前後2カメラGPS 搭載の性能に大満足!! フルHD の鮮明な映像は、ツーリングの楽しい思い出を記録するだけでなく、万一の時には自分の身を守る強い味方になってくれる。ミツバサンコーワのEDRシリーズは、対角162°の広い視野角で雨や振動に強いなどバイクユースに特化した機能を満載。実際に使ってみた。
●文:青木タカオ(ウィズ・ハーレー編集長) ●撮影:山内潤也 ●取材協力:ミツバサンコーワ ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
バイクにもドライブレコーダーが必要なことは多くの人が感じている
あおり運転や事故などアクシデントでの証拠になったり、ツーリングの思い出を共有するなど、バイクにもドライブレコーダーが必要なことは多くの人が感じているはず。何かあったときのことを考えれば、クルマよりバイクでこそ必要なことは、リアルにバイクに乗る皆さんならもう説明不要だろう。
ただし実際、自分の愛車に取り付けるとなると、腰が重い。バイクの場合、装着したらどんな姿になるのかとにかく見本(装着例)が見たいし、使用している人の感想などもまだあまり聞かない。そうこうしているうちに気が進まなくなって、一歩を踏み出せないのである。
きっとみんなも同じ思いなのではないか? それならば、二輪専門誌をつくっている自分こそが率先し、試すべきではないかと装着を決意した次第だ。
選んだのはETC車載器や防犯グッズなどでお馴染みミツバサンコーワ。前後2カメラとGPS搭載のEDRシリーズ最強ハイスペックモデル「EDR-21G」を選んだ。
取付はバイク屋さんに任せ、梱包されるステーだけを自分のXR1200に装着。しかし、イマイチ異物感があって気に入らない。オプションで取付ステーはないかとメーカーに問い合わせるが「現在設定なし」とのことで諦める。カメラの性能はかなり良いと謳っているが、バイク乗りの気持ちになると、まず見た目をスッキリとさせてくれないと困る。ハードルの高い要求だが、それがライダー、それがハーレー乗りなのだ。
XR1200の前後に装着したら、写真のようになった。フロントはヘッドライトバイザーの上、リヤはテールカウル上に最初付けたが、突起が気に入らず、いろいろな場所を転々とし、結局はテールランプレンズ側面へ。まだ未完の状態だが、希望としてはライセンスボルト裏からステーを伸ばし、スマートに取り付けたい。専用ステーが発売されることを願う。
ドラレコ本体の取付はETC車載器とともにシート下へ
EDRシリーズは、バイクの美観や走りを邪魔しないため、カメラと本体が分離したセパレート型となっている。GPSを搭載し、microSDカードを挿入する本体は、車体のどこかへ収納しておかなければならない。XR1200の場合、リアシート下にスペースがあり、そこへETC2.0車載器とともに上下に積み重ねるようにして入れた。ドラレコ本体上面にはETC 車載器がズレ動かないようマジックテープを付けている。
録画はエンジンのON/OFFに完全連動し、操作不要で自動的に記録開始・終了。GPS搭載機なので、日時や場所、速度も記録してくれる。また、事故時にはGセンサーが衝撃を感知し、自動で別フォルダにデータを保存。使ってから事故には遭っていないが、大きな衝撃を感知したのだろう。実際にいくつかデータが保存されていた。
また、無線LAN内蔵で、専用スマホアプリを使えばその場で映像チェックできるのもとても便利。ハンドルマウントのインジケーターランプが接続設定時に役立ち、異常も知らせてくれる。
高速走行/夜間走行/サーキット走行してみた
さて、microSDカードの容量を増やし、実際に走り回ってみた。後で録画された映像をPCで見たが、想像以上に鮮明なことに驚いた。2カメラあるので、前後のクルマのナンバープレートは昼ならかなり離れていても読み取れるし、夜でも近くならわかる。接触等すれば、きっと写っているはずだ。
視覚が広い!!
ソニー製CMOSセンサー搭載で、対角視野162度と広い。200万画素フルHD 、WDR搭載の高性能カメラが走行中の映像を前後2台で逃さずキレイに記録する。映像の拡大は控えるが、前後を走行するクルマやバイクのナンバープレートはバッチリ読み取れる。
夜間やトンネルにも強い
逆光やトンネル入口、夜間などの明暗差も補正し、暗いところも映像は明瞭。全国のLED信号機に対応したフレームレート設定なので、信号機の点灯状態も記録できる。
走りの記録が面白い!!
サーキット走行会に参加した模様を帰宅後に見てみると、高揚感がよみがえって2度楽しいではないか! 前後カメラなので、後続車の様子もわかるし、仲間と共有したら盛り上がること間違いなし!! もちろんツーリングの想い出を録画しておくのにも最適だ。
…というわけで、振動の多いハーレー、どうなるか不安だったが、バイク用に徹底した耐震設計のおかげでまったくブレていない。防水・防塵設計で、雨天走行もヘッチャラだ。
それにしても、サーキットを走り、帰宅後に見たらなんと面白いことか。映像はユーチューブチャンネルにアップしたので、ぜひご覧いただきたい。
GPSなしやワンカメラもラインナップ!
EDRシリーズは、今回装着した前後2カメラ+GPS搭載モデルの他に、前後2カメラ搭載のスタンダードモデル「EDR-21」(GPS搭載なし)や、1カメラのシンプル&お手軽モデル「EDR-11」もラインナップされる。
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