ウィック・ビジュアル・ビューロウは、2021年にMotoGPを引退したバレンティーノ・ロッシのレーシングヒストリーを凝縮した「オール・ヒズ・レース」の日本語版を、クラウドファンディングで出版する。今年欧州で出版されたばかり「All His Races」(マット・オクスレイ著)による、オールカラー332ページのフォトブックだ。
●外部リンク: ウィック・ビジュアル・ビューロウ、CAMPFIRE
9度の世界チャンピオンを獲得した不世出のライダー
MotoGPの公式DVDなどで知られるウィック・ビジュアル・ビューロウは、今年1月にフレディ・スペンサーの自叙伝を翻訳た「FEEL My Story」の日本語版をクラウドファンディングで発売。出版不況と言われるこの時代にあって、最終的には目標額の327%を集めて多くのファンを喜ばせた。
これに次ぐチャレンジとして開始されたのが、クラファン出版の第2弾「オール・ヒズ・レース」の日本語版だ。1997年(125ccクラス)、1999年(250ccクラス)とフル参戦2年目で必ずチャンピオンを獲ってきたロッシは、2001年に最高峰クラス(当時は500cc)でも同様に2年目にタイトルを獲得。それからホンダで3連覇(2001~2003年)、ヤマハで2連覇を2度(2004~2005年、2008~2009年)も遂げ、ダブルエントリーが認められなくなった現代グランプリで最多のタイトル獲得数を誇るレジェンドライダー。その後も最年長ライダーと呼ばれながら2021年までMotoGP参戦を続け、たくさんの記録と記憶を残して引退に至った。
そんなロッシが現役を引退したメモリアル書籍として刊行されたのが「All His Races」(英語版)で、欧州および英語圏のマーケットですでに流通している。これを日本のファンのもとに届けたいと行動を起こしたのが、ウィック・ビジュアル・ビューロウの増野さんだった。
「ALL HIS RACES/オール・ヒズ・レース」の著者は、モータージャーナリストの重鎮として知られるマット・オクスレイ氏(英国)だ。
日本語版の制作は、ハードカバー(上製本⦆で332ページのオールカラーを予定。この印刷製本コストが非常に高いことから、今回はAll or Nothingでの挑戦、つまり目標金額を達成した場合にのみ出版が可能になる。
今回はクラウドファンディングのキャンプファイアを利用し、開始2日目にして100万円を突破。現在は目標金額の400万円に対し44%の達成率となっている。
「ALL HIS RACES/オール・ヒズ・レース」日本語版は限定1000冊、価格は送料込みで1万3200円。このプロジェクトが成功した場合、書籍が手元に届くのは2022年9月21日以降となっている。
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