原付二種クラスは125ccを中心に近頃大人気。コストパフォーマンスの良さに加え近年のアジア市場の拡大も相まって、ラインナップは増加の一途だ。中でもホンダはこのトレンドを強力に牽引。国民的バイク・スーパーカブから派生したモデルとして、発売予想が’20年6月と目されるCT125ハンターカブを筆頭に、スーパーカブC125、クロスカブ110、スーパーカブ110の4モデルを取り揃える。
●文:沼尾宏明、宮田健一 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
CT125ハンターカブ:往年の名車が令和の世にリバイバル
アップマフラーやハイマウント吸気ダクトなど数々の独自パーツを奢り、他にはない個性で人気を博したCT110。’80年の登場後もほぼ姿を変えずに輸出され、’12年で惜しくも生産終了となった。そのリバイバル作が’19東京モーターショーで披露されたCT125で、’20年6月頃(YM本誌予想)に「CT125ハンターカブ」として発売されることになった。
スーパーカブC125をベースに、CTのシンボルであるマフラーをはじめ、エンジンガード、燃料タンク、リヤキャリアなどの外装を新設計。中でも白眉は吸気ダクトだ。水没を想定し、エアクリーナーをサイドに設置。吸入口をキャリア天面に置いた。ホンダ製バイクでは唯一CTのみの装備だったが、これも見事に再現したのだ。軽い車体で、山野さらには水の中さえ走破するスモール冒険バイク――外見だけでなく、コンセプトまで元ネタに忠実な意欲作だ。
CT125ハンターカブの最新情報はこちら↓
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スーパーカブC125:歴代最大かつゴージャスなカブ
初代スーパーカブC100のイメージに現代的なモダンさを融合し、質感の高いパーツを奢ったプレミアム仕様のC125。カブ誕生60周年の節目である’18年にデビューした。歴代最大の125ccユニットは、海外仕様のウェーブ125iを基に出力をアップ。フレームは剛性を高めた専用品で、フロントディスクブレーキやアルミキャストホイールの足まわりも与える。そして何より、初代のフォルムを再現することに多大な熱量を注いだ。初代C100の通称カモメハンドルは専用の樹脂カバーで、レッグシールドから車体後端のS字ラインは樹脂より薄い鋼板プレス成形品で再現。エンブレムも初代ロゴのオマージュとなる。走りは意外にも高回転を使いたくなる元気な特性。眺めてよし、走ってよしのカブだ。
クロスカブ110/くまもんバージョン:冒険できちゃう野生派カブ
スーパーカブ110をベースに、オフテイストを与えたレジャーバイク「クロスカブ110」。専用のヘッドライトガードやレッグシールドを省略したフレームカバー、スリット入りのヒートガードなどでワイルドな雰囲気を醸し出す。前後17インチのセミブロックタイヤを履き、2人乗りもOKだ。「くまモン」バージョンは専用色とエンブレムを採用し、足跡柄シートもかわいらしい。
スーパーカブ110:愛らしいフォルムの4代目
’58年のシリーズ誕生以来、世界累計生産1億台を突破した驚異のコミューター・スーパーカブ。4代目となる’18年モデルで伝統の丸目1眼に回帰し、丸みを帯びた外装を採用した。自動遠心クラッチ+4段リターンの心臓はクラッチ操作要らず。粘り強く、トコトコした走りが時代を超えて愛されている。LEDヘッドライトによって、ハンドルまわりは軽量コンパクトだ。
近年人気が高まるばかりの原付二種クラス。シーンを牽引するカブファミリーに続いて、次ページではレジャーバイク編としてホンダ モンキー125/グロム、カワサキZ125プロを紹介する。
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