●文:ヤングマシン編集部 ●写真:Honda
ホンダは、「GB350」と「GB350S」を同時発表。リヤにはワイドな150mm幅の17インチ・ラジアルタイヤを装着しているほか、ショートフェンダーなどによりスポーティな外観としているが……。
インド版ではCB350RSを名乗るスポーティ・トラディショナル
GB350と同時発表されたGB350Sは、かねてよりインドで先行発表され、日本でも同様のバリエーションが登場すると噂されていたCB350RSの日本版。スタイリングはよりスポーティかつモダン寄りのロードスターとなり、150mm幅の太いリヤタイヤを履くとともに18→17インチへと小径化(ホイールデザイン自体は共通)。バンク角を増す変更も施され、走行性能もスポーツ寄りになっている。
マフラーはバンク角を深めるためにやや跳ね上げられ、ステップ位置も後退&やや上昇するとともにハンドル位置を変更。重心から遠い位置の質量を軽減するため、ショートタイプの樹脂製前後フェンダーや、シャープな面構成としたサイドカバーを採用。さらに、フロントフォークブーツを標準装備している。
ディメンション自体はGB350をベースとしているものの、ライディングポジションはステップ位置の後退&やや上昇、ハンドルグリップ位置は前方かつわずかに低めになった。これらにより、標準的なネイキッドスポーツのライディングポジションの範疇に収めながら、よりコーナリングを楽しみたくなる運動性能も備えているという。
残念ながら実車を見る機会はまだ少し先になりそうだが、サイドカバー形状の変更が足着き性にどの程度の影響を及ぼすのかも興味深い。
なお、インドからの情報では、GB350S(現地名:CB350RS)のほうが穏やかな乗り味になっているという話も。エアボリュームが増したリヤタイヤによる乗り心地の向上と、倒し込みの緩やかなキャラクターが想像できる。ただし、実際にスポーティに振りまわせるのは、バンク角に余裕があり、グリップに奥行きのあるGB350Sのほうだろう。早く乗ってみたい!
GB350Sの主な特徴
燃料タンクやエンジンなどの製法や仕上げをGB350共通としながら、より現代的なイメージの灯火器、マス集中化に寄与する前後樹脂製ショートフェンダー、よりワイドな17インチのリヤタイヤなど、いっそうスポーティな走行をイメージさせる、軽快、ワイルド、スポーティな外観とした。
GB350Sの主な専用スペック
・リヤホイールを17インチ化し、150mm幅のラジアルタイヤを装着
・バンク角を増したマットブラックのマフラー
・メインステップ位置を後退させた専用ステップホルダー
・より低く遠いグリップ位置のハンドル
・増す集中化と軽量化を図った樹脂製前後ショートフェンダー
・よりコンパクトなテールランプ&ウインカー
・ライダースペースをより長く取ったワディングシート
・よりシャープな面構成としたサイドカバー
・コンパクトなアルミダイキャスト製リヤグリップ
・フォークブーツ標準装備
HONDA GB350S[2021 model]
【HONDA GB350S[2021 model]】主要諸元■全長2175 全幅800 全高1100 軸距1440 シート高800(各mm) 車重178kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC 348cc ボアストローク70.0×90.5mm 20ps/5500rpm 3.0kg-m/3000rpm 変速機5段 燃料タンク容量15L■キャスター27°30′/120mm ブレーキF=φ310mmディスク+2ポットキャリパー R=φ240mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=100/90-19 R=150/70R17 ●価格:59万4000円 ●色:灰、黒 ●発売日:2021年7月15日
HONDA GB350[2021 model]
【HONDA GB350[2021 model]】主要諸元■全長2180 全幅800 全高1105 軸距1440 シート高800(各mm) 車重180kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC 348cc ボアストローク70.0×90.5mm 20ps/5500rpm 3.0kg-m/3000rpm 変速機5段 燃料タンク容量15L■キャスター27°30′/120mm ブレーキF=φ310mmディスク+2ポットキャリパー R=φ240mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=100/90-19 R=130/70-18 ●価格:55万円 ●色:青、赤、黒 ●発売日:2021年4月22日
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