ホットロッドカスタムショーのメインステージ前には、今年も大きなメーカーがあった。ハーレーダビッドソンだ。ショーのはじまりを告げるライドインショーに、ネイバーフッドとのコラボカスタムに乗り込み入場したHDJ野田一夫社長に’23モデルについてなど直撃インタビューした。
●文&写真:ウィズハーレー編集部(青木タカオ)
ローライダーSTを蜘蛛の巣で埋め尽くした
30回の節目に、入場者数2万1000人の過去最高を記録したYOKOHAMA HOTROD CUSTOM SHOW(ヨコハマ・ホットロッド・カスタムショー)2022。メインステージ前に大きく構えたハーレーダビッドソンのブースで注目を集めたのは『ローライダー ST』のカスタムだ。
人気ストリートファッションブランド『NEIGHBORHOOD(ネイバーフッド)』とのコラボによって生まれたもので、発端はハーレーダビッドソン米国本社のデザインチームからのオファーによる。
ネイバーフッドを主宰するデザイナー・滝沢伸介氏は、’50年代のヴィンテージ・ハワイアンシャツの柄から着想を得て、フレームマウントのニューフェアリングをはじめ、燃料タンクやサドルケースなど外装すべてをスパイダーウェブ(蜘蛛の巣)で埋め尽くした。
さらに、トールハンドルバーやシートも変更。前後サスペンションは2インチローダウンし、マフラーは2in1集合としている。
オーディオも重要なカスタム!
音楽が流れるブースはDJテーブルもあり、さながらクラブのようだが専用の音響設備があるわけでない。力強くビートを刻んでいるのは、オートバイにインストールされたオーディオシステムだから驚く。
ハーレーダビッドソンはカスタムに積極的で、純正パーツ&アクセサリーがじつに豊富だ。オーディオに関しても妥協はなく、H-Dプレミアムサウンドシステム Powered by Rockford Fosgate “Stage II”はその最上級にあたる。
8つのスピーカーを接続可能とした最大出力150Wのサブウーファーをサドルケース内に搭載し、サウンドバガーに仕上げたストリートグライド STを用いてのDJデモでは、多くの人が足を止めてその迫力あるサウンドを体験していた。
販売好調5年ぶりに1万台超へ!
ハーレーダビッドソンジャパンの野田一夫代表取締役社長にお話を聞くことができた。すると、日本国内における販売が好調で、11月末日までの年間累計登録台数の速報値で、前年同月時点比で約135%となる新規登録台数を記録。’22年通年での新規登録台数が、5年ぶりに1万台を超える見通しとなったことを教えてくれた。
さらに野田社長はこう言う。
「この好調を支えているのが、“世界で最も憧れられるブランドを目指す”をスローガンとする中期経営戦略「HARDWIRE」に沿って、国内すべての世代で起きているバイク人気の高まりを的確にとらえた商品ラインナップの拡充と、全国111店舗の正規ディーラー網による競争力を強化したことにあります」
「ハーレー初のアドベンチャーモデル、パンアメリカ1250/スペシャルを皮切りに、スポーツスターSやナイトスターといった水冷60度Vツインエンジン“レボリューションマックス”を搭載するニューモデルたちが次々とヒットしたことに加え、年初の発表から大きな話題を呼び、国内の予定販売台数が早々に完売となった、トールバガーシリーズ(ローライダーST、ロードグライドST、ストリートグライドST)など幅広いラインナップが ’22年の登録台数の大幅増に貢献しています」
動画では野田社長が増産約束!
ウィズハーレー取材班の直撃インタビューの様子は動画でも見ることができる。「人気モデルの新車が欲しくても購入できない」「’23年モデルの増産要請・見通し」など、青木タカオ編集長が野田社長に鋭くきり込んだので、ぜひご覧頂きたい!!
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