ライバルメーカー同士が驚きのタッグ

クシタニとアルパインスターズのコラボブーツが誕生【スーパーテックR×プロトコアレザーモデル】

  • 2020/2/5
クシタニレーシングブーツ「スーパーテックR×プロトコアレザーモデル」

日本のクシタニが研究の末にたどり着いた高機能レザーを、イタリアのアルパインスターズが最上級レーシングブーツの素材に使う。日欧の2大ウエアメーカーがコラボした「スーパーテックR×プロトコアレザーモデル」は、もうコレ史上最強なんじゃないの? と思えてしまうブーツだ。

イタリアの最強ブーツと日本の最良レザーがコラボ

「スーパーテックR」は、アルパインスターズが誇る最上級レーシングブーツ。高いプロテクション性能や独自の別体インナーブーツによるフィット感などで、マルク・マルケスを筆頭に数多くのMotoGPライダーが愛用するレーシングブーツ界の鉄板銘柄だ。

そのブーツを、クシタニが独自開発した門外不出のレザースーツ専用皮革「プロトコアレザー」で作ってしまったのが、ここで紹介する「スーパーテックR×プロトコアレザーモデル」。日本のクシタニとイタリアのアルパインスターズという、基本的にはライバル関係といえるバイク用ウエアメーカーのタッグで生まれたレーシングブーツだ。

クシタニレーシングブーツ「スーパーテックR×プロトコアレザーモデル」
クシタニレーシングブーツ「スーパーテックR×プロトコアレザーモデル」

クシタニのプロトコアレザーとは、撥水機能を持ちながらも低吸水性(汗や雨などで重くなりにくい)で、濡れても縮みにくく、それでいて伸縮性に優れていて高強度と、バイクウエア素材に求められるほぼすべての要件を満たすと言っていい超高機能な天然素材。その能力にアルパインスターズが惚れ込んでしまったのだという。

発端はクシタニのスタッフがアルパインスターズの工場を訪れた際、話の流れでプロトコアレザーのサンプルを送ったことだそうだが、当然ながらアルパインスターズの素材も一流品である。しかし現状に満足せず「もっと良いものを作りたい!」というトップブランドゆえの貪欲さが、メーカーの垣根を超えた驚きのコラボに繋がったと言っていい。

一瞬「!?」となるのがアルパインスターズとクシタニのロゴが併記されるディテール。コラボブーツならでは!
両ブランドのロゴは様々な箇所に併記される。プロトコアレザー部はパンチングメッシュ仕上げ。

購入はクシタニショップで。自社製ブーツとの差別化も万全だ

この「スーパーテックR×プロトコアレザーモデル」、アルパインスターズ製では合成皮革とされる部分をプロトコアレザーに置き換え、履き込むほどに足に馴染むフィット感を得たのが最大の特徴だが、パンチングメッシュ仕様として通気性を高め、単色基調の落ち着いたカラーリングを採用するのもポイント。既存のスーパーテックRはイタリアンらしい鮮やかな差し色が特徴だから、好みでカラバリを選べる楽しさも生まれている。

「でも、レーシングブーツならクシタニも作ってるよね?」と怪訝に思う向きもあるだろう。しかし、保護機能重視の樹脂製プロテクターを多用しながら、足首などには絶妙の自由度を持たせたスーパーテックRに対し、クシタニ製レーシングブーツ「GPWブーツ」はプロテクターに硬質素材を使わず、さらなる動きやすさを実現している。キッチリ差別化されているので心配はご無用というワケ。クシタニにとっては契約レーシングライダーに好みに応じたブーツを供給できるメリットもあるという。

クシタニ GPWブーツ

クシタニのレーシングブーツ「GPWブーツ(税抜4万8000円)」。日本人の足に合わせた木型を使い、抜群に柔らかく動きやすいのが特徴。素材はもちろんプロトコアレザーだ。

さて、スーパーテックR×プロトコアレザーモデルのカラーバリエーションは、ブラック/ホワイト/レッド/ブルーの4色で、39(≒25cm)から45(≒29.5cm)までの全7サイズ展開。全国に49店舗を構えるクシタニショップの専売モデルで、価格は税抜7万2000円(通常のスーパーテックRは税抜6万9800円)。商品入荷は7月頃を予定しているという。

カラバリは全4色。クシタニのレザースーツに併せた色合いを採用する。

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マツ

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「西部警察」と「北の国から」をこよなく愛する本誌編集部員。NSR専門誌・PROSPECのほか、フリーペーパーとして復活を果たしたビッグマシン零(ゼロ)の編集長も兼任する。
■1975年生まれ
■愛車:HONDA NSR250R(1992)/HARLEY-DAVIDSON XL883(2009)