カワサキは欧州やアメリカで2021年モデルを発表。国内でもすでにZ900RSやZ900、ニンジャ250、ニンジャ400といったモデルが発表またはすでに発売されているが、さらなる楽しみが来春に待っている。強烈フェイスのテンアールと、電制サスのZ H2 SEが発売されるというのだ。
海外発表済みの2021年モデルより国内導入予定モデル×3機種
カワサキは、2021年モデルとして海外で発表したモデルのうち、ジョナサン・レイ選手によるテスト走行の写真を先出ししたことで話題となった「ニンジャZX-10R」および「ニンジャZX-10RR」、そして電子制御サスペンションの採用を果たした「Z H2 SE」、これらの計3機種について、2021年春頃に国内導入される予定だと発表した。
また、SHOWA製スカイフックサスペンションへとアップデートされた2021年モデルのヴェルシス1000SE、および標準モデルのヴェルシス1000Sについても海外では発表済みだが、こちらはSEの国内導入がほぼ確実と思われる。
北米と欧州でブランニュー発表された「KLX300」および「KLX300SM」については残念ながら音沙汰なしだが、国内でのKLX250とDトラッカーの復活を望むユーザーも少なくないはず。ぜひお願いします、カワサキさん!
【Minor Change】Ninja ZX-10R/10RR
ヘレスサーキットにおけるスーパーバイク世界選手権の冬季テストでレーサー版を先行公開しており、11月24日に正式発表されたばかり。エンジンはユーロ5に適合させるとともにパワー特性を向上し、さらに冷却系なども含めてトータルで性能を追求。ラムエア加圧時の最高出力は従来が+9psだったのに対し、+10psとなった。
車体はスイングアームピボット位置を変更したほかホイールベースを10mm延長するなどして、さらに軽快かつ“勝負できる”ハンドリングを実現している。大きな変化が見てすぐにわかる逆スラント型のアッパーカウルについては、ウイングレットを内蔵する形でダウンフォースを発生。ラップタイムの追求に余念がない。
電子制御関連ではプリセット×3およびマニュアル×4のライディングモードを新設し、さらにクルーズコントロールまでも装備する。さらに、Bluetoothによるスマートフォン接続を可能とし、「ライディオロジー・アプリ」によってGPSによる走行ログや電話通知、各種セッティングなどを可能とした。
レースのホモロゲーションモデルとしての役割を担うニンジャZX-10RRは、世界500台限定とされたシングルシートモデルで、専用のカムシャフトやチタンコンロッドの採用により高回転のレブリミットを14300rpm→14700rpmとし、パワーバンド自体も500rpm高めている。
【Brand New!】Z H2 SE
ヴェルシス1000SEに続く、SHOWAによるスカイフックテクノロジーを採用して足まわりを強化した“Zの王”。さらに電子制御サスペンションだけでなく、ブレンボ製Stylemaモノブロックキャリパーも採用している。欧州とアメリカで発表されたのち、日本導入は2021年春頃とアナウンスされた。
電子制御サスペンション、すなわちSHOWA製スカイフックEERA(Electronically Equipped Ride Adjustment)をベースとしたKECSは、路面の凹凸や荷重移動、加減速などの外的要素に対し、車体が空中から吊り下げされているかのように安定した挙動を実現するというもの。ソレノイドバルブによって1000分の1秒単位でコントロールされ、スポーツライディング等においてもバンプなどにリアルタイムでリアクションでき、さらにライディングモード「スポーツ、ロード、レイン、ライラ―(マニュアル設定)」によって挙動が変化する。
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