SHOEIは日本国内のSNSで、欧州にてレース対応のフルフェイスヘルメット「X-SPR Pro」が発表されたことを告知。これはMotoGPで今シーズンからマルケス兄弟が使い始めた最新作で、日本でもX-Fourteenの後継モデル、「X-Fifteen」として発売予定だという。
●外部リンク:SHOEI Europe, SHOEI Facebook(国内)
欧州の最新規格に適合したレース対応フルフェイス!
SHOEI「X-Fourteen」の後継モデルが登場する! 欧州で2022年7月から施行される市販ヘルメットの新しいホモロゲーション「ECE 22/06」に適合したレース対応モデル「X-SPR Pro」が、SHOEIヨーロッパの公式サイトで発表されたのだ。
このモデルは、マルク・マルケス選手およびアレックス・マルケス選手の兄弟ライダー、今シーズンから最高峰にステップアップしたファビオ・ディ・ジャンアントニオ選手(グレシーニレーシング)らがすでに今シーズンのMotoGPで使い始めており、SHOEIが国内SNSで明らかにしたように同社のフラッグシップモデル「X-Fourteen」の後継機種、「X-Fifteen」として日本でも発売予定のもの。発売時期や価格、スペックは今後明らかになるだろうが、ひとまず「X-SPR Pro」についての情報をお届けしたい。
X-SPR Proは、現行X-Spirit III(国内X-Fourteen相当)の後継機種として登場した新しいフラッグシップモデルだ。元々X-Fourteenは空力に優れたモデルだが、新作では後頭部に設けられたインテグレーテッドスポーラー、意図的に乱流を生じさせるヴォルテックスジェネレーター、そしてロワースポイラーを改良することにより、X-Spirit III比でドラッグ(空気抵抗)とリフト(ヘルメットを持ち上げようとする力)を3%軽減したという。
また、スタビライザーも形状を変更したほか、ベンチレーションは開閉可能なエアインレットを6箇所→7箇所に増設(アウトレットは6箇所で変わらず)。非常時に第三者が内装を取り外し、首に負担をかけずにヘルメットを脱がすことを支援するE.Q.R.S.(Emergency Quick Release System)も引き続き採用している。ピンロックシールドは「CWR-F」から「CWR-F2R」へと進化した。
このほか、シールドのダブルロックシステムやシールドベースなど全てにわたって新設計となり、さらに耐久レースに備えたハイドレーションシステム(ライダーが水分を補給するためのホースの通路など)も備える。
新しい安全規格に適合するため、標準サイズの重量は前作の1386gから1450gへと増加しているが、前述のように空力の改善でライダーへの負担はむしろ減っているはず。
日本での発表タイミングについてはまだ情報を得られていないが、今後SHOEIの国内ホームページや公式SNSアカウントでもお知らせしていくというから楽しみにしたい。
SHOEI X-SPR Pro[EU model]
●価格:未発表 ●サイズ:XS-S/ M/ L/ XL-XXL ●色:白、艶消し黒、黒 ●規格:ECE 22/06 – FIM homologation ●構造:AIM+(Advanced Integrated Matrix Plus Multi-Fiber) ※諸元は全て欧州モデル
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