●文:ヤングマシン編集部 ●CG:白圡学
これから一体どんな魅力的なバイクが登場するのか?その未来を大胆に予想(妄想!?)する我々ヤングマシン編集部。’20年12月時点でホンダ原付二種往年のレジャーバイク「ダックス」が復活するだろうと報道し、バイク界を大いに騒がせたことは記憶に新しいだろう。あれから数ヶ月。その答え合わせをする時がやって来た。報道後に掴んだ新情報も含めて、あらためて新世紀版の誕生に期待を寄せたい。
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胴長フレームにグロムの新型エンジンを搭載して復活!!
妄想ながら限りなく実現に近いスクープとして、ヤングマシン本誌で再三追いかけてきたホンダの「ダックス125」。ヨーロッパでも商標登録されているのが確認され、登場するのは9割確定と言える。だが、正式発表を当初’21年春と予想していたが、新情報によれば’22年モデルとして発表されることになる模様。我々は少々急ぎ過ぎてしまったわけだが、その姿はより具体的に見えてきた。
まずエンジンだが、’21グロムに搭載されたユーロ5対応の新型ユニットで決まりだろう。このエンジンはミッションが従来の4速から5速に増えていることもポイントだ。グロムと違ってダックスでスポーツ走行する場面はあまり多くはないはずだが、速度に合ったギヤを的確に選べるということはエンジンを必要以上に回さなくてもよくなるということ。つまりツーリングでの巡航はより快適になり、燃費の面でも向上が期待できる。
そしてダックスと言えば、なんと言っても特徴的なのがプレス鋼板によるモナカフレームとその内部に収められた燃料タンク。鋼板プレスフレームについては、長年使ってきたスーパーカブでさえも現在はパイプフレームに置き換えられた、いわばロストテクノロジーに近いものだが、これについても見事に再現されるとの情報だ。どうやら欧州で販売されているビジョン110のプレスアンダーボーンフレーム技術などが応用されているらしい。
車格:ダックスならモンキーより胴長で!
125になっても「ダックス」である以上、50cc時代のオリジナルと同様、モンキーと比べてひとまわり長めの胴長タイプになることは確実。ゆとりあるサイズで、ツーリングから2人乗りまで快適性がさらに向上。原付二種のパワーを活かして活躍の場はグンと広がるぞ。
車格についてはモンキー125より若干長めのホイールベースが設定され、ゆとりある乗り味が演出される模様。2人乗りも楽しめる設計だとの情報だ。まだ不明な点として、走行安定性や剛性を確保するためリヤサスペンションはモノサスになるという噂もあるが、フレームがオリジナルの雰囲気にこだわっている以上、ここも2本サスでいくと予想する。モンキー、ハンターカブに続く125でのホンダ名車の復活は、もうしばらく待つべし!
エンジン:新型グロムのエンジンユニットで決まり!
フレーム:こだわりの最新プレスフレームを投入!
ダックスと言えば鋼板プレスフレームだが、現在の基準や125ccのパワーに見合った剛性を十分に確保するのはなかなか難しい。だが、ホンダでは欧州版ディオ110と言えるVision110の’21年型でプレス成形の新型アンダーボーンフレームを採用している。ダックス125にもこのの技術を応用してくると予測される。これで、あのダックスらしいフォルムと雰囲気が余すところなく再現されるというわけだ。
車名:欧州にて”ST125″を商標登録済み
ダックスの車名型式である”ST”を冠した「ST125」を、ホンダが’20年12月にヨーロッパで商標登録したことは確認済み。ダックス125の登場はこれでもう揺るぎなさそうだ。さて、国内の正式名称はどうなるのか。「ST125ダックス」か「ダックスST125」あたりが本命だが、初代にならって「ダックスホンダST125」と名乗るのもアリかもしれない。
ダックスの歴史:モンキー派生車として’69年に登場
初代は「ダックスホンダ」の名称で’69年に登場。モンキーに続くレジャーバイクとして折り畳み式ハンドルや車体を横にしても漏れない燃料タンクを持ち、遊びのフィールドを広げた。
【YMフラグ立ては’19年12月号だった】ヤングマシンが最初にダックス125を採り上げたのは’19年12月号だった。このときはまだあくまでモンキー125に続く名車復活の要望レベルだったのだが、これが海外にも及んで予想以上の大反響。ファンの多さにホンダも動いた!?
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