[1] 超大型スポイラー:モトGP仕様の市販版が登場
モトGPとスーパーバイク世界選手権(SBK)向けヘルメットの市販版として、大型リヤスポイラー搭載のフルフェイスが登場したのが’20年最大のトレンド。レースを管轄するFIMが新規格「FRHPhe-01」を制定し、’19年6月3日以降はこの規格の取得が義務付けられた。X-14のように従来品で公認を受けた製品もあるが、新開発されたモデルも多く、これが一般にリリースされることに。超高速域の安定性が抜群で、もちろん公道走行もOKだ。
[2] ピンロックシート:二重構造で曇りをシャットアウト!
低温や雨によるシールドの曇りを防いでくれるのが二重構造のシールドだ。現在の主流は「ピンロックシート」。偏芯ピン付きの専用シールドの内側に、薄いアクリル製のシートを装着することで温度差を緩和し、曇りを防ぐスグレモノだ。
[3] サンバイザー:スモークとクリアを瞬時に切り替え
スモーク仕様のサンバイザーを帽体に内蔵し、スイッチひとつで出し入れできるヘルメットが流行中だ。日中はバイザーで眩しい日差しを遮り、トンネルなど不意の暗転にも即対応。夜はバイザーをオフにし、常に良好な視界を保てる。状況が刻々と変化するツーリングに便利だ。
[4] インカム対応:スピーカーをスマートに収納
音楽や通話を楽しめる人気のインターカムは、メット内にスピーカーを搭載する必要がある。昔は設置に苦労したが、最近はスピーカー用ホールを設けるなどインカム装着を考慮したモデルが増加中だ。
[5] カーボン帽体:軽くて強靱、外観も◎
通常の樹脂より圧倒的に軽く、見た目もスポーティなカーボン帽体。以前は数10万円もする”高値の花”だったが、近頃はリーズナブルなモデルが増えてきた。3万円台から購入できる製品もある。
[6] スマートヘルメット:夢の製品、市販化迫る
ヘッドアップディスプレイ(HUD)を搭載し、ナビの情報などが視界に浮かぶ未来型モデル。実際に市販化された例は少ないが、国内にもいよいよ登場間近だ。
●まとめ:沼尾宏明
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