’20年も国内レース・J-GP3に参戦する女性レーサー・岡崎静夏さん。全日本ロードレースにも影響している新型コロナウイルス禍のさなか、岡崎さんはメゲることなく前向きに。今回試乗してもらったのは、”いいとこどり”を極めたスクーター・ホンダADV150。インプレッションレポート前編をお届けする。
●まとめ:高橋 剛 ●写真:楠堂亜希 ●取材協力:ホンダモーターサイクルジャパン ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
【ホンダ ADV150】 シティアドベンチャーとして’17年に登場したX-ADVの弟分。ベースとした150ccスクーターの軽量・コンパクトな利便性はそのままに、専用ジオメトリーを始めとしたオフロード要素を加えることで、より個性的な1台に仕上がっている。
私にとってこの乗り物はれっきとした「単車」
なんだかすっかりオフロードづいている全日本ロードレーサーです(笑)。月イチぐらいのペースで行くオフロードコースで走らせているのは、友人から安く譲ってもらったCRF150R2。のびのびとバイクに乗れるって、本当に楽しいですよ〜! ジャンプも気持ちよくて、病みつきになります。
もちろん自分の本職は全日本ロードレーサーなので、オフロードランにはトレーニングという意味合いがあります。路面グリップが低いので、スライドコントロールのやり方や、ステップをどう踏めば深くバンクさせられるか、という練習にもなります。オフロード車はサスペンションストロークが長いから、自分の操作に対するバイクの反応が掴みやすくて、走れば走るほどバイクとの一体感が生まれるんです。
そんなオフロードライディングのテイストを身近に気軽に楽しめるのが「ADV150」です。本気でオフロードコースを走るためのバイクではありませんが、ストリートでオフロード気分を楽しむにはピッタリなんです。
ストレートで幅広いバーハンドル。ちょっと腰高なポジション。またがっただけでオフロード気分が盛り上がります。デザインのディテールにも、アウトドアっぽいタフさと最新シティコミューターらしいスタイリッシュさ、そしてバイクならではのメカメカしい感じが絶妙にミックスされていて、見応えがありますよね!
思わず”バイク”という言葉を使いましたが、このADV150は乗り味がとってもバイクっぽいんです。自分流に言えば”単車”って感じ(笑)。スクーターというよりは単車感の方が強くて、私はすごく気に入りました。
え? “単車感”がよく分からない? そうですよね(笑)。ダイレクトな操作感って言えばいいのかな。こちらの操作に対する反応にモッサリしたところがなく、なおかつハンドリングがニュートラルなこと……あたりが、自分の思う”単車感”。れっきとしたAT車でありながらこれだけ単車感を醸し出しているADV150、結構すごいバイクだと思います。
ADV150のディテールをチェック
(前ページより続く) 一般的なスクーターは、街乗りですごく軽快に取り回せる一方で、スポーツライディングするにはちょっと軽々しすぎる傾向があります。それに、アクセルワークに対する反応にダイレクト感が薄く[…]
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