
ウィリー抑制を狙った2st500ccのGPマシンがルーツあだが、いまやMotoGP全グリッドがクランク逆回転エンジン。じつはウィリーの抑制よりエンブレ安定のほうがメリットだった!? MotoGPマシンを筆頭に、クランク逆回転はスーパースポーツのトレンドなのだ!
正回転とか逆回転とかって、そもそもなんなの?
クランク逆回転と聞いて、何を想像されるだろう。前へ走っていくためのエンジンで、クランクシャフトが逆に回転しているって……。
と、いきなりはわかりにくいハナシなので、まず逆回転というからにはエンジンのクランクシャフトの正方向の回転から説明していこう。
通常のチェーンで後輪を駆動する機種では、エンジンのクランクシャフトや減速するギヤにクラッチを介したトランスミッションまで、回転軸が進行方向に対して90°の横置きで並べられている。
この回転軸を最もシンプルに並べたのが、横置き3軸構成。
ピストンが爆発で上下動するのを回転方向へ変換するクランクシャフトから、ほとんどの機種は直結した1次減速で大径のクラッチドリブンと噛合い、直後に並んだトランスミッションのクラッチと同軸のカウンターシャフトを介し、噛み合っているドライブスプロケットが直結したドライブシャフトとの、合計3軸で成り立つ最もシンプルでベーシックな構成となっている。
この3軸とドライブチェーンとの回転方向がどうなっているかといえば、クランクシャフトが後輪が進むのと同じ回転方向で回り、ギヤで連結した直後のカウンターシャフトが逆に回転、これとギヤで噛み合ったドライブシャフトから、エンジン側ドライブスプロケットと後輪側ドリブンスプロケットはチェーンで結ばれているので同方向で回転する……。
つまりクランクシャフト直後のカウンターシャフトだけ逆回転で、2軸と後輪は前に転がる方向で回転しているワケだ。
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