あのドゥカティ・パニガーレV4のネイキッド仕様が、’20年についにデビュー。クラス最強級のパワーと2枚羽根を与えたド級モンスターだ。スクランブラーをベースに仕立てた、ちょいレトロなパリダカ風オフとモタードのコンセプト車もオモロイ!
ストリートファイターV4/S:中身はほぼパニガーレ。妖艶な美しさもお見事
鳴り物入りで’18年にデビューしたドゥカティの新旗艦・パニガーレV4。そのカウルを剥ぎ取り、高くワイドなバーハンドルを装着した駿足バージョンが本作「ストリートファイターV4/S」だ。心臓部はパニガーレV4の214psからわずかにダウンした破格の208ps。ネイキッドとして最強クラスのパワーを誇り、豊富な電脳も継承する。
さらにバイプレインと名付けられた2対のウイングが圧巻。ダウンフォースとエンジン冷却効率を高める役割を持つ。車重はSTDが201kg、電制オーリンズサスとマルケジーニ製アルミ鍛造ホイールを与えたSは199kgを達成した。加えて「Fight Formula(戦うための方程式)」に基いたデザインは、実にアグレッシブかつ刺激的。毎年恒例の投票企画「EICMAで最も美しいバイク」の栄冠に輝いている。
959が大胆刷新。V4は翼をゲット
スーパースポーツのパニガーレシリーズもリニューアル。V4が登場するまで旗艦に君臨していた2気筒パニガーレの軽量モデル=959パニガーレが、新たに「パニガーレV2」に新生する。ユーロ5に適合しつつ、959から5㎰アップを果たし、6軸IMUほか電脳が充実。デザインはV4共通イメージとなり、片持ちアームも獲得した。’20年型パニガーレV4は新たにウイングを装着。フレームほか各部の熟成も進んだ。
刺激的なコンセプトモデルはどう市販化されるのか?
DESERT X:’90s カジバ・エレファントの再来!
ややレトロな雰囲気の外装に、LEDリングの2眼がアピール度抜群の目を惹く1台。ベースはスクランブラー1100で、’90年代を象徴するパリダカマシン=カジバ・エレファントのイメージを投影した。当時カジバはドゥカティ製エンジンを搭載しており、その縁からオマージュされたようだ。白いカウルや赤のライン、丸眼デュアルヘッドライト、容量30Lのビッグタンクでネタ元を再現。足まわりも超本格的で、激しいオフ走行もOKだ。市販されれば”ネオクラオフ”という新トレンドを築くのでは?
MOTARD:ネオクラ風味の本格モタード
803㏄のデザートスレッドをベースに、スリックタイヤを履かせたネオクラな本格モタード。色使いも含め、新鮮なスタイルだ。
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