208psのWウイングネイキッド!

Early ’20 ドゥカティ新型ラインナップ【注目ネイキッド・ストリートファイターV4/S】

ドゥカティ ストリートファイターV4/S

あのドゥカティ・パニガーレV4のネイキッド仕様が、’20年についにデビュー。クラス最強級のパワーと2枚羽根を与えたド級モンスターだ。スクランブラーをベースに仕立てた、ちょいレトロなパリダカ風オフとモタードのコンセプト車もオモロイ!

ストリートファイターV4/S:中身はほぼパニガーレ。妖艶な美しさもお見事

鳴り物入りで’18年にデビューしたドゥカティの新旗艦・パニガーレV4。そのカウルを剥ぎ取り、高くワイドなバーハンドルを装着した駿足バージョンが本作「ストリートファイターV4/S」だ。心臓部はパニガーレV4の214psからわずかにダウンした破格の208ps。ネイキッドとして最強クラスのパワーを誇り、豊富な電脳も継承する。

ドゥカティ ストリートファイターV4/S

’20 DUCATI STREETFIGHER V4S ■水冷V型4気筒DOHC4バルブ 1103cc 208ps/12750rpm 12.5kg-m/11500rpm ■重量199kg(装備) 6速 ■タイヤF=120/70ZR17 R=200/60ZR17 ●税込価格:279万9000円

ドゥカティ ストリートファイターV4/S

’20 DUCATI STREETFIGHER V4 ●税込価格:243万5000円: STDはショーワ製BPFとザックス製リヤサスを装備。Sは電制オーリンズなどを与えた上級版だ。6軸IMUの電脳デバイスやブレンボ製Stylemaキャリパーは共通。

さらにバイプレインと名付けられた2対のウイングが圧巻。ダウンフォースとエンジン冷却効率を高める役割を持つ。車重はSTDが201kg、電制オーリンズサスとマルケジーニ製アルミ鍛造ホイールを与えたSは199kgを達成した。加えて「Fight Formula(戦うための方程式)」に基いたデザインは、実にアグレッシブかつ刺激的。毎年恒例の投票企画「EICMAで最も美しいバイク」の栄冠に輝いている。

ドゥカティ ストリートファイターV4/S

MotoGPで培ったウイングは、270km/hで前輪に20kg、後輪に8kgのダウンフォースを発生。安定感が増し、ウィリーも抑制する。

ドゥカティ ストリートファイターV4/S

テーパードハンドルバーの向こうに5インチの大型TFTフルカラー液晶が鎮座。スマホと連動でき、GPSロガーにも対応する。

959が大胆刷新。V4は翼をゲット

スーパースポーツのパニガーレシリーズもリニューアル。V4が登場するまで旗艦に君臨していた2気筒パニガーレの軽量モデル=959パニガーレが、新たに「パニガーレV2」に新生する。ユーロ5に適合しつつ、959から5㎰アップを果たし、6軸IMUほか電脳が充実。デザインはV4共通イメージとなり、片持ちアームも獲得した。’20年型パニガーレV4は新たにウイングを装着。フレームほか各部の熟成も進んだ。

ドゥカティ パニガーレV2

’20 DUCATI PANIGALE V2 ■水冷V型2気筒DOHC4バルブ 955cc 155ps 10.6kg-m ■重量200kg(装備) ●税込価格:225万円

ドゥカティ パニガーレV4/S
’20 DUCATI PANIGALE V4/S ■水冷V型4気筒DOHC4バルブ 1103cc 214ps 12.6kg-m ■重量198/195kg(装備) ●税込価格:V4 277万2000万円、V4S 344万2000円

刺激的なコンセプトモデルはどう市販化されるのか?

DESERT X:’90s カジバ・エレファントの再来!

ややレトロな雰囲気の外装に、LEDリングの2眼がアピール度抜群の目を惹く1台。ベースはスクランブラー1100で、’90年代を象徴するパリダカマシン=カジバ・エレファントのイメージを投影した。当時カジバはドゥカティ製エンジンを搭載しており、その縁からオマージュされたようだ。白いカウルや赤のライン、丸眼デュアルヘッドライト、容量30Lのビッグタンクでネタ元を再現。足まわりも超本格的で、激しいオフ走行もOKだ。市販されれば”ネオクラオフ”という新トレンドを築くのでは?

ドゥカティ デザートX
DUCATI DESERT X [Concept]
ドゥカティ デザートX

210mmのトラベル量を持つ前後ロングサスを採用。最低地上高は275mmと高い! エンジン下のスキッドプレートはカーボン製だ。

ドゥカティ デザートX

前後とも実に細身。フロント21&リヤ18インチを履き、オフ向けのピレリ製スコーピオンラリータイヤを備える。前後LEDランプを備えるが、保安部品はなし。

ドゥカティ デザートX

ブレースバー付きのハンドルに、ラリーレイド風の縦長メーターを組み合わせたコクピット。メーターはスマホをマウントしたようなデザインで、ナビなど様々な情報を示す。スマホが活用できれば便利だが、果たして?

ドゥカティ デザートX

エレファントと同様、フェアリングと一体化したビッグタンク。現代版らしく、一段と無骨にアレンジされている。内部は左右で分割され、給油口も2つ装備。

ドゥカティ デザートX

ダカールマシンらしくリヤにも燃料タンクが。こちらも左右に給油口があり、前後との合計で30ℓを確保する。後席は非装備で、堅牢なキャリアを備える。

DUCATI

【’97 CAGIVA 900 ELEFANT】’90年と’94年にカジバはパリダカールラリーを制覇。その公道版が900エレファントだ。丸2眼が特徴で、当時グループ企業だったドゥカティの空冷Lツインを搭載する。

MOTARD:ネオクラ風味の本格モタード

803㏄のデザートスレッドをベースに、スリックタイヤを履かせたネオクラな本格モタード。色使いも含め、新鮮なスタイルだ。

ドゥカティ モタード
DUCATI MOTARD [Concept]

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