“オートバイ”を車種選択して駐車場を予約したことのあるユーザーで、新型コロナ禍の前後と比較したデータもあり、とても興味深い。なお、調査期間は2022年7月25日から8月1日まで。
●文:ヤングマシン編集部(田中淳麿)
- 1 アンケート結果:今後もバイク移動を続ける
- 2 アンケート結果:通勤通学の利用者が多い
- 3 アンケート結果:駐車場が“ない”から、“探すのが手間”に変化
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アンケート結果:今後もバイク移動を続ける
アンケートでは、バイクユーザーに対して様々な質問がなされたが、まずは、駐車場の利用にも影響の大きい「バイクの利用頻度」に関するデータを紹介する(図1)。新型コロナ禍以前の2019年と比べて、バイクの利用が増えたのか減ったのかを聞いたものだ。円グラフを見ると40%弱が「増えた」と回答している。なお、2021年5月にも同じ質問でアンケートを実施していたが、新型コロナ禍でバイク移動が増えたユーザーは40%超だった(図2)。
さらに今回、「2019年と比較して移動手段としてバイクを利用する頻度が増えた」と回答した人(39%)に「今後新型コロナウイルスが落ち着いた後も変わらない頻度でバイクを利用するか」を聞いたところ、85%の人が「移動が楽だから」「便利だから」といった理由で「バイクを利用する」と回答した(図3)。新型コロナ禍でバイクを利用していた人の中には、密を避けられる移動手段として、今後もバイク移動を続けようと考えている人が多いようだ。
アンケート結果:通勤通学の利用者が多い
次に、利用目的別に、バイクを利用する頻度を聞いた質問では、「通勤/通学」目的の人は他の利用目的に比べ、バイクを利用する頻度が高い傾向にあることがわかった。会社/学校/最寄りの駅などにバイク置き場があることが前提となるが、通勤/通学に感染リスクを感じている人も多いのかもしれない。
アンケート結果:駐車場が“ない”から、“探すのが手間”に変化
最後に紹介するのは、当アンケートで恒例の「バイク移動での困りごと」について(図4)。2021年5月の結果(図5)では、「目的地にバイク駐車場がない」(84%)が最多だったが、今回は「バイク駐車場を探すのが手間である」(83%)が最多となった。後者は2021年5月調査での2位であり、1位と2位が入れ替わった形だ。駐車料金や混雑具合については改善の兆しがあるものの、クルマのように目的地に行けば自然と目に入ってくるものでもなく、“探す手間”が依然として身近で根深い課題として残されているようだ。
バイク駐車場がそこにあることの地域内PR/標示や、バイクユーザーにまんべんなくリーチさせて、さらにはマッチングさせるための手段/手法が求められている。akippa社らによる予約制システムのさらなる進化に期待したい。
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