重さはなんと純正の約半分。YARTとの共同開発も敢行
軽いホイールはバネ下重量を減らし、軽快なハンドリングに寄与する重要カスタムパーツ。アルミ製はもちろん、マグネシウム鍛造より圧倒的な軽さを誇るのがカーボン製だ。スロベニア発のロトボックスは、世界的に評判の高いカーボンホイールメーカーで、いよいよ日本に本格上陸を開始する。
【ROTOBOX BULLET】●適合機種:国産4社 海外9社の約80機種 ●価格:[フロント3.5×17]23万1000円 [リヤ6.0×17]31万3500円(片持ち用は33万8800円)
’20最新作の「バレット」は、カーボンホイールでは不可能とされていた薄型スポークが特徴。まるで金属製ホイールのように細いスポークを独自技術で実現した。その秘訣がチョップドカーボン。軍事用に開発された特殊な炭素繊維糸を高密度鍛造プロセスで成型し、薄肉&コンパクト化に成功した。これにリムの織りカーボンを組み合わせ、モノコックでシームレスに焼き上げることで、高い強度も獲得している。
その軽さたるや、まさに驚愕モノ。パニガーレV4用の場合、フロントはわずか2.72kg、リヤは2.8kgに過ぎない。純正ホイールに比べ、40~50%もの劇的な軽量化が可能だ。対応車種も豊富で、歴代SSを網羅するほか、ネイキッド向けも選べる。
表面は、特殊なUV保護クリアコーティングによりカーボンの天敵である紫外線から保護してくれる。エアバルブはアルミ製で、使いやすいL型90度タイプ。装着すると見えない内側に、タイヤとのズレを防ぐノンスリップ加工を施すなど細部まで堅実な造りだ。
開発は、世界耐久で有名な欧州ヤマハのレーシングチームYARTらと行い、多くのテストを実施。国内安全規格のJWLもパスしている。値は張るが、圧倒的な軽さとレーシーな外観を考えれば、価値は十分あるだろう。
●文:沼尾宏明 ●写真:真弓悟史 ●取材協力:モトサロン ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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