待ちに待ったカワサキのクォーター4気筒マシン「ニンジャZX-25R」が、ついに本日2020年9月10日に発売となった。国内仕様としてラインナップされた3グレードの内訳やカラーリングをあらためて紹介しよう。ついにこの日がやってきた。インドネシアでのワールドローンチから間髪入れず、待望の日本国内仕様も正式発表。STD、上級版のSE、SEにライムグリーンカラーをまとったKRTエディションの3グレードで、いよいよ9月10日から販売される。
STD:税込82万5000円! 2気筒並みの価格は漢(おとこ)カワサキの挑戦
ZX-25Rの正式発表時に最も驚かされたのは、その車両価格だ。事前には100万円台という声も囁かれていたが、蓋を開けてみたらアッとビックリ! ベースグレードのSTDは、2気筒のホンダCBR250RR〈ABS〉の82万1700円〜85万4700円と肩を並べる82万5000円と相成った。もちろんZX-25Rは、STDでもABS標準装備。それだけではない。CBRにないトラクションコントロールやラムエアシステムまで付いている。それになんといっても気筒数が2個多い並列4気筒。額面だけで見ると、けっして「安い」とは言いきれないが、その装備やCBRとの価格差を知ると、これはもうバーゲンプライスとも思える内容。漢カワサキは、ホントにホントにスゴいことをやってくれたのだ!
STDの車体色は単色ブラックのみの専用設定。SEとの違いは、車体色の他に、カワサキ・クイックシフター(KQS)とフレームスライダー、USB電源ソケット、スモークスクリーン、ホイールリムステッカーの有無となる。これらSEの装備は、STDにも別売アクセサリーとして後から装着することも可能だ。
国内年間販売目標は、3グレードまとめてなんと5000台! この秋から一気に一大勢力が誕生すること間違いなしだ。
SE/SE KRT EDITION:オートシフター付きで税込91万3000円!
上級版となる「SE」および「SE KRTエディション」の価格は、ともに税込91万3000円。カラーリングは、SEが「メタリックスパークブラック×パールフラットスターダストホワイト」、KRTエディションが「ライムグリーン×エボニー」だ。SEのみフレームが鮮烈なレッドに塗装されているのも注目点。なお、写真のシングルシートカウルは別売オプションで、またテールカウルにある「4-CYLINDER」のロゴは国内仕様には付いていない。
SEとKRTエディションは、カラーリング以外の仕様については同内容。目玉となるKQS=カワサキ・クイックシフターは、クラッチ操作いらずでシフトアップ/ダウンが可能だ。オートブリッパーは細やかな制御が効いてサーキット戦闘力が高いのもティーザー動画から判明。ギヤチェンジの瞬間にスロットルを開け閉めしなくてもマシンの方で調整してくれる、実に実戦的な仕様だ。
他に、フレームスライダーやスモークスクリーン、USB電源ソケット、ホイールリムテープを標準装備。車体色と合わせてよりスポーティな魅力を見せてくれるSE&KRTエディションは、直4ニーゴースーパースポーツの世界を思う存分に楽しませてくれるに違いない。
SE:まさかの赤フレーム仕様
SEはブラック×ホワイトのツートンカウリングに、鮮烈なレッドに塗装したトレリスフレームでビビッドなアクセントを加えることで、独特の存在感をアピール。シックな単色ブラックのSTD、レーシングイメージのSE KRTエディションと三車三様の個性を発揮する。
SE KRT EDITION:本命’20ワークスカラー
カワサキらしいライムグリーンで一番人気となりそうなKRT(カワサキ・レーシング・チーム)エディション。センターカウルにハニカム模様のストライプも踊るこのカラーリングは’20ワークスカラーがモチーフだ。写真はシングルシートカバー(オプション)を装着してある状態。
SE標準の特別装備は、STDにオプション後付けも可
●文:宮田健一 ●写真:真弓悟史 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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