ホンダ現行ラインナップで用意されているオフロードテイストのクロスオーバー車・クロスカブ110。CTシリーズの末裔と言えるこのモデルは、価格も燃費も優秀でコストパフォーマンス抜群、しかも今すぐ買えるとあって、’20年に登場が予定されているCT125とどちらを選ぶか悩ましいところだ。
●まとめ:沼尾宏明 ●写真:真弓悟史、鶴身健 ●取材協力:ホンダモーターサイクルジャパン
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“CT”ではなく”CC”の名を与えたクロスオーバー
現行スーパーカブ110をベースに、CTのオフテイストを取り入れつつ、カブらしいカワイイスタイルも両立したクロスカブ110。106kgという軽量スリムな車体によって、ストリートでもダートでも気負わず走れる。さらに、前後ショックのストロークをSTDのカブから伸ばしたほか、厚みを10mm増したシート、幅広のアップハンドルなどを採用。凹凸やウエットなど様々な状況での対応力をしっかり高めている。
しかも30万円台前半というプライスが魅力だ。’20年の登場が期待されている豪華装備のCT125は本誌予想で40万円台と思われるが、こちらはリーズナブル。燃費もCTのベースであるスーパーカブC125を余裕で上回り、維持費も安く済むのだ。

【内実ともにグレードアップした2代目】’13年登場の初代クロスカブに代わり、’18年2月にデビュー。走りが熟成されたほか、レッグシールドレスにより外観もCTに一層近づいた。さらにLEDヘッドライトやセミブロックタイヤの採用、2人乗り対応を果たすなど魅力を増している。 [写真タップで拡大]

【耐久性と滑らかさ重視】現行スーパーカブ110のエンジンを踏襲。タフネス性と低フリクションを追求したピストン&シリンダーを備え、従来型からサイズアップした超寿命チェーンも採用する。ニードルベアリング支持によりシフトタッチも滑らかになった。 [写真タップで拡大]

【2万km走ってもガソリン代は4.5万円】本誌でも以前お伝えした通り、2019年5〜9月にかけて下川原リサさんがクロスカブ110で日本一周。抜群の旅性能と積載性を証明した。特筆すべきは燃費。ここまで荷物満載でも60.66km/Lと超優秀で、CT125を大きく上回るハズだ。総走行距離1万9730kmで、ガソリン代はわずか4万5624円だった。 [写真タップで拡大]
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