●文:ヤングマシン編集部(近藤スパ太郎) ●写真:輪 ●取材協力:ブレイズ ガレージ シャンティ
自動車ディーラーのブレイズが「キャンプで折り畳みの電動バイクがあったら便利なのに」というユーザーの言葉をきっかけに、「SMART EV」を作った。発売から3年以上経った今も、折りたたみ電動バイクの代表的な1台として注目されている。
近藤スパ太郎[タレント/プロデューサー]:環境番組のパーソナリティを担当したことを機に、電動バイクの強烈なパワーにひと目ぼれ。俳優・MCの他、企画プロデューサー、芸能プロダクションSPANCHOOSの代表を務める。[URL]近藤スパ太郎|SPANCHOOS|Twitter
航続距離MAX30kmのチョイ乗り向け電動バイク
コンパクトで華奢な印象の「スマートEV」だが、ライダーの体重を含めた積載重量は120kgまで可能だ。開発と設計はブレイズ(本社・愛知県名古屋市)で行ない、製造は中国、バッテリーはLG製である。今回の取材に協力いただいた「ガレージ シャンティ」は全日本ロードレース選手権に参戦していて、ピット裏や現地でのチョイ乗りにもこのスマートEVが大活躍しているそうだ。
メインスイッチを手動でONにして、スマートキーで起動する。走行モードは1~4で加速が異なり、まずはメーカー推奨の1で走ってみるが、かなり物足りない。逆に4にしてスロットル操作をラフに扱うと、フロントタイヤが浮くほどのパワーがあるから要注意だ。タイヤも小さくホイールベースも短いので、速度が増せば走行安定性も低くなる傾向だが、どのモードで走っても30km/hで頭打ちになる。この速度で交通量のある道路はちょっと怖いし、後続車に迷惑をかけている…という焦りも生じるので、住宅街や裏路地の方が気持ちよく走れる。
それと、登り坂でスロットルを開け続けると、過電流が生じて電装機器を壊してしまうことがあるそうで、オートクルーズで登るのが良いそうだ。オートクルーズにするためには、その速度でメーターパネルの左ボタンを3秒長押しするのだが、片手を離しての3秒って結構長いよね。ハンドルから手を離さずに手元で操作できるようになれば良いのになぁ…と思ってしまった。だが、河川敷の土手の登りくらいなら登坂力には満足できた。「こんなに短いストローク?」のフロントフォークも効果を発揮しているようで、じんわり効くフロントブレーキの制動力にも満足。それと、車体に搭載されているスピーカーの音もいい。ブルートゥースでスマホとペアリングして音楽やラジオが聴けるし、ナビの音声を頼りに走れた。これはいいね!
ちなみに、防水規格はIPX4で完全防水ではない。雨天走行や雨に濡れることはNGだ。
それでも、コンパクトに折り畳めて持ち運びしやすい特徴は、使用目的が合えば大きなメリットだ。購入方法はブレイズのECサイトか最寄りの販売店で。販売価格にはナンバー登録料も含まれている。ECサイトで購入した場合、車体は宅急便で届く。修理が必要な時はブレイズに宅急便で送る対応だが、今回お邪魔したガレージ シャンティのように、直接販売とアフターメンテナンスができる販売店もあるそうだ。
簡単に折りたためて持ち運び/移動がラクラク
「折り畳んで持ち運べる」が開発コンセプト。車両重量も18kgと軽いため、慣れてしまえば5秒で折りたためる。
バッテリーを外してもプラグインでもOK。2WAYの充電方式
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