ホンダ自らが名車RC30を整備する特別サービス
1987年にホンダより限定発売された高性能スーパースポーツモデル「VFR750R(RC30)」。この名車をベストコンディションに維持するプログラム「リフレッシュプラン」が、2019年6月から実施されることになった。
また、このプランのスタートとともに、VFR750R(RC30)の部品を再生産し、純正部品として販売することも決まった。
ホンダよりメッセージ
お客様からの熱い想いとHondaの有する技術とノウハウを活かし、お客様と共に築き上げてきたオートバイ文化に貢献したいという私たちの想いが重なり、新たなプロジェクトとして発足いたしました。
リフレッシュプランの整備メニューや、再生産する純正部品の技術的検討には、当時の開発メンバーや自らRC30オーナーであるメンバーも中心となって進めてきました。
リフレッシュプランをご希望されるお客様には、新たに設立する「モーターサイクルリフレッシュセンター」に車両をお預かりし、熟練の整備士がベストコンディションに仕上げます。
整備のために再生産する純正部品は、リフレッシュプランだけではなく、お客様への販売も予定しております。
VFR750R(RC30)リフレッシュプラン ホームページより引用
VFR750R(RC30):ストリートではプレミアムスポーツ、サーキットでは最強ウェポン
レーサーレプリカモデルの先駆・スズキGSX-R750、YZFをモチーフにしたヤマハFZR750が発売された’87年春、ホンダはファクトリーマシン・RVF750のスペックを反映した公道バージョン「VFR750R(RC30)」を投入した。
予約制販売で日本国内限定1000台、価格は148万円。キットパーツによって133psに。RC30はそれまでの常識を無視した、とんでもない市販車だった。
購入希望者は3000人を超え、ビッグバイク市場にはかつてない熱狂が生まれた。国内販売から1年後には海外でも販売され、3809台が売られた(生産総数はテスト車両も含めて4883台)。
RC30は8耐を始めとするTT-F1やスーパーバイクといった世界中のレースで大活躍。今日に続くスーパースポーツモデルのあり方を決定づけたという点で、RC30はバイクの歴史に燦然と輝く金字塔となったのだ。
[rl_gallery id=”86486″]※『レプリカ』Vol.4より一部抜粋改編 ●文:関谷守正、中野仁史、沼尾宏明 ●写真:長谷川徹 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
1991年にホンダWGPの新旧エースが見せた鈴鹿8耐での横綱相撲。その後も続く快進撃を支えたマシンは、'86、'87年に鈴鹿8耐を戦ったワークスレーサーRVF750(NW1C)をベースに誕生したVFR[…]
TT-F1時代最強の8耐マシンがRVFだったことに異論はないだろう。WGP500でもホンダワークスを駆るガードナーとドゥーハンが、チーム内でしのぎを削った。 ※ヤングマシン2016年8月号より復刻 ガ[…]
記念ヘルメットも登場! パーツの再生産にも期待 ホンダの名車と言えば数あれど、そのなかでも初代CB750・K0と1・2を争う人気を持っているのがRC30こと1987年発売のVFR750R。今年8月31[…]
『ヤングマシン』本誌主催、その年に販売されたバイクから人気ナンバーワンを決める読者投票企画「マシン・オブ・ザ・イヤー(MOTY)」は、回を重ねること46年。長い歴史を有するMOTYの歴代王者について、[…]
最新の記事
- [2024秋] いま売れ筋のバイクヘルメットTOP5【大型販売店で聞いてみた】1位はSHOEIのフラッグシップ
- 【限定3台】鈴鹿8耐 表彰台マシンのレプリカ「YZF-R1」をYARTが発表!!
- ヤマハが仏電動二輪メーカー「エレクトリックモーション」へ出資
- 125-51cc(原付二種)バイク 読者人気ランキングTOP16【読者350人が投票|“ここがイイ”コメント付き】
- ヤマハ新型「TRACER9 GT+」来夏以降に国内発売決定! 世界初のヘッドライト採用、オートマのY-AMT標準搭載