カワサキは北米で2022年モデルを一挙に発表。Z900RS/カフェやニンジャZX-14R、Zファミリーに続いてご紹介するのは、日本では販売終了したデュアルパーパス車KXL250の北米版「KLX300/SM」と2気筒スポーツの「ニンジャ400/650」、そしてニンジャ650と同系エンジンを搭載する「バルカンS」だ。
パワフルな292cc単気筒、オフロードモデルKLX300Rの兄弟車「KLX300」
日本では2016年5月15日にファイナルエディションが発売されたデュアルパーパスモデル「KLX250」だが、北米では昨年末に2021年モデルとして復活を遂げた。2022年モデルはカラーリングを変更し、6速ミッションやFI、前21/後18インチホイールといった装備はそのまま継承している。
【KAWASAKI KLX300[U.S. 2022 model]】主要諸元■水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 292cc 最高出力未発表 変速機6段 燃料タンク容量2ガロン(約7.5L)■タイヤサイズF=3.00-21 R=4.60-18 ●北米価格:5599~5799ドル(約61万7000円~63万9000円) ※諸元は北米仕様
Dトラッカーの北米版! 最高にちょうどいいスーパーモト「KLX300SM」
日本名「D-TRACKER」として2016年にファイナルエディションとなったモデルの300版で、北米ネームは「KLX300SM」になる。KLX300と同じく292cc水冷単気筒を搭載し、車体もほぼ共通ながら前後17インチホイールを装着してオンロード性能も向上。いわばサーキットを楽しめるオフ車で、もちろん街乗りにも最適だ。新型KLX300と同時発表され、2022年モデルも同様にカラーチェンジ。
【KAWASAKI KLX300SM[U.S. 2022 model]】主要諸元■水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 292cc 最高出力未発表 変速機6段 燃料タンク容量2ガロン(約7.5L)■タイヤサイズF=110/70-17 R=130/70-17 ●北米価格:5999ドル(約66万1000円) ※諸元は北米仕様
400ccクラスのベストセラーは海外にも! 2気筒ライトウェイトスポーツ「ニンジャ400」
ニンジャ400は2018~2020年、日本における251~400cc小型二輪クラスで販売台数ランキングを3連覇しているベストセラー。一見するとガラパゴスな排気量のように思えるが、実は海外でも販売されている。もちろん北米でも。エンジンは399cc並列2気筒で、国内仕様では48ps(北米では出力未発表)を発揮。軽量な車体との組み合わせにより、走り応えのあるライトウェイトスポーツに仕上がっている。2022年モデルはカラーチェンジのみ。
ちなみに国内ではABS標準装備だが、北米ではABS非搭載モデルも選べる。
【KAWASAKI NINJA 400 / ABS / ABS KRT EDITION[U.S. 2022 model]】主要諸元■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 399cc 最高出力未発表 変速機6段 燃料タンク容量3.7ガロン(約14L)■タイヤサイズF=110/70-17 R=150/70-17 ●北米価格:ABSなし=4999~5199ドル(約55万1000円~57万3000円)、ABS=5399~5599ドル(約59万5000円~61万7000円) ※諸元は北米仕様
ツインレースでも活躍する649ccツインの「ニンジャ650」
北米仕様2022年モデルのニンジャ650は3色のカラーラインナップ。ツインLEDヘッドランプやスマートフォン接続機能、Z650よりも少し安定志向のハンドリングなどが特徴で、タイヤはダンロップ製スポーツマックスロードスポーツ2を履く。グレーに緑の差し色のニューカラーが目を引くが、ライムグリーンのKRTエディションも健在だ。
モトアメリカではツインズカップと名付けられたレースが開催され、ニンジャ650はスズキSV650やヤマハMT-07、アプリリアRS660らとしのぎを削っている。
【KAWASAKI NINJA 650 / ABS / KRT EDITION[U.S. 2022 model]】主要諸元■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 649cc 最高出力未発表 変速機6段 燃料タンク容量4ガロン(約15L)■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=160/60ZR17 ●北米価格:ABSなし=7699ドル~(約84万9000円)、ABS=8099ドル~(約89万3000円) ※諸元は北米仕様
斬新なカラーリングのカフェ仕様も!「バルカンS/カフェ」
日本でも販売されているスポーツクルーザーの「バルカンS」だが、北米にはビキニカウルなどを装着したカフェ仕様も存在。エンジンはニンジャ650系の並列2気筒で、シャーシとサスペンションもスポーツバイク由来だ。2022年モデルのバルカンSカフェには3トーンペイントが施され、特徴的なタンクバッジ、スポーツストライプ、ダークトーンのスクリーンなどの装備は継承している。
【KAWASAKI VULCAN S ABS / CAFE[U.S. 2022 model]】主要諸元■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 649cc 最高出力未発表 変速機6段 燃料タンク容量4ガロン(約15L)■タイヤサイズF=120/70-18 R=160/60-17 ●北米価格:ABSなし=7299ドル(約80万5000円)、ABS=7699ドル(約84万9000円)、カフェABSなし=7899ドル(約87万円)、ABSカフェ=8299ドル(約91万5000円) ※諸元は北米仕様
※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
292ccエンジンは過去に北米で販売されていたKLX300の復活バージョンか カワサキは、北米で生き長らえていた水冷4ストローク単気筒エンジンのKLX250をアップデート。2020年モデルとしてすでに[…]
倒立フォークも装備する“cheeky(生意気)”なストリートファイター「Z125 PRO」 日本でも昨年10月に2021年モデルが発売されたカワサキ「Z125プロ」に、北米2022年モデルが登場した。[…]
1441cc、自然吸気のモンスターは北米で健在! メガスポーツと呼ばれるカテゴリーでは、今年の4月にスズキ「ハヤブサ」が新型になって復活し、大きな話題となったのが記憶に新しいところだが、最大のライバル[…]
火の玉→タイガー→そして青玉虫 2022モデルの北米仕様Z900RSは、新色となるボディカラー1色が発表されており、メカニズム面の変更はない模様。この「キャンディトーンブルー」と呼ばれる新色は1975[…]
大型バイクの販売台数3連覇モデルに新鮮なグラフィック! 従来の曲線ラインやグラデーションを活かしたグラフィックとは一線を画し、マッスルカーなどのアメリカンスポーツを彷彿とさせる、シルバーのストライプが[…]
最新の記事
- ヤマハが新型「NMAX125」「NMAX125テックマックス」を発表! 日本でも新型にモデルチェンジ確実
- 藤波貴久×RTLエレクトリックが全日本スポット参戦全勝! 3連勝で電動トライアルバイクのポテンシャルを示す
- [2024秋] いま売れ筋のバイク用シートバッグTOP5【ライコランド東雲店で聞いてみた】
- ヘルメットの形はさまざま。それぞれのメリット/デメリットは?
- 【速報】白バイ仕様きた! ホンダが「NT1100ポリス」を世界初公開、北米と欧州向けだが日本仕様もある?
- 1
- 2