スズキは、同社を代表するスポーツバイク「GSX-R1000R ABS」にスズキ創立100周年を記念した特別カラーを施し、2020年4月24日に発売する。60年前、ロードレース世界選手権にスズキが初めて出場した際の50ccレーサーがモチーフで、2020年シーズンのMotoGPにはファクトリーマシンのGSX-RRが同カラーを採用して参戦する。
2020年のMotoGPファクトリーマシンをモチーフとした特別色
スズキが東西モーターサイクルショーの代替として展開したWEBモーターサイクルショーにおいて、GSX-R1000RおよびGSX-R125の特別カラーが参考出品されたのは記憶に新しい。このうち、GSX-R1000Rではこのカラーリングの2020年モデルが本当に発売されることになった。GSX-R125についてはなんの発表もないが、市販化を強く希望したくなるカッコよさだ。
GSX-R1000Rに施される特別色は、2020年FIMロードレース世界選手権MotoGPクラスに参戦する「Team SUZUKI ECSTAR(チームスズキエクスター)」の参戦マシン「GSX-RR」のカラーリングがモチーフだ。ブルーをベースとしながら、左右センターカウルを中心に大胆にシルバーをあしらった中に「SUZUKI」のロゴが大きく配置されている。
このカラーリングの元ネタになっているのは、1962年に世界グランプリに新設された50ccクラスでスズキが初代チャンピオンを獲得した50ccレーサー「RM62」だ。ライダーはエルンスト・デグナーで、この年にはマン島TTの50ccクラスも制している。
SUZUKI GSX-R1000R ABS[2020]
2017年にフルモデルチェンジしたGSX-Rシリーズの最高峰。999ccの並列4気筒エンジンはフィンガーフォロワーロッカーアームや可変バルブタイミング機構VVT(Variable Valve Timing)などを採用し、低中速域のトルクと高回転出力を両立した「ブロードパワーシステム」を構築。車体は軽量化と剛性バランスを徹底的に突き詰めたフレームに、SHOWA製サスペンションやブレンボ製フロントブレーキキャリパーを装備する。
電子制御も最新のIMUを利用したコーナリングABS「モーショントラック・ブレーキシステム」や10段階から選択可能な「モーショントラック・トラクションコントロール」を採用。出力特性を選べる「S-DMS(スズキドライブモードセレクター)」は3つの走行モードを備えている。また、上下双方向に対応するクイックシフトシステムで、クラッチやスロットルの操作を気にせず機敏でスムーズなギヤチェンジを可能とした。「ローRPMアシスト」や「スズキイージースタートシステム」、「ローンチコントロールシステム」のほか、日本仕様専用装備として「ETC車載器」を搭載している。
主要諸元■全長2075 全幅705 全高1145 軸距1420 シート高825(各mm) 車重203kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒 999cc 197ps/13200rpm 11.9kg-m/10800rpm 変速機6段 燃料タンク容量16L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/55ZR17 ●価格:215万6000円 ●色:青銀(トリトンブルーメタリック×ミスティックシルバーメタリック) ●発売日:2020年4月24日
【動画】発売を希望したいGSX-R125はコチラ!
スズキのWEBモーターサイクルショーで参考出品されたGSX-R125にも同様のカラーリングが施される。こちらも発売してほしい!
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