ヤマハは、155ccの水冷4ストローク単気筒エンジンを搭載する軽二輪スクーター「NMAX155 ABS」に新たなカラーリングを設定し、’20年9月16日に発売する。従来の明るいブルーは廃止となり、新色のマットブルー、継続色のマットグレー、ホワイトの3色ラインナップに。価格は変更なく38万5000円となっている。
公共交通機関よりも密を避けられると人気の原付二種&軽二輪スクーター
コロナ禍により公共交通機関を避けてバイク通勤する人が増えているという。実際に原付二種や軽二輪は販売数を伸ばしており、なかでもオートマチックかつ荷物も収納できるスクーターへの需要は少なくない。選ぶなら、交通の流れを十分にリードできて維持費も安い原付二種スクーターか、動力性能に余裕があってイザとなれば高速道路も走れる軽二輪スクーターか……。
後者を選ぶとして、ひとくちに軽二輪スクーターといっても、立派な車格に余裕のパワーの250ccフルサイズや、必要十分なパワーと軽快感のバランスに優れる150ccクラス、その中間的な200ccクラスと、選択肢には幅がある。いずれにしても、昨今の需要増の背景を考えれば、コストパフォーマンスに優れるかどうかも外せない要素と言えるだろう。
こうした状況や、そもそも各メーカーの機種展開が充実してきたことなどから、150ccクラスの軽二輪スクーターが存在感を増してきている。最大派閥であるホンダPCXは125、125のハイブリッド、150(および電動)までラインナップしており、PCX150は価格も38万600円~とコスパも有利。ただし、ABS標準装備のモデルとなると話は別だ。
PCX150〈ABS〉は40万2600円となり、兄弟車のADV150(ABS標準装備モデルのみ)の45万1000円にやや接近。ヤマハはマジェスティS(155cc)と今回発表されたNMAX155 ABS(ABS標準装備モデルのみ)をラインナップするが、37万39500円のマジェスティSはABSなしだ。
つまり、安全装備まで含めて考える条件なら、NMAX155 ABSの38万5000円というコスパは見逃せなくなってくるわけだ。愛車選びの評価軸はもちろん人それぞれだが、コロナ禍のリスクを避けてバイク通勤を選ぶようなケースであれば、安全装備で少しでもリスクを減らすという考え方にも説得力が増してくる。あとは実用面での装備や燃費、パワーといったスペックなどを見比べて、価格とのバランスを考えればいいのではないだろうか。
NMAX155 ABSに新色として採用されたマットブルーは、4月に発売されたNMAX ABS(125)やXMAXにも設定されているものと同じ、上質感のあるマットカラーだ。従来の明るいブルーは廃止となり、マットグレーとホワイトは継続販売される。
MAXシリーズを象徴するブーメランをモチーフにしたサイドカバーなどのスポーティなスタイリングと、LEDヘッドライト&テールランプや前後13インチのワイドタイヤ、可変バルブ機構VVAを採用する水冷4ストローク単気筒エンジンといった主要諸元に変更はない。価格は据え置きの38万5000円、発売日は2020年9月16日だ。
YAMAHA NMAX155 ABS[2020 model]
【YAMAHA NMAX155 ABS[2020 model]】主要諸元 ■全長1955 全幅740 全高1115 軸距1350 シート高765(各mm) 車重128kg ■水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ 155cc 15ps/8000rpm 1.4kg-m/6000pm Vベルト無段変速 燃料タンク容量6.6L■タイヤサイズF=110/70-13 R=130/70-13 ●価格:38万5000円 ●色:マット青(新色)、マット灰、白 ●発売日:2020年9月16日
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