RX-7X FIMレーシング#1[アライ]空力向上に加え帽体の軽量化も促進
最高峰フルフェイスのRX-7Xを一段とスポーティに仕上げた最新作。FIM新規格に適合したレース向けのモデルでGPライダー用と同スペックを誇るが、公道走行も可能だ。
注目のリヤスポイラーは、サーキットにおける超高速域を想定したエアロデバイス。レザースーツのコブに連なるフォルムを形成し、空気をスムーズに後方へ流す。さらに帽体構造を見直し、スポイラー付きながらRX-7Xより軽い総重量を実現している。
RX-7X FIM RACING#1 [Arai] ●サイズ:53-54 55-56 57-58 59 ●カラー:ホワイト ブラック ●規格:FRHPhe-01(取得予定) JIS ●価格:6万4900円 ※発売予定モデル
スネル規格こそ取得していないが、アライらしく安全性能も一級品だ。耐貫通性試験ではFIM規格の高さ2mに対し、3mからのテストをクリア。滑って衝撃をかわす独自のR75フォルムを踏襲するなど、スネルと同等の安全性を誇る。
プロトタイプを被ってみると着用感は実に軽快。RX-7Xと同じ内装ながら、帽体が変更された影響か、頭の包まれ方が若干やさしいのが印象的だった。この被り心地と空力デバイスがあれば、高速道路のロングクルージングも快適だろう。
発売は5月頃を予定しており、認定販売店で購入可能。既存のRX-7Xに装着できるスポイラーも発売されるというから朗報だ。
後方に伸びたスポイラーが乱流を抑え、安定感をもたらす。スポイラーは非常に薄く軽い設計。転倒時には破損し、路面に引っかからない。帽体はRX-7Xと似ているが、形状や内部構造を変更した専用設計だ。
内装はRX-7Xと同じ抗菌+消臭+防汚効果のあるエコピュアー内装。アゴ下のフラップは7Xの可動式に対し、固定式となる。
【ダクト類はRX-7Xを踏襲】吸気開口部が広いダクトやロングタイプのディフューザー、衝撃をかわす範囲を拡大したVAS-VシールドはRX-7X譲り。ストラップにはFIMのロゴが入る予定。
アストロ-GX[アライ]F1譲りのノウハウで快適な着用感を追求
ツーリング向けハイエンドのアストラル-Xに対し、よりベーシックモデルの位置付けとなる新作が「アストロ-GX」だ。過去に存在した旅向けの万能シリーズ”アストロ”の名称が復活することになる。特徴は、”アストロ史上最高”を謳う快適な被り心地。アライはF1用ヘルメットを供給しているが、そのノウハウを還元することで、疲れにくい新内装を開発した。
ASTRO-GX [Arai] ●サイズ:未定 ●規格:スネル JIS ●価格:未定 ●7月発売予定
具体的には、滑らかなフレンチパイル素材や、ソフトなベルクロなどを用いたほか、パッド同士のすき間をなくすことで柔らかい被り心地を実現。また、帽体のボトム部を従来より5mm拡大することで脱ぎ着のしやすさも追求した。
インカムを装着しやすい設計もポイント。帽体サイドにフラットなスペースを設け、インカム本体を安定して固定できる。また、ケーブルを収めるポケットも新たに採用した。
試作品を被ってみると、確かに「面」で頭部全体がやさしく支えられる感触。それでいてフィット感もある絶妙な着用感だ。口元が広がったため、息苦しさが少ないのも好印象だった。なお価格はアストラルXより抑えた価格になるというからうれしい。
【開口部を各5mm拡大】ユーザーの声に応え、ボトムの開口部、口元の前方&左右を他モデル比で5mmずつ拡張。頬パッドもソフトな新作で、スムーズな脱ぎ被りを実現している。
面パッドをあえて固定式とし、ズレのない均一なフィット感を実現(写真は撮影用に外した状態)。パッド同士のすき間を埋め、連結パーツやベルクロにソフトな素材を用いた。※試作品のため、色や素材が異なる場合があります。
内装にはインカムのケーブルを収納できるポケットを新設。かさばりを抑えられる。
吸気ダクトは額と口元に設置。リヤは常時開放式となる。シンプルかつ落ち着いた設計が特徴だ。
●まとめ:沼尾宏明 ●写真:山内潤也 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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