ドゥカティが2019年のEICMAでお披露目されたコンセプトモデル「デザートX(DesertX)」から2年、その市販車バージョンが2021年12月9日に発表されることが明らかになった。2021年9月30日から始まるワールドプレミアシリーズのクライマックスとしてトリを飾る!
●外部リンク:DUCATI
“ドゥカティ・ワールド・プレミア2022ウェブシリーズ”はエピソード6まで計画
ドゥカティは、2021年9月30日の現地時間16時(日本時間23時)から、2週間ごとに2022年モデルを発表していくことを明らかにした。ワールドプレミア2022はエピソード6まで用意され、全てのエピソードはウェブサイト(Ducati.com)、ドゥカティYouTubeチャンネル、ドゥカティ公式SNSで視聴可能。
なかでも目玉に位置付けられるのは、2019年ミラノショー(EICMA)で発表されたコンセプトモデル「デザートX(DesertX)」の公道市販モデルの登場だ。
ベテランはピンとくるかもしれないが、カジバのラリーマシン“エレファント”を彷彿とさせるデザインで、2019年のコンセプトモデル時にはドゥカティスクランブラーの空冷パワーユニットを使用。ハイマウントかつコンパクトなアッパーカウルや角ばった燃料タンクが、ネオクラシックスタイルのラリーアドベンチャーという新しいカテゴリーの誕生を思わせた。
カジバ・エレファントとは、ドゥカティの空冷904ccのLツインを搭載したラリーマシンで、1985年~1996年の12年間にわたってドゥカティの親会社だったカジバ(のちにMVアグスタブランドを引き継いで社名を変更)が、パリダカールラリーに参戦したマシンの市販車版として製造・販売していたものだ。
ただ、2022年モデルとして実際に市販されるモデルについては、スクランブラー系の空冷エンジンではなく、新型モンスターやスーパースポーツ950、ムルティストラーダ950などと同系の水冷937ccテスタストレッタを搭載すると明言。フロントホイールはオフロードでの走破性を担保する21インチであり、ツーリング系アドベンチャーのムルティストラーダとは一線を画す存在感を示すことになりそうだ。
ドゥカティも新型デザートXについては「ライダーの旺盛なアドベンチャー精神を満たすことができるモーターサイクルで、丘陵地帯を散策したり、砂漠を走ったり、新しい山道を発見したりすることができます」としており、より本格的なオフロードバイクとして、ホンダCRF1100Lアフリカツインなどを想定ライバルとしていると見ていいだろう。
“ドゥカティ・ワールド・プレミア2022ウェブシリーズ”の各エピソード日程は以下のとおり。
2021年9月30日:エピソード1 ―― Your everyday wonder
2021年10月14日:エピソード2 ―― Mark your roots
2021年10月28日:エピソード3 ―― Rule all mountains
2021年11月11日:エピソード4 ―― A new Fighter in town
2021年11月25日: エピソード5 ―― The evolution of Speed
2021年12月9日:エピソード6 ―― Dream Wilder – DesertX
DUCATI DesertX[2022 model]
写真はカモフラージュが施された開発中のマシンと思われる。ネオクラシックテイストの丸眼2灯にDRLを備え、足まわりは倒立フロントフォーク、スポークホイール、ディスクブレーキ(ダブルかシングルかは判別できず)を装備する。堅固なフォークブラケットや大型スキッドプレート、スパイク状のステップバーなどが本格アドベンチャーを期待させる。
■水冷4ストロークL型2気筒DOHC4バルブ 937cc■前輪21インチ
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