〈連載〉岡崎静夏がじっくり乗ってみました!
岡崎静夏の’20ホンダADV150試乗インプレ【これぞスクーターの新基準】後編
- 2020/5/22
’20年も国内レース・J-GP3に参戦する女性レーサー・岡崎静夏さん。全日本ロードレースにも影響している新型コロナウイルス禍のさなか、岡崎さんはメゲることなく前向きに。今回試乗してもらったのは、”いいとこどり”を極めたスクーター・ホンダADV150。インプレッションレポート後編をお届けする。
●まとめ:高橋 剛 ●写真:楠堂亜希 ●取材協力:ホンダモーターサイクルジャパン
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「いいとこどり」を極めたこれぞスクーターの新基準
(前ページより続く)
一般的なスクーターは、街乗りですごく軽快に取り回せる一方で、スポーツライディングするにはちょっと軽々しすぎる傾向があります。それに、アクセルワークに対する反応にダイレクト感が薄くて、やっぱりバイクとは別のカテゴリーって感じがします。
言うまでもないことですが、前回乗ったPCX150ABSも、今回のADV150も、ジャンルとしてはATのスクーター。アクセルをひねるだけで発進して、ギヤチェンジも必要ありません。誰もが気軽に乗れる快適な乗り物です。
でも、乗っていてスクーターっぽさを感じることがほとんどありません。楽しみでバイクを走らせるファンライドの根っこの部分は、本当に単車そのもの。接地感にボリュームがあって、ハンドリングはニュートラルで、アクセルワークに対してダイレクトに反応するスクーターって、なんだかすごく不思議な感覚です。
ADV150はさらにオフロードテイストがプラスされているので、楽しみの幅が広がっています。本気でオフロードコースを走ったりガレ場のある林道に行こうとは思いませんが、ちょっとした砂利道や未舗装の駐車場なんかでは安心感があるし、ちょっとだけ遊んでみようかな、という気にさせてくれるんです。
だいたい未舗装路って、路面グリップが低くて気を使うことが多いシーン。だからギアチェンジをしなくて済むことがものすごく大きなメリットになるんですよ。ひとつ気にしなくていいことがあるってだけで、ずいぶんと気がラクになります。
こういう気持ちの余裕って、バイクに乗るうえですごく大事なことだと思います。例えばツーリングに行くにしても、気負いがないから気疲れもしない。その分、周囲の交通に気を使えるから、安全につながるんです。
自分個人としてはギヤを変えるのが好きだけど、あまり余裕のないビギナーの方で、ライディングの歓びを知りたいという思いを持っているなら、ADV150はかなりオススメです。
お兄ちゃん分としてX-ADVもありますが、車格や排気量、そして価格からしてもある程度経験のあるライダー向け。もっと気軽に幅広いバイクの世界を知るには、やっぱりADV150がイチオシです!
あ、やっぱり「バイク」って呼んじゃってますね。ADV150をスクーターって呼ぶ人がいたら、注意しちゃいそう(笑)。それぐらいレベルの高い”いいとこどり”。これがホンダの考える新しいスクーターのあり方、新しい基準点なんでしょうね。
ADV150のディテールをチェック
お気に入りポイントはアウトドアテイストと機能的な装備
ADV150のインプレッションまとめ
- スタイリング
とっても好きです。タフでゴツいけど、ボテッとしたところがないんですよね。全体的には軽快で、走りたくなります。 - ツーリング
例えば「横浜の自宅から浜松まで鰻を食べに行く」ぐらいのツーリングなら余裕です。高速道路も苦になりません。 - 街乗り
乗り心地は快適だし、ATだからストップ&ゴーも気になりません。低速トルクがあるからスタートダッシュも得意! - 利便性
通勤や通学を軽快にこなしながら、タンデムツーリングもOK。いろんな使い道ができるのはやっぱり便利ですよね。 - コストパフォーマンス
PCX150(ABSアリ)と比べると、+4万5100円。より幅広い楽しみ方が得られるなら、十分にアリだと思います。
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ホンダ ADV150の価格情報

ホンダ ADV150
※ 価格は全国平均値(税込)です。
新車 275台 | 価格種別 | 中古車 20台 |
---|---|---|
本体 44.79万円 価格帯 41.92~47.57万円 |
本体価格 |
本体 39.41万円 価格帯 34.9~45.1万円 |
諸費用 6.36万円 価格帯 6.02~6.9万円 |
諸費用 |
諸費用 4.4万円 価格帯 1.67~4.9万円 |
乗り出し価格 51.15万円 価格帯 47.95~54.48万円 |
乗り出し価格 |
乗り出し価格 43.81万円 価格帯 39.8~46.77万円 |