
『UNITED WE RIDE ナショナルハーレーデー』と定めたその日、世界中のハーレー乗りが一斉に走った! バイカーズパラダイス南箱根に集結したのは、元K-1世界王者の魔裟斗さんやハーレーダビッドソンジャパンの玉木代表ら、熱きライダーたちだ!!
●文:青木タカオ(ウィズハーレー編集部) ●写真:磯部孝夫
元世界王者・魔裟斗もハーレーを通じてみんなとつながった!
「すれ違いざまに手を振り合ったりするなど、ハーレー乗りたちとすれ違うと(面識がなくても)仲間意識があるんですよね」と、集まったライダーたちに話したのは、元格闘家でタレントの魔裟斗さん。9月6日(土)、バイカーズパラダイス南箱根にてハーレーダビッドソンジャパンが開催した『United We Ride ギャザリング』のトークショーでのことだ。
「ハーレーをつながりとした友達がすごく増えた」という元格闘家でタレントの魔裟斗さん。United We Ride ギャザリング@南箱根にて。
現役を引退してからハーレーに乗り始めた魔裟斗さんは、現在「ブレイクアウト117」と「ローライダーSTタバコフェード」の2台を所有する。
「ハーレーをつながりとした友達がすごく増えたんです。誰かと出かける目的が『ご飯食べようよ』だったのが、『ツーリングに行こうよ』に変わりました。ツーリングになれば朝集合して夕方には帰るので、良いライフスタイルも築けて健康的になりました」と続けた。
魔裟斗さんが語る“つながり”を深める1日となったのが、『United We Ride ギャザリング』だ。これはハーレーダビッドソンの故郷・アメリカはもちろん、ヨーロッパでも豪州でもアジアでも、世界中のハーレー乗りたちが一斉に走る日とした『United We Ride ナショナルハーレーデー』の一環として行われ、『ライダーズキャンプ in 白馬』や『H.O.G.オータムラリー岩手』なども日本各地で行われた。
事前登録したハーレーライダーは、走行距離1kmが1円に換算され、その全額が難病と闘う子どもたちの夢を叶えるボランティア団体「公益財団法人メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパン」へ寄付された。
正規ディーラー各店でもイベントやツーリングが行われ、チャリティボックスも設置。ハーレー乗りたちが“つながり”を深めた日となったのだ。
ステージ上には今春、大型二輪免許を取得して以来、北海道をはじめ全国のイベントへハーレーで乗って出かけていくハーレーダビッドソンジャパンの玉木一史代表も登壇。「バイクに乗るときのファッションは黒ベースになることが多く、イカつく見えちゃうことが多いと思うので、マナーも含めて振る舞いには気を遣っていますよ」という魔裟斗さんの言葉にうなずいた。
チャリティをキーワードに集まった
募金に協力いただいたライダーは、バイカーズパラダイス南箱根のゲートコスト(通常500円)が無料となるだけでなく、クジを引くことができ、さまざま景品をもらうことができた。
ウィズハーレー編集部ももちろん参加し、たくさんの仲間たちに「一緒に走ろう」と声がけをした。テイストコンセプトモーターサイクル代表・河内山智さんは、ハーレーを通じたこうした活動に「面白いじゃん!」と、気前よく財布から1万円札を取り出した。
募金をするともらえるH-Dグッズ。WITH HARLEYガールズ(左:MEGUM/右:秋田ライダーえむちゃん)が手にしているのは、記念オリジナルTシャツ
注目集めた電動ファットボーイ
ウィズハーレーのブースにはさまざまなハーレーが集まり、来場者から熱視線を浴びた。チームハイフィールド(栃木県宇都宮市田野町)の「EVコンバートハーレーFATBOY」は、ファットボーイの動力源を電動モーターに置き換えたものだ。
興味深いのは、ハーレービッグツインならではのプライマリーチェーン方式の伝達方式や別体式のトランスミッションなどはすべてそのまま。多くの人が試乗体験もでき、シーソー式ペダルで操る、ゆったりとしたライドフィールがEV化されてもそのまま受け継がれていることを確かめることができた。
電動化したファットボーイをウィズハーレーブースに展示してくれたチームハイフィールド代表の上野悠子さん。
HDJ玉木社長も味わった2リッター超えVツイン
ハーレーダビッドソンジャパンの玉木一史代表がウィズハーレーのブースに訪れ、真っ先に目にしたのが、バガーレーサーレプリカとも言えるカスタムが施されたロードグライドスペシャルだ。
HRD Performanceの田村弘章代表が、1気筒あたり1172cc、2つのシリンダーを合わせた排気量が2343ccに達することを説明すると、目を丸くした。国内だけでなくアメリカでのH-Dディーラーでメカニックとして経験を積んだ田村氏の話に耳を傾け、カスタムについても興味深く関心を寄せていた姿が印象的だった。
HRD Performance 田村氏の勧めで、またがってエンジンを始動。スロットルグリップを捻って、その力強い鼓動を体験した。
ウィズハーレーのブースに展示されたロードグライドスペシャルは、排気量が2343ccにも達する超弩級バガーカスタム。ハーレーダビッドソンジャパンの玉木一史代表はまたがってエンジンを始動し、Vツインの力強い鼓動を堪能した。
「フロントホイールがいつまでも回っている」と見ている人たちを驚かせたのは、フリクションを極限までなくす足まわりのチューニングを施したファットボブ114。45DEGREESの齋藤誠治代表が「押し引きが軽くなり、燃費も飛躍的に向上します」と説明すると、聞いた人は「カスタムはエンジンに目が行きがち。ホイールが回る抵抗を減らせば、こんなにも違うのですね」と感心した様子だった。
ウィズハーレーブースに集結
「Blowin Hakone Meeting」を開いてくれたのは、ツインキャブ仕様のスポーツスター1200Sに乗るMASAさんたち。
サンダンス/HOTDOCK/TASTE CONCEPT/チェリーズカンパニーなどが手がけたカスタムたちは名車揃いで、来場者たちの足が止まる。
マンクスマンガレージ代表の水品雅也さんも今回の呼びかけに賛同し、合流していただいたから、ウィズハーレーのテント横は、カスタムショーさながらの光景となった。
ハーレー乗りたちが社会貢献
世界各地で開催された『United We Ride ナショナル ハーレーデー』。H-Dアプリを通じて記録された日本国内のハーレーライダーの総走行距離1kmが1円に換算され、難病と闘う子どもたちの夢をかなえるボランティア団体「メイク・ア・ウィッシュ」へとハーレーダビッドソンが寄付した。
ハーレー乗りたちが走れば走るほど寄付の金額が増えるのは、画期的と言えるだろう。仲間たちとのツーリングが社会貢献につながる意義深い取り組みとなった。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
ウィズハーレーの最新記事
FLHXSE CVOストリートグライド:CVOでは唯一となるバットウイングフェアリング フラッグシップモデルを象徴するバットウイングフェアリング。そのアイコンを持つ最上級仕様が「CVOストリートグライ[…]
FLHX ストリートグライド:ワイドグライド譲りのファイヤーカラーも選べる! 2025年式ストリートグライドは、その象徴的なバットウイングフェアリングとLEDライトを融合させたモダンなスタイルを持つグ[…]
FLHXU ストリートグライドウルトラ:ストリートグライドを名乗る、伝統のウルトラモデルがついにデビュー! ハーレーダビッドソンのフラッグシップモデルが、フルモデルチェンジを果たした。その名は「FLH[…]
RH975S ナイトスタースペシャル:ダウンドラフト吸気の水冷Vツインを黒で統一 レボリューションマックス搭載モデルでは、燃料タンクをシート下にレイアウトすることでダウンドラフト吸気を実現。従来タンク[…]
RH1250S スポーツスターS:ダウンドラフト吸気の水冷Vツインを黒で統一 121HPを発揮するレボリューションマックス1250Tエンジンをオールブラックにし、精悍さを強調するデザインとなった202[…]
最新の関連記事(イベント | ハーレーダビッドソン)
世界に名高いカスタムビルダーも! カスタムショーに新作を持ち込めばアワード常勝のカスタムビルダーたちがやってくる! 世界を舞台に活躍し、今年で25周年を迎えた「LUCK Motorcycles」と、大[…]
ナショナルハーレーデー:世界中のハーレー乗りと一緒に! ハーレーダビッドソンの故郷・アメリカはもちろん、ヨーロッパでも豪州でもアジアでも、世界中のハーレー乗りたちが一斉に走る日、それが「ナショナルハー[…]
コラボイベントの事前告知はSNS 「ウィズハーレー誌とのコラボ企画! イベントの模様は誌面にて掲載されます!!」 イベント開催が決定後、すぐにハーレーダビッドソン川口、そして関連店舗のSNSやホームペ[…]
1万4000人が詰めかけたブルスカ2025 山下ふ頭の特設会場は横浜ベイブリッジを臨む広大なもので、世界限定 1990台限りのアイコン コレクション「ファットボーイ グレイゴースト」のお披露目をはじめ[…]
〈WEBIKE FESTIVAL〉2024.10.19 SAT. ロングウッドステーション(千葉県長柄町) 【X500 ヒデヨリさん】「見た目など、あえてハーレーらしさを捨てたチャレンジ精神の塊のよう[…]
人気記事ランキング(全体)
日本仕様が出れば車名はスーパーフォアになるか ホンダの名車CB400スーパーフォアが生産終了になって今年ではや3年目。入れ替わるようにカワサキから直列4気筒を搭載する「Ninja ZX-4R」が登場し[…]
トレリスフレーム+ユニトラックサスペンションの本格派 カワサキは欧州で、15psを発揮する水冷125cc単気筒エンジンをスチール製トレリスフレームに搭載し、前後17インチホイールを履かせたフルサイズス[…]
125ccクラス 軽さランキングTOP10 原付二種は免許取得のハードルも低く、手軽に楽しめる最高の相棒だ。とくに重要なのは「軽さ」だろう。軽ければ軽いほど、街中での取り回しは楽になるし、タイトなワイ[…]
高級感漂うゴールドカーキのデザイン 「IQOS ILUMA PRIME ゴールドカーキ」は、その名の通り落ち着いたゴールドトーンとカーキを組み合わせた洗練デザインが特徴です。手に取った瞬間に感じられる[…]
PROGRIP専用の信頼接着剤 デイトナ(Daytona)の「グリップボンド PROGRIP 耐振ゲルタイプ専用 12g 93129」は、PROGRIP用に設計された専用接着剤です。容量は12gで、初[…]
最新の投稿記事(全体)
幻のモペット「ホンダホリディ」 昭和の時代、ホンダが開発したモペット「ホリディ」の正式名称は「ホンダホリディ」、型式はPZ50。1973年頃「ブーンバイク」というアイデアを基に、ホンダ社内のアイデアコ[…]
スタイル重視がもたらした予想外の影響 Z1‐Rのエンジン+フレームの基本構成は、開発ベースのZ1000と共通である。では、どうして7psものパワーアップを実現し、一方で操安性に問題が生じたかと言うと…[…]
元世界王者・魔裟斗もハーレーを通じてみんなとつながった! 「すれ違いざまに手を振り合ったりするなど、ハーレー乗りたちとすれ違うと(面識がなくても)仲間意識があるんですよね」と、集まったライダーたちに話[…]
厚手生地×国産品質で安心の耐久性 「E+タイプ」は国産の高密度厚地織物を採用。縫い目は二重縫製で、日々の着脱や風でのバタつきにも強い作りです。屋外保管が多い方や、毎日通勤で使う方でも、ヘタりにくさを感[…]
その姿、まるでハンターカブ×ミニトレ?! タイ仕様は新型に切り替わるとともにカラーバリエーション変更&グラフィックが変更された。 一方ベトナム仕様は、従来モデルを標準仕様として併売。この標準モデルはカ[…]
- 1
- 2