●文:ライドハイ編集部(小川勤)
久しぶりのモダンシングルの登場に心が躍る。ホンダGB350/Sは、前評判から様々な世代の話題に上り、多くの期待を背負って登場した。そしてヤマハSR400のファイナルエディションの発表が、その話題性をさらに高めたと言っていいだろう。ここではヤマハSRに28年間乗り続けている編集長・小川がレポートしよう。
正直言うと、やっぱりGB350よりもSRが好き。だけど……
セルを回すと350ccの超ロングストロークエンジンは元気良く目覚め、「ダッタッタッタッ」と単気筒らしいエキゾーストノートを響かせる。その心地よい音が気分を上げてくれる。アイドリング中もビリビリッとテールが小刻みに震えている。
ブリッピングすると周りの空気を一瞬震わせ、350ccとは思えないほどの存在感を放つ。そしてそのレスポンスは想像以上に軽かった。ホンダらしい振動やフリクションを感じさせない吹け上がりで、ヤマハSRのような溜め感やスロットルの手応えはない。すでにSRとはキャラクターが全然違うことが伝わってくる。
そもそもSRはこんなに簡単にエンジンすら始動できない。何千回もSRのキックを踏み下ろしている僕にとってキック始動はまったく苦にならないが、世間の認識としてキックのハードルはかなり高いのだろう。
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