
ハーレーの誇る数あるラインナップの中でも、常に人気ナンバーワンの座を争ってきた2台──それが「ブレイクアウト」と「ローライダーST」だ。いま、’25年式として大幅進化を遂げて登場した! はたして何が変わったのか? そして、なぜこの2台が注目されているのか!? 最新モデルにとことん乗り込み、その魅力を洗い出していく。すると両車を通じて、“ハーレーの今”が見えてくるではないか!!
●文:ウィズハーレー編集部 ●外部リンク:amazon
“ハーレーの今”がわかる!
現在、ハーレーラインナップの中で人気を二分しているのが、「ブレイクアウト」と「ローライダーST」だ。どちらも1923ccもの排気量を持つ空油冷Vツインエンジン“ミルウォーキーエイト117”を心臓部にするが、吸排気系やカムプローフィールなどセッティングがそれぞれで異なる。
ライドフィールを確かめると、出力特性だけでなくハンドリングなど多岐にわたって持ち味が異なることがわかり、さまざまな表情を持つことが明らかになっていく。両モデルに乗り込めば、現行ハーレーの魅力が見えてくてくるのだ。
モデルチェンジした’25年式がデビューした今だからこそ、従来モデル(’23~’24年式)との違いを徹底比較した。車体の隅々まで分析し、何が刷新され、何が継承されたのかを専門誌ならではの視点で解説する。
オーナーたちには、愛車に選んだ理由を聞いた。そして、カスタムトレンドを調査。どんなスタイルを目指し、仕上げているのか“リアル”を取材し、お伝えしよう。
2台のモデルだけをここまで掘り下げるのは前代未聞だろう。しかし、それだけの価値がこの2台にはある。“ハーレーの進化と現在地”を知るなら、ブレイクアウトとローライダーSTを押さえずして語れない。ハーレーファン必読の総力特集、ここに始動する!!
ロー&ロングのグラマラスなボディやフロント21/リヤ18インチの足まわりなど、ブレイクアウトの基本構成は新旧で変わらない。ただし、’25年式では細部が大きく異なっている。従来型と比較し、徹底的に調べ上げた。
ローライダーSTおよびローライダーSの大きな変更ポイントのひとつが、エキゾーストシステムだ。ソフテイルモデルでは2本出しマフラーをスタンダードとしていたが、’25年式ではブレイクアウトとファットボーイを除く全4機種で、2in1集合マフラーを新たに採用。エンド部はスラッシュカットされ、重低音サウンドを奏でつつ、出力向上にも貢献している。
ブレイクアウトかローライダーSTか、答えはたやすく見つからないだろう。そこでオーナーたちに、それぞれを選んだ理由、つまり「決め手は何か?」を聞いた。
そしてカスタムトレンドを調査。購入後のハーレーライフは一体どんなものか、徹底的に取材したぞ!! ハーレー女子のインタビューは動画でもご覧あれ!!
北の大地を武田真治&鈴木紗理奈が駆け抜けた!
武田真治さんと鈴木紗理奈さんが、ライダーの聖地・北海道をハーレーでツーリングした模様をレポート! ハーレーダビッドソンジャパンの玉木一史代表も同行し、その魅力を語り合った。
かつて人気TVバラエティー番組『めちゃイケ』(フジテレビ系)で武田真治さんと共演するなどした鈴木紗理奈さんは、普通二輪免許を所持。現在、大型へのステップアップを検討中で、その候補のひとつが友人たちも多く乗っているハーレーだ。
ライダースジャケットに身を包み、アンダー400ccモデルの「X350」にて走り出す! 満面のスマイル、バイクに対するフレッシュなご意見、ファンにとっては見逃せない、たいへん貴重な記事となった。
バガースタイルのトレンドを知る!
『ウィズハーレー』は最新カスタムを追い続ける。驚愕したのは、ハーレーダビッドソン正規ディーラーが手がけた純正スクリーミンイーグル131(排気量2212cc)エンジン搭載のロードグライドスペシャルだ!
2リッター超えの大排気量エンジンを積むだけでなく、オーリンズの前後サスペンションやカーボンorアルミ鍛造製のホイール、削り出しのスイングアームなど足まわりを徹底強化。ハイパフォーマンスを追求する新潮流は、バガーレーサーに端を発する最新カスタムトレンドであり、見逃すわけにはいかない。
カスタムの祭典から速報レポート
アートの域にも達するカスタムたちが集結したのが、今年で20周年の節目を迎えた『神戸ニューオーダーチョッパーショー』だ。
“BEST OF CHOPPER”をはじめ、“WITH HARLEY PICK”など珠玉のアワードバイクたちはもちろん、ナックルヘッドからミルウォーキーエイト、スポーツスターまで展示車両たちを一気にレポートしよう!
イベントレポートはハーレー乗りたちを満載!!
全国各地で行われたイベントレポートも満載。ブルースカイミーティング苫小牧のパーキングスペースで一際目立つのは、ショベルヘッドのカスタム。各部を四角く造形する唯一無二のフォルムは、神社仏閣スタイルともマニアたちの間で呼ばれる、ホンダ1950年代終わりのドリームC70を彷彿とさせるものだ!
アイアン883Nに乗る優香さんは、SNSでハーレーのイベントがあることを知り参加。ハーレーに乗り始めたばかりのビギナーで、なんと公道を走るのはこの日が2回目だと教えてくれた。
新旧問わずハーレーに関する情報満載!
カスタムパーツ情報を満載にするだけでなく、イベントに集結したハーレー乗りたちが誌面に登場。好評の巻末連載コラムには、「HAVE A BIKE DAY(ハブ ア バイクデイ)」を手がけるグラフィックデザイナー・加藤ノブキ氏によるイラストも掲載がスタートする! ファン必見、完全保存版の内容となった。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
ウィズハーレーの最新記事
FLHTCUTG TRI GLIDE ULTRA:直感的にハーレーとわかる威風堂々のスタイル バットウイング・フェアリングを備える「トライグライドウルトラ」は、堂々たる装いと快適な乗り心地が楽しめるモ[…]
バトル・オブ・ザ・ツインの歴史に刻まれる存在 1981年に米国、デイトナスピードウェイで第一回が開催され、その熱が日本に伝わり、1984年に日本の筑波サーキットでも火蓋が切られることとなったレース“バ[…]
ウィズハーレー掲載記事のウラ側がわかる 俳優/タレント/サックスプレイヤーとしても活躍する武田真治さんが、故郷・北海道を同級生たちと結成するハーレーチーム「BLACK NOTE」とともに駆け抜けた!ハ[…]
元世界王者・魔裟斗もハーレーを通じてみんなとつながった! 「すれ違いざまに手を振り合ったりするなど、ハーレー乗りたちとすれ違うと(面識がなくても)仲間意識があるんですよね」と、集まったライダーたちに話[…]
FLHXSE CVOストリートグライド:CVOでは唯一となるバットウイングフェアリング フラッグシップモデルを象徴するバットウイングフェアリング。そのアイコンを持つ最上級仕様が「CVOストリートグライ[…]
人気記事ランキング(全体)
新型CBは直4サウンドを響かせ復活へ! ティーザー画像から判明したTFTメーターとEクラッチ搭載の可能性 ホンダは中国がSNS『微博』にて、新たなネオクラシックネイキッドのティーザー画像を公開したのは[…]
ゼロハンが一番熱かった夏 多くの若者がバイクを愛し、GPライダーが同世代共通のヒーローとなった1970年代後半。 それでもフルサイズの“バイク”は、経済的理由や悪名高い“三ナイ運動”の影響からなかなか[…]
懐かしの四角ライトに極太のブロックタイヤ 1987年に発売されたヤマハ「TW200」は、フロントに130/80-18、リヤには180/80-14という極太タイヤを履いたファットなオフロードスタイルで人[…]
低く長いデザインが個性マシマシ! レトロモダンなボバークルーザー 中国から新たな刺客がやってきた! ベンダは2016年設立の新興メーカーで、独自設計のエンジンを搭載したクルーザーを中心に、ネイキッドな[…]
既存の常識を打ち破る驚異的な動力性能 昨今ではあまり話題にならないものの、’70年代以降の2輪業界で、もっとも長く”世界最速”の称号を保持していた…と言うより、もっとも世界最速に”こだわっていた”メー[…]
最新の投稿記事(全体)
ハンドルまわりだけでも用語はたくさん 「いつかは旧車に乗り、自分専用のカスタムをしたい」と、憧れを抱いている筆者。その夢を叶えるためには、ひとつの大きなハードルがあったりする。そもそも、各部の名称や役[…]
まめなオイル管理が、良コンディションを維持できる秘訣 新型スーパーカブが発表されて以降、新型のシリーズモデルは、週末に限らず、毎日のように街中で見かけるようになった。軽く気ままに走ることができるモデル[…]
電子制御CVTにより街乗りもスポーティ走りも思いのまま! ヤマハは、インドネシアや日本に続いて新型スクーター「NMAX155」を欧州市場に投入する。これまでNMAX125のみラインナップ(一部地域では[…]
本当に初速でZX-10Rを上回ると感じる加速っぷり エンジンにプラスしてモーターの力で走るハイブリッド(HV)モード、モーターのみで走るEVモード、それに加えて自動クラッチにATミッションと、現在にお[…]
初の2ストGPマシンNS500を応援するホンダファンは3気筒のエンジンのMVX250Fに目が釘づけ! 1979年、ホンダは世界GP復帰宣言で500ccの4ストロークV型4気筒(当初はオーバルピストン3[…]
- 1
- 2