山梨県甲府市に本社を置く「アクセス」は、電動バイクの他、電動ミニカーやトライクなどを販売する創業21年目のEVモビリティ企業。EV先進国である中国サプライヤーの製品をアクセスクオリティに高めて商品化している。「スニーク77」もそのうちの1台だ。
●文:近藤スパ太郎 ●写真:輪 ●取材協力:アクセス
見た目のスポーティさと走りのギャップは個性のひとつ
ボクは再び山梨のアクセス本社を訪れた。以前に電動スクーター「スイーツN」の試乗取材をした時から、個性的な外観の「スニーク77」が気になっていたのだ。アンダーボーンフレームに倒立サスペンションを採用し、エッジが効いたデザインや個性的なライト類が目立つ。スイーツNと同じく、中国サプライヤーの製品を日本のニーズやクオリティに合うようにアクセスが仕様変更した車両だ。外観は大きく違うけれど、モーターなどのパワーユニットはスイーツNと同じものを採用しているそうだ。スイーツNの時は原付一種に乗ったので、このスニーク77は原付二種モデルに試乗することにした。
初めて乗る電動バイクは、どんな味付けになっているかがまったく不明なため、走り出す瞬間が一番緊張する。あいにくアクセスの駐車場は砂利だ。スロットルをより慎重に開けるのだが、ザザッ! と急に砂利を掻きながら走りだし「うわぁぁ〜」と慌ててしまった。舗装路で試して分かったのだが、走り出しのパワーがとても強く急にカツン! と走り出すので、舗装路でも慣れが必要だ。
10km/hを超えると加速の伸びは抑えられ、スペックの通り最高速度45km/hで頭打ちとなる。幹線道路の追い越し車線をクルマと一緒に走るのは難しい場面もあり、原付二種なのにもったいない気がする。少し速度は落ちるもののオーバーパスやアンダーパスは問題ないし、パワーモードを起動すればほんの少しだけパワーが増す。
脇道に激坂を発見したので登坂能力も試してみた。坂の途中で速度が急激に落ちてガガッ! ガガッ! とノッキングのような現象が出た。この激坂はボクの体重では登れない。これは過電流によってモーターや電装部品に負荷がかかならいよう電流制御が作動している現象だ。バイクが壊れないように、ちゃんと制御されている証でもある。
ネガティブなことばかりではない。倒立サスペンションを採用したフロントの足回りは、原付クラスとしては満足度が高い。特にワインディングでのコーナリングやフロントブレーキをかけた時に実感できる。それに個性的な灯火類もカッコ良さを演出するだけでなく、他車から認識されやすいメリットもある。外観のスポーティさと、実際の速度感には少々ギャップがあるけれども、それもこのバイクが持つ楽しい要素だ。
アクセスは、手厚いアフターサービスをモットーに、全国に約50の販売店がある。家の近くに販売店がない場合はアクセスが直接対応してくれる。
バッテリーは固定式。充電ケーブルを車両に挿すプラグイン方式!
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