現時点でカラーバリエーションのうち2色は確定

国内モデル登場! 新エンジンに5速MTのホンダ新型「グロム」WEBイベント出展車両を撮影

ホンダは、春恒例のモーターサイクルショーが中止になったことを受け、2021年2月20日よりWEBにて「ホンダモーターサイクルフェス2021」を公開する。その出展車両となる新型グロムを撮影できたのでお届けしたい。詳細は未発表だが、日本での発売を前提とした車両が我々の前に姿を現した!

●車両別アーカイブ:ホンダ グロム

タイと欧州で発表された待望の2021年モデルそのもの!

タイホンダ(APホンダ)は2020年10月21日に新型グロムを発表。ローンチイベントはSNSでオンライン中継され、その速報は当WEBでもハイネスCB350に並ぶほどの反響となっている。そして数時間後に、タイホンダ公式サイトにグロムのページが現れ、カラーバリエーションと価格が明らかになった。

ほぼ同時に発表された欧州仕様も、基本的な内容はタイ仕様とほぼ同じ。こちらはより詳細な解説と同時にスペックが明らかになっている。欧州ではイージーなファンバイクという位置づけで、1963年のDAX(ダックス)やエイプ100、モンキー125といったモデルと同じカテゴライズだ。

初代を思わせるスタイリングに大変更されたこともトピックだが、何より注目したいのは新型エンジンだろう。新設計となる超ロングストロークの空冷単気筒エンジンは、現行とほぼ同じ出力を堅持しながら、高回転域を中心に全域でパフォーマンスを向上し、次期排ガス規制のユーロ5にも対応。さらにミッションを従来の4速から5速化したことで、現行ユーザーにも衝撃が走った。最高速度は92→94km/hにアップしたという。

ライダーは身長172cm/体重75kg。シート高は欧州仕様で761mmと足着きに不安はなく、かといって窮屈さもない。

液晶メーターは、ギヤ段数表示付きに変更。燃料タンク容量は5.7→6Lに拡大されたほか、従来は一体型だったマフラーをエキゾーストパイプエキゾース/サイレンサー別体構造とすることでスリップオンマフラーに対応するなど、オーナーの要望をフィードバックした装備が揃っている。

また、デザイン上のアクセントにもなっている片側6本のボルトにより、カンタンに外装を交換可能。タイ仕様では着せ替えキットを用意するなど、“Mod It Yourself”をスローガンに、自分仕様へ仕上げていく新たな価値観を提案している。日本でもこうしたアクセサリーの展開を期待したい。

価格やスペックの情報は正式発表を待たねばならないが、燃料タンクに貼付されたコーションラベルなどは日本語のものとなっており、日本での市販を前提とした車両であることは明らか。続報を待ちたい。

HONDA GROM[2021 model]

【HONDA GROM[2021 EU model]】主要諸元■全長1760 全幅720 全高1015 軸距1200 最低地上高180 シート高761(各mm) 車重103kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 排気量125cc ボア×ストローク50.0mm×63.1mm 圧縮比10.0 最高出力9.7ps/7250rpm 最大トルク1.07kg-m/5500rpm 変速機5段 燃料タンク容量6L■キャスター25°/トレール81mm ブレーキF=φ220mmディスク+2ポットキャリパー R=φ190mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=120/70-12 R=130/70-12 ※諸元は欧州仕様 ●価格&発売時期:未発表

タイ&欧州仕様でメインカラーとなっていたシルバーは健在。同時に撮影できたブラックも日本仕様の登場は確定だろう。全カラーバリエーションが何色になるかは正式発表を待つべし。

ホイールベースは欧州仕様発表値で1200mm。容量拡大された燃料タンクにボリューム感のあるデザインで、左右パネルを固定するボルトがデザイン上のアクセントとなっている。タイでラインナップされる着せ替えキットが日本で買えるかは未知数だが、カスタムが楽しめそうなのは間違いない。

2013年に登場した初代モデルに近いスタイリングに。近未来的な現行モデルとは好対照だ。

倒立フォークと前後ブレーキキャリパーはゴールドアルマイト仕様。ヘッドライトは大型LEDタイプだ。

小ぶりなテールカウルにLED式テールランプが仕込まれる。リヤフェンダーと一体式のチェーンカバーは、スイングアームをトラス形状に見せる効果も。

エンジンは新型の超ロングストローク単気筒。ボア×ストロークは50.0mm×63.1mmで、この63.1mmのストロークはタイで昨秋発表されている新型スーパーカブ110や、国内で正式発表されたばかりのDio110などと同じ数値だ。今後のホンダ空冷単気筒はこれが基準になる? また、マフラーはエキパイ/サイレンサー別体式で、スリップオンマフラーによるカスタムが可能に。

ボリューミーな燃料タンクの上には日本語のコーションラベルが貼付されていた。シートはフラットかつスリムな形状で、オフ車的ともいえる。

従来型より液晶部が大きいCB125Rと同タイプのメーターを導入。待望のギヤポジションインジケーターを導入し、シフトアップインジケーターも備える。


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