1Lのガソリンで何km走れるか? 『ヤングマシン』誌が長年に渡って取り続けてきた実測データから、満タン法で測定した実際の数値での燃費を比較する。小排気量車が有利なのは否めないので、各クラスごとの1位も合わせて紹介する。
●まとめ:ヤングマシン編集部(沼尾宏明)
※当記事に掲載されている各テストは、路面状況/気温/ライダーなどが異なり、厳密な同一条件ではありません。すべて参考数値とお考えください。また、『ヤングマシン』本誌以外の計測データが一部含まれています。ご了承ください。
人気のハンターが唯一の大台突破!
環境にもフトコロにもやさしいバイクを決めるのが、このランキングだ。数値は『ヤングマシン』誌が試乗テストを行った際に満タン法で測定したもの。燃費を計測していない車種も多いが、ここ4年ほどの結果をまとめた。結果は、同系の125cc水冷単気筒を積むホンダ勢が上位を独占。特に最新のCT125ハンターカブが唯一の60km/L台を記録した。燃費がいい乗用車でも30km/L台なので、いかにバイクの燃費が優秀か分かるだろう。なお、メーカー発表値1位のスーパーカブ50(下掲)は残念ながら未計測だ。
最新モデルでは、空冷シングルのGB350が7位、レブル1100が15位に入賞。ニンジャZX‐25Rは高回転を多用する4気筒だけに25位の結果だった。
総合・第1位〈61.99km/L〉ホンダCT125ハンターカブ[’20]:航続距離は約330km也!
’20でデビューし、爆発的人気の本作。交通の流れに乗ってフツーに走っただけで、この燃費を記録した。燃料タンクは、他のカブ系より大きめの容量5.3L。1回の給油で約330km走れる!
100ps超クラス・第1位〈19.0km/L〉ホンダCRF1100Lアフリカツイン[’20]
ビッグタンク+電サスの最上位種。ダートでアクションしたため控えめな数値となったが、高速移動が増えれば20km/hは行きそう。
大型クラス・第1位〈32.33km/L〉ロイヤルエンフィールド クラシック500 [’21]
基本設計が50年前のビンテージモデル。昔ながらのトコトコした499cc空冷シングルは燃費優秀。
250ccクラス・第1位〈34.9km/L〉ヤマハ セロー250 [’20]
生産終了した軽快トレールがクラス1位。もともと好燃費だったが、O2センサーなどの採用で従来型より燃費がアップしている。
参考・カタログ値では?〈69.4km/L〉ホンダ スーパーカブ50/クロスカブ50:70kmに肉薄
実際の走行条件に近いWMTCモードの燃費を比較すると、庶民の足として有名なスーパーカブと派生モデルのクロスカブ50が1位だった。カタログ値は高い数値になりがちだが、特にCT125は実測値とかなり近い。
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