●文:ライドハイ編集部(根本健)
次々に空冷エンジンが生産終了になっています。ヤマハの「セロー250」は、セロー225から続く35年間の歴史に幕を下ろし、43年にわたって支持されてきたSR400もファイナルエディションが登場した。なぜこうしたことが起こるのか……。
A.排気ガス規制をクリアしにくい構造だからです
2020年に空冷エンジンのヤマハのセローが生産終了となり35年間のロングセラーに幕を閉じました。また、43年目という歴史を誇るヤマハSR400も、2021年型でファイナルエディションの発表がありました。
空冷といえばCB1100やW800がまだ頑張っていて、最近ではメグロK3も加わりましたが、徐々に少数派となりつつあります。しかし冷却フィンの美しさや、シンプルなメカニズムなど、オートバイの原点としての空冷エンジンが好きなファンは少なくありません。
そうした愛好者がいるのに、なぜ空冷が消滅するかといえば、厳しくなるいっぽうの排気ガス規制が最大の理由。
排気ガス規制で空冷は完全燃焼しにくい悪循環に陥ってしまいがちなのです。ところが、海外では新規の空冷エンジンデビューしています。ロイヤルエンフィールド、BMW、そしてホンダは――。
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記事提供:ライドハイ
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