感性鋭いNEWジェネレーションたちによるフォーティエイトのカスタムが、いま激アツだ! 従来のスポーツスターとは一線を画す独創的なスタイルは現代版“ボバー”ともいえるものだが、オーナーたちは「他のナニモノでもない、“フォーティエイト”という世界観なんです!」と口を揃える。圧倒的人気を誇るカスタムトレンドをレポートしよう!
●文:ウィズハーレー編集部(青木タカオ)●写真:関野温
タンク容量をアップし足回りも強化〈2017|H〉
容量の多いXL1200CXロードスターの燃料タンクに換装し、オリジナルペイント+リフトアップ。シートはトランプ製で、リヤタイヤ手前でスラッシュカットされるショートタイプの2-2タイプエキゾーストは、バンスアンドハインズのミニグレネードブラックマフラー。
リヤタイヤの露出が増え、車体を軽快に見せることはもちろん、トルク向上とホットロッドサウンドを奏でるのが魅力となっている。リヤサスペンションを車高調整機能を備えるワールドウォークにグレードアップしたことで、マフラーが路面に擦ることがなくなり、快適性とスポーティーさを向上している。
タッチアップペンでひと手間をプラス!〈2020|ちのひろし〉
「よりハーレーっぽく」と、タンクにラメの入ったファイヤーパターンを施し、リフトアップ。DKカスタムのコイル&キーリロケーションキットで、イグニッションをエンジン左へ移設するのも欠かせない。
ライディングポジションが前傾姿勢気味となるドラッグバーやナンバーサイドマウントキットはキジマ製。ナンバーブラケットはアルミビレット製ブラックアルマイト仕上げで、ドリルドデザインが軽快かつスタイリッシュだ。
マットブラック塗装のマフラーはバンスアンドハインズのショートショットスタッガードである。
シルエットを崩さないBIGタンク〈2019|ケンボウ〉
ハーレーが欲しいとディーラーへロードグライドを見に行ったら、そのスタイルや取り回しの良さからフォーティエイトに魅了され、予定を変更。ケンボウさんは自分好みにカスタムを愉しんでいる。
ロボットハンドルはワンオフで、H-D純正ディファイアンスハンドグリップ(ブラックアノダイズド)をセット。エルボー型のヘビーブリーザーエアークリーナーはH-Dスクリーミングイーグルで、マフラーはバンスアンドハインズ ビッグラディウスの組み合わせとした。
1200Xのデザインを壊すことなく車体にフィットするビッグタンクはモーターステージ製で、容量を7.5→12.5Lに増量。航続距離を伸ばす。
タンクに表情豊かなペイント〈2020|RUMI〉
モタードバイクにも乗るRUMIさん。大型二輪免許を取得し、購入したのがフォーティエイト。ノーマルフォルムを大きく崩していないバランスの良いライトカスタムとなっているが、バイクの顔とも言えるフューエルタンクの塗装によって、見る者を魅了してやまない1 台となった。
光の当たり方や見る角度でまったく違う表情となる手の込んだペイントは、カスタムペインターのご主人によるもの。ハンドルはエイプハンガーとし、グリップも交換。
バンテージされた武骨なマフラーと、ワイルドなムードを高め合っている。ダービーカバーとタイマーカバーは、H-D純正のNo.1スカルコレクションで統一した。
ハワイアンテイストに〈2018|まつお〉
オーナーの好きな海をイメージし、タンクやホイールを爽やかなブルーにペイント。パームツリーやハイビスカスといった南国を想起させるグラフィックスはハワイアンテイストを感じさせ、HARLEY-DAVIDSONのロゴもまたカラフルでトロピカル。
自分だけの唯一無二のスポーツスターとしている。マフラーはモーターステージのブラス76シリーズ。純正エキゾーストパイプにスリップオンで取り付けでき、金管楽器などにも使用されるブラス(真鍮)ならではのサウンドを奏でるだけでなく、遮蔽板に当ててから排気を出すことでトルク/パワーを向上する。
エンド部はシガーをチョイス。インナーサイレンサーで音量調整ができるのもいい。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
ハーレーダビッドソン専門誌『ウィズハーレー』のお買い求めはこちら↓
あなたにおすすめの関連記事
ローライダーST:結晶塗装を巧みに用いて、とことんブラックにこだわった ローライダーSTをベースに、ダイナを意識したクラブスタイルに仕上げた。ラッキーデイブスのサンディエゴバーは高さ16インチと迫り上[…]
荒くれ者の圧倒的パワー。ワイドオープンの一撃は計り知れない!! 大排気量化が進むハーレーダビッドソンの心臓部・ミルウォーキーエイト。新車から搭載されるストック状態でも117キュービックインチ=1923[…]
北の大地にてブルスカ前哨戦 ライダーが交流する場を。もっと自由に楽しく! ファッションや音楽、ローカルフードなど、誰でも楽しめるコーナーがたくさん用意されるイベント「ブルースカイミーティング™️」が、[…]
「すべてのユーザーに寄り添う」ハーレーダビッドソン春日部 ハーレーダビッドソンを買おうとする時はもちろんだが、むしろディーラーとの付き合いは購入後の方が長くなるもの。そして「すべてのユーザーに寄り添う[…]
今年は4日間通して最高の天候に恵まれて開催! 「コヨーテキャンプミーティング」の主催は、群馬県太田市にハーレーのカスタムショップを構える遠藤自動車サービス。創業が1974年という老舗で、主に扱う車両は[…]
最新の関連記事(カスタム&パーツ)
アラを探しても見つからない!? 完成度の高い並列4気筒エンジン 1980年代以降、250~750ccまでステイタス性とパフォーマンスの両面で高性能の代名詞となっていたのが並列4気筒エンジンです。とくに[…]
レース用ではなく、公道で楽しむためのパーツ 長年にわたり、公道で気持ちよく安全にバイクを楽しめるパーツを作り続けてきたアエラ。レーシングパーツ、つまりサーキットではなくステージはあくまでも公道。そのた[…]
カワサキ エリミネーターにダイレクトブーストライン(D.B.L)が登場! トリックスターが以前より開発を進めていた、カワサキ エリミネーターのスリップオンマフラーと互換性を持つ、ELIMINATORフ[…]
迫力を感じさせるトランザルプ750 最初にお話をお聞きしたのはトランザルプ750のオーナーさん。まだ乗り始めて半年ほどとのことでしたが、オーナーさんの好みに合わせて綺麗にカスタムされていました。 オー[…]
純正フォークのカスタムで愛車の不満点を解消! 乗り心地に直結する部分でリヤサスのカスタムは人気だが、それだけではバランスが崩れてしまう。フロントサスもしっかりカスタムすることで、愛車は本来のパフォーマ[…]
人気記事ランキング(全体)
1441cc、自然吸気のモンスターは北米で健在! かつてZZ-R1100とCBR1100XXの対決を軸に発展し、ハヤブサやニンジャZX-12Rの登場からのちにメガスポーツと呼ばれたカテゴリーがある。現[…]
エンジンもシャーシも一気に時代が進む 第1回の記事では、新型CB400がトータルバランス路線を取り、77psを発揮するカワサキZX-4Rのような高性能路線には踏み込まない…という情報に対し、プロは「バ[…]
125ccスクーターは16歳から取得可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限[…]
日本で登場したときの想定価格は60万円台か カワサキはタイに続き北米でも「W230}を発表。空冷233cc単気筒エンジンはKLX230のものをベースとしているが、レトロモデルにふさわしいパワー特性と外[…]
通勤エクスプレスには低価格も重要項目! 日常ユースに最適で、通勤/通学やちょっとした買い物、なんならツーリングも使えるのが原付二種(51~125cc)スクーター。AT小型限定普通二輪免許で運転できる気[…]
最新の投稿記事(全体)
ヤマハの3気筒スーパースポーツがついに登場! ヤマハは欧州でR9、北米でYZF-R9を発表した。車名は仕向け地によって『YZF』を省略しているようだが、基本的には(細かな違いはあるとしても)同じマシン[…]
Moto2チャンピオンに向かってまっしぐら。2009年の青山博一以来の日本人世界チャンピオン誕生までカウントダウンに入った。 厳しいコンディションでもレコード更新する凄まじさ MotoGP日本グランプ[…]
ライダーを魅了してやまない「ハイパーVTEC」 CB400SF(スーパーフォア)に採用されていることでも有名な、バルブ制御システム「ハイパーVTEC(HYPER VTEC)」。この口コミを検索してみる[…]
世界屈指のバイクを味わい尽くすには、日本最高峰の鈴鹿サーキットをおいてほかにない 近畿/東海圏でBMWディーラーを展開するミツオカグループ(光岡自動車)。店舗ごとにさまざまなイベントを随時開催している[…]
違いますよね、分かってます。でも比べてみたんです。 原付二種・異種格闘技戦勃発?! 今回は人気の125ccの中から趣味性の高いマニュアルトランスミッションモデル、いわゆる“ギヤ付き”のヤマハXSR12[…]
- 1
- 2